播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

家島の割烹旅館志みずで穴重御膳

今日は職場の人たちと贅沢なランチを楽しむために出かけてきました。
行き先は姫路市の沖合に浮かぶ家島の割烹旅館「志みず」です。
 
店名: 割烹旅館「志みず」
住所: 兵庫県兵庫県姫路市家島町宮85(この住所をクリックすると、Googleマップ上で位置が表示されます)
電話: 079-325-0777
営業時間: 11:00~20:00(レストラン)、コース料理は要予約
駐車場: あり(ただし、家島行きの船に車を積むことは出来ないので、島外の人が車で行くことは不可能です)
Webサイト: http://www.shimizz.com/
 
家島に行くには、姫路港(姫路ポートセンター)から高速船に乗っていかないといけません。
船は小型なので自動車を積むことは不可能。(追加料金を支払えば、自転車は積めます。)
 
姫路ポートセンターの所在地を見るには、こちらをクリックして下さい。
 
姫路ポートセンターへ行くにはいくつか方法があります。
 (1)自家用車で行く
   周辺に有料駐車場がいくつかある。ただし、止められる台数は限られています。
 (2)路線バスで行く
   JR姫路駅の北側の1番乗り場から姫路港行きの路線バスが出ています。
 (3)タクシーで行く
   距離はおよそ6kmあります。
 
姫路-家島間を結ぶ高速船は2つの船会社によって運行されていて、2社の船がだいたい交互に出港しています。
 
姫路ポートセンター1階に2社の券売機があるので、乗る船の船会社を確認し、正しい方の券売機で乗船券を購入してください。
 
2社とも姫路-家島の大人の運賃は同一で、¥1,000(片道)です。
 
船は姫路港を出航後、家島の中心地にある真浦(まうら)港に寄港し、そこを出発して終点、宮(みや)港に行きます。
 
割烹旅館志みずの最寄りの港は家島の宮港なので、真浦港に着いても下船せず、次の宮港で下りてください。
 
11:05
今日は家島でスポーツイベント(第10回記念ひめじ家島オープンウォータースイミング2016)があったため、参加者の車で姫路港周辺の駐車場はどこも満車。
 
なんとか駐車場所を工面し(一緒に行く方々が早めに来てくれていて助かりました)、予定通りに高速いえしまの船(満席。私は座れず立ったままでした。)で姫路港を出発。
 
11:35頃
家島の真浦港に寄港。
 
11:40
真浦港を出港。
 
11:50
終点の宮港に到着。
 
 
▲高速家島の旅客船「しろやま」(於宮港)
 
宮港から割烹旅館志みずまでは、約550mあります。
お願いすれば迎えに来てくれるのですが、距離は知れているので徒歩で向かいました。
 
12:01
割烹旅館志みずに到着。
2014年11月16日に来て以来2回目です。(参照:https://dfm92431.hatenablog.jp/entry/2014/11/16/233533
 
 
▲割烹旅館志みず
 
割烹旅館志みずの目の前が、第10回記念ひめじ家島オープンウォータースイミング2016のゴール地点になっていました。
 
 
▲第10回記念ひめじ家島オープンウォータースイミング2016のゴール地点
 
前回訪問時に撮影した全天球パノラマを掲載します。
割烹旅館志みずで撮影した全天球パノラマ(撮影日:2014/11/16)
画面左上のリストから、この旅館前のパノラマや1階のフロント、2階の201号室のパノラマを切り替えて表示出来ます。

https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/ieshima20141116/virtualtour.html
フロントで予約していた旨と名前を告げ、紙に氏名等を記入してから2階のレストランへ。
 
建物の中はかなりレトロな雰囲気で楽しい。
 
 
▲2階の廊下の様子
 
レストランに入ると、すでに私達の分の料理(前菜と言うのかな)が用意されていました。
 
 
▲本日の前菜(さよりの佃煮、家島産ひじき、小アジの南蛮漬等)
 
席についてしばらく待つと、ご主人が来られました。
料理の説明を聞き、飲み物(私は運転があるのでノンアルコールビール)を注文してからじっくり味わいました。
 
海老は頭からバリバリ行けますし、さよりの佃煮は超美味。
小アジの南蛮漬けは頭も内臓も全て食べられて、内臓の嫌な風味が一切ありません。
 
次に出てきた料理は刺身。
 
 
▲左上は鯖(下のは軽く炙ったもの)、右はスズキ)
 
