播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

窓ふきが楽になる:窓用バキュームクリーナー「WV1」

購入の経緯

ある日バルコニーに出た時に窓を見たら、あまりの汚れのひどさに愕然としました。
 
かといって、ズボラでいい加減な私(車の横を通るときに服がこすれて汚れるくらいドロドロになってようやく「服が汚れるのが嫌だから」という理由で洗車しようという気になる)が、面倒な窓ふきに手を出すはずもありません。
 
そんな時に見かけたのが、雑誌の年末大掃除特集のような記事。
 
面白そうな掃除グッズがたくさん掲載されており、その中にあった窓ふきロボット(窓に貼り付いてルンバのように動き回る)と、ケルヒャーの窓掃除専用の機械が目に留まりました。
 
窓ふきロボットはこんな感じ。
面白そうですが、高くて買えません。
 
▲ガラスの壁をスイスイ上る窓ふきロボ「ウインドウメイト」2月22日発売
 
ケルヒャーの窓用バキュームクリーナーは、こんな製品。
窓の表面についた水分を吸い込む掃除機です。
 
▲ケルヒャー「窓用バキュームクリーナー WV 1」窓そうじを3倍速く
 
窓ふきロボットはメチャクチャ面白そうですが、高価すぎて買えません。
 
しかし、ケルヒャーの「窓用バキュームクリーナー WV1」は窓ふきロボットに比べて安価ですし、調べてみるとユーザーレビューがなかなか良かったことから、「ぴかぴかの窓で新年を迎えよう」と私らしくない気持ちが沸いてしまいました。

仕様

▲窓用バキュームクリーナー「WV1」プレミアムのパッケージ
 
製品名: 窓用バキュームクリーナー WV1プレミアム
品番: 1.633-029.0
販売元: ケルヒャー ジャパン株式会社(神奈川県)
重量: 500g(カタログ値)
電源: 内蔵リチウムイオンバッテリー(3.7V/2.1Ah 交換不可)
防水性能: IPX4
汚水タンク容量: 100ml
充電時間: 90分(カタログ値)
動作時間: 20分(カタログ値)
清掃面積: 55平方メートル(カタログ値)
清掃幅: 250mm
定価: 9,698 円(メーカーのオンラインショッピングサイトでの税込価格。)
購入価格: 約¥8,000(税込。店員さんとのやりとりがあった後の価格。)
購入先: ケーズデンキ姫路東店(兵庫県姫路市)

パッケージ内容

▲WV1プレミアムのパッケージ内容(本体、スプレーボトルセット、専用洗浄剤×4個、ワイプパッド×2、充電アダプター)

外観

WV1プレミアムは本体が白一色で、ケルヒャーの製品らしさは感じられません。
 
ホームセンターで取り扱われている「WV1プラス(税込定価¥7,538。追加のワイプパッドがなく、洗浄剤は1つだけ付属)」は、本体がケルヒャーらしい黄色です。
 
本体は窓掃除に使うスキージー(スクイージーとも。英語では「squeegee」。)のような形状をしています。
 
▲WV1プレミアムの本体(前面)
 
▲WV1プレミアムの本体(背面)
 
▲WV1プレミアムの本体(側面)
 
横に長い灰色の部分に分厚いゴムワイパーが付いていて、これでかき集められた水分がワイプガードで受け止められ、掃除機と同じ原理で本体の汚水タンクに吸い込まれるという仕組み。
 
▲ワイパー部分
 
▲本体から汚水タンクを外した様子
 
▲汚水タンクのフタには、長い筒が付いていて逆流しづらい構造
 
窓ふきには、本体の他にスプレーボトルセットも必要です。
これは、上部にマイクロファイバーのワイプパッドを取り付けられる構造になった霧吹き。
 
▲スプレーボトルセット(前面)
 
▲スプレーボトルセット(背面)
 
▲ワイプパッドを取り付けた状態
 
▲霧吹きの吹き出し口は、ワイプパッドの下にある

使い方

スプレーボトルセットのボトルに専用洗浄剤を1つ(20ml)入れ、そこに水道水を230ml追加して250mlの洗浄液を用意します。
 
▲専用洗浄剤(WV1プレミアムには4つ付属する。1つでスプレーボトル1本分250mlの洗浄液が作れる)
 
▲スプレーボトルからスプレーヘッドを取り外す
 
▲洗浄剤をボトルに投入する
 
▲水道水を入れて軽く振り混ぜた後の様子
 
スプレーヘッドをボトルに戻したら、綺麗にしたい窓に洗浄液を吹き付けます。
 
たっぷりと吹き付けてからワイプパッドで軽く拭き取り、最後にWV1本体で窓の表面に残った洗浄液を吸い取るわけです。
 
▲WV1本体のスイッチ(左はOFF、右はONの状態)押す度にONとOFFが切り替わる(バッテリー残量が少なくなると、緑色のランプが点滅する)
 
重要なのは、ワイプパッドで拭いた後でも窓の表面が濡れたままになるほどの量の洗浄液を拭きかけるという点。
水分が残っていないと、WV1本体で何も吸い込めません。
 
この一連の作業は、冒頭のYouTube動画でご覧いただけます。
 
▲WV1で掃除した窓(左)と、よくここまで放置したなと思うほど汚い、拭く前の窓(右)
 
▲窓掃除後にWV1本体の汚水タンクに溜まった水は真っ黒
 
ワイプパッドは使用後、真っ黒に汚れますが、流水で軽く洗ってやるだけでかなり汚れが落るので、何度も繰り返し使用できます。
 
▲使用後のワイプパッド
 
専用洗浄剤は、ボトル1本分でおよそ200円します(4つ入りが800円程度で販売されている)。
ちょっと割高な気もしますが、よほどの豪邸でもない限り、家中の窓を掃除しても一度に250mlを使い切れません(2階以上の窓は外側を拭けないので、WV1を使える面積はそれほど広くない)から、そんなに高くはないでしょう。
 
取説によると、普通の中性洗剤は泡立ちが良すぎてWV1でうまく吸えない可能性があるので、専用洗浄剤以外は使わない方が良いそうです。
 
窓以外では、洗面台の鏡や浴室内全体、洗車後の車の窓の拭き上げに使っています。
(注:曇り留め加工された鏡に使うと、鏡の表面にあるコーティングに傷が付くおそれがあります。同じ理由で、洗車後の車体の水切りにも使えません。)
 
私はお風呂掃除をした後にWV1を使って浴室内の壁面や扉、浴槽の水切りをしていますが、かなり手軽に浴室を乾燥させられるので便利。
 
バスタオルで浴室内を拭くと、拭きムラや糸くずが残って綺麗に仕上がらないですが、WV1を正しく使えば簡単。
ただし、1回で250mm幅の水滴しか拭き取れないので、良い運動にはなります。
 
私はやったことがありませんが、フローリングやテーブルなど、ツルツルした面にこぼした液体を吸い取るのにも便利なのだそうです。

最後に

拭き跡や雑巾の糸くず、ホコリが残り、綺麗に拭くのが難しい窓ガラスや鏡ですが、WV1を使うと手早く水分を取り除くことができ、何の跡もない美しい状態になります。
 
しかし、いかに優秀なWV1といえども、美しい仕上がりのためには一つだけコツがあります。
それは、WV1を洗浄対象に当てる角度。
 
角度が悪いと、拭き跡がついてしまうのです。
 
▲窓についたWV1の拭き跡
 
普通のスキージーでも同じようなことはできるので、WV1のような機械を使うのは大げさに感じる方も多いかも知れませんし、プロの清掃業者の方を見ていると、スキージーを使う方が早く窓を綺麗に出来ます。
 
オモチャで遊ぶ感覚で(そんな風に感じるのは私だけかな)楽しく窓拭きや浴室の乾燥が出来るという点にメリットを感じられる方には、お勧めです。
あるいは、旦那さんが機械好きという主婦の方なら、これを買えば旦那さんが喜んで窓拭きや浴室の水切りをしてくれるようになるかも。
 
最後に、この製品の最大の欠点を書いておきます。
 
それは広い収納スペースが必要ということ。本体のワイパー部分は、脱着できないことはないのですが、頻繁に取り外すような構造になっていないので、この形のまま保管しないといけません。