スズキはさっぱりしているし、イカは甘みがあってどちらも絶品です。
 
私は魚の脂がダメなので鯖が苦手ですが、一緒に食べた方々によると、脂がのっていてかなり美味しかったようです。
 
「夏でこれだけ脂がのって美味しいなら、冬場は相当美味しそう。」とは、一緒に食事をした方の談。
 
続いては、特別にリクエストしていたシャコの刺身。
シャコの刺身なんて、普通ならまず出会えない料理です。
 
前回訪問時に頂いて印象に残っていたので、今回リクエストしてみました。
 
 
▲シャコの刺身
 
次はジャコ天。
自家製で色んな魚の肉を混ぜてあるそうで、練り物が嫌いな私でも美味しく頂ける絶品。
 
 
▲ジャコ天
 
この皿に載っているのは、どれも酒のあてに最適な物ばかり。

志みずさんには普通の飲食店では飲めないような珍しい日本酒がたくさん置いてあるので、運転がなければ飲みたかったなぁ。
 
まだ締めに入らず、炊いたメバルが登場しました。
タケノコが添えてありましたが、これはタケノコで有名な姫路市太市で取れたもの。
 
 
▲メバル(添えられているタケノコは姫路産)
 
皮は柔らかくて簡単に剥がれるし、身は骨からほろりと取れるし、何よりご主人曰く「醤油と水とお酒だけで味付けしました」というシンプルな味付けなのに、美味しすぎます。
 
魚の鮮度と質が良いので、シンプルな味付けだけでここまで美味しくなるんですね。
ご主人が言うには、「砂糖やみりんは臭い消し。あんなものを入れると、魚の風味が消えてしまいます。」とのこと。
 
ようやくご飯物(穴重)が出てきました。

ここまでの料理でかなりお腹が膨らんでいたのですが、穴子をかじるとその美味しさでまた食欲が復活し、結局米粒一つも残さず完食してしまいました。
 
 
▲穴重と汁(中に入っているのは揖保乃糸)
 
汁は出汁を取るのに干しがれいを使っているとのこと。
薄い味なのに美味しい。
 
穴子は穴子と思えない肉厚と食感で、下手な鰻丼なんて足下にも及ばない質の高さ。

ご主人がおっしゃるには「うまみを閉じ込める焼き方を考案しました。」とのことなので、食べるまでは穴子の香りが全くせず、食べると口の中に美味しさが広がります。
 
ご飯に和えられたタレもこだわりの逸品で、30年以上継ぎ足して使っている秘伝のタレをご飯と同じ温度にして和えてあります。
「ご飯とタレの温度が違うから、普通の穴重や鰻重はタレが底の方に沈んでしまう」とのことです。
 
以上で本日の献立は全て終了。
 
食後はのんびりとロビーで過ごし、真浦港へお客さんを迎えに行くという旅館の方に車で宮港まで送って頂きました。
 
14:30
宮港を往路と同じ船(しろやま)で出発し、真浦港に寄港。
 
14:40
真浦港を出港。
 
15:15
姫路港に到着。
 
車で同行の方々を姫路駅へ送り、本日のお役目は終了です。
 
本日頂いたのは、穴重御膳(税込単価¥5,400)。

出てくるものがどれもこれも美味しくて、コースの中では最安の部類になると思いますが、それでもあれだけの量があって満腹になれます。
 
ここのご主人は調理法にこだわっておられて、伝統的な調理法にはこだわらず、その食材をどうやれば美味しく食べられるかを常に研究されています。

料理が出てくる度に詳しく説明して頂けるので、より美味しく感じられますよ。
 
船でしか行けない場所ですが、行く価値は充分にあると思います。
 
コース料理は、どれもこれもこだわりの調理法で調理されています。
調理に掛かる時間が5時間というような料理まであるので、いきなり訪問しても食べられませんし、材料の在庫の都合もあるでしょう。
 
コース料理を目的に行かれる方は、予約をしてから行ってください。