播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

引原ダム完成60周年記念事業第2弾~ダム見学会~

2021年3月追記
兵庫県が公開している資料「引原ダム再生事業 事業内容」によると、(1)堤体嵩上げ(2m)、(2)放流設備の新設、(3)放流設備の改造、(4)国道付替(300m)、管理用道路付替(100m)、(5)管理所移設の5つの事業が実施されるようです。
令和2年から調査、設計が始まり、堤体嵩上げは令和6年から2年をかけて、放流設備の新設(コンジットゲート)は令和5年から4年をかけて、放流設備の改造(クレストゲート)は令和8年から3年をかけて、国道付替は令和4年から2年をかけて、管理所移設は令和5年に行われます。
追記ここまで

本日は、「引原ダム完成60周年記念事業第2弾~ダム見学会~」に出かけてきました。

 
(注:引原ダム完成60周年記念事業の第1弾は、引原ダム完成60 周年記念ダムカードの配布です。)
 
▲引原ダムのジェットフローゲートからの放流の様子
 
イベント名称: 引原ダム完成60周年記念事業第2弾~ダム見学会~
日程: 積雪期を除く2018年5月~11月の第4日曜日 12:00~12:10 約10分間放流
    ダム見学会は観光放流終了後の12:10から約20分
場所: 引原ダム(宍粟市波賀町日ノ原176-11)
主催: 西播磨県民局龍野土木事務所
<備考>
・飲み物の自動販売機はありません。飲食物が必要と思われる場合は、事前に用意しておいてください。
・お手洗いは、管理所にあります。下流公園やダム内にはありません。
・観光放流を見るための公園に行くには、長い下り坂を歩く必要があります。また、ダム見学会ではダムの中の監査廊と呼ばれる通路を歩きます。階段の段差が大きく、角度も急で、合計219段あるため、階段を登り切る自信の無い方には見学をお勧めできません
・監査廊内は気温が一定で(夏は涼しく、冬は暖かい)、床や壁が水で濡れています(水たまりもあります)。
▲引原ダム周辺の地形図(対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「音水湖」。)
 
引原ダム概要
引原ダム
 型式 重力式溢流型コンクリートダム
 堤高 64.70メートル
 堤頂長 184.40メートル
 コンクリート体積 178,500立法メートル
 排水門扉 テンダーゲート 2門
       高さ9.30メートル 巾7.00メートル
      ハウエルバンガーバルブ 1門
       内径0.90メートル
      高圧制水門扉 1門
引原貯水池
 集水面積 57.5平方キロメートル
  引原川 48.2平方キロメートル
  音水川 9.3平方キロメートル
 湛水面積 0.88平方キロメートル
 総貯水量 21,950,000立方メートル
 最大水深 60.00メートル
 有効水深 28.70メートル
 水没地 家屋 125戸
     学校 2舎外公共施設 4
     田畑 369反
     山林 251反
 起工 昭和16年4月1日
 竣工 昭和33年3月31日
 施工主 兵庫県
 工事施工者 株式会社 熊谷組

(出典:引原ダム管理所近くの石碑)

<注意>
・原文は漢数字ですが、ここではアラビア数字に置き換えています。
・「テンダーゲート」とありますが、正しくは「テンターゲート(Tainter gate)」です。ここでは原文のまま記載しています。
・平成8年までは「ハウエルバンガーバルブ」でしたが、現在は「ジェットフローゲート」に置き換えられています。
ランダム情報
引原ダムは、西播磨工業地帯の工業用水を確保するとともに、ダム下流の播州平野を河川水害から守りさらに、この地域の干害を防ぐ目的で建設されました。

こだわり技術
毎秒100立方m以上の流入量のうち、発電放流量の利水放流を除いた全量をダムに貯留する洪水調節方法(バケツカット)を採用しています。このような洪水調節を行うダムは、全国で数ダムしかありません。

(出典:引原ダムのダムカード裏面)
09:00
姫路市街の自宅を車で出発。
国道29号線を北上します。
 
中国自動車道の山崎インターチェンジから引原ダムまでの距離は、およそ33km。
 
駐車場は、引原ダム管理所を通り過ぎてすぐ左手にあります(地図中「駐車場」)。
大きな「引原ダム周辺マップ」が設置された6台分の駐車場です。
 
▲引原ダムの駐車場
以下のURLをクリックすると、ダムの駐車場の位置がGoogleマップで表示されます。
https://goo.gl/maps/bJWUpCquVu22
10:30
早く着きすぎたので、まずはダムの天端(てんぱ)の左岸側(南西)に展示されている大きなバルブ(引原ダムで昔使われていた実物)を見物。
 
黒部ダムの観光放水はご存じだと思いますが、あれは水が円錐状に広がっていますね。
あのように水を拡散して放水するのが、ここに展示されているハウエル・バンガーバルブです。
 
引原ダムで現在使われているジェットフローゲートは、水を一直線に噴き出すものです。
 
▲900m/mハウエル・バンガーバルブ
 
引原ダム 900m/mハウエル・バンガーバルブ
■ハウエル・バンガーバルブ(フィクスドコーンバルブ)
 このバルブは、昭和33年に堰堤中段に設置された放流バルブですが老朽化に伴いその役目を終え、平成8年に撤去したものを展示しております。
 現在は、引原ダムの放流に、より適合したジェットフローゲートを設置しています。
 このバルブは、フィクスドコーンバルブと呼ばれますが、発明者のC.H.HowellとH.Bungerにちなんでハウエル・バンガーバルブと呼ばれることが多く引原ダムにおいてもこの名称を使用しております。
 このバルブの構造は、放流水を拡散させる円錐形のコーンを有するボデイと円筒形のゲート及び駆動装置で構成されており、現在においても全国各地のダムで放流設備として使用されております。
平成15年3月
兵庫県
(出典:展示されている「900m/mハウエル・バンガーバルブ」横の看板)
続いて、ダム湖(音水湖:おんずいこ)を眺めながらダムの天端を右岸(北東)側まで歩きました。
 
▲引原ダムの天端
 
▲天端の中央部分は建物があるため道が折れ曲がっている
 
ダムの右岸側(北東端)に来ると、「展望公園」や「親水広場」、「さざなみ公園」などと書かれた道標が立っています。
 
▲引原ダム右岸の道標
 
高いところからの景色が好きで山歩きをしている私なので、「展望公園」の文字に惹かれて湖畔の道を南東へ。
 
尾根の先端で道は大きく左へ曲がりますが、その曲がり角の頂点に記念碑が立っています(地図中「記念碑」)。
 
▲引原ダム記念碑(全景)丸いものはパラボラベンチ(周囲の音が良く聞こえるベンチ)
 
▲引原ダム記念碑
 
記念碑
この記念碑には引原部落の水没家屋25戸の氏名や、引原ダムの建設工事に関する経過が記録してあります。
(出典:現地の看板)
記念碑前からは、引原ダムの真っ赤なテンターゲートをダム湖側から眺めることが出来ました。
 
▲テンターゲート
 
記念碑を見た後に振り返ると、尾根に階段が付けられているのに気がつきました。
これが展望公園へ続く階段です。
 
▲展望公園へ続く階段
 
階段を登り切ったところが展望公園…のはずですが、周囲の木々が生い茂っていて展望は楽しめませんでした(地図中「展望公園」)。
 
▲展望公園
 
展望公園の北西にも道があるのでそちらへ降りてみると、そこにあったのは北西に延びる綺麗な遊歩道。
木陰は涼しいし、虫はいないし快適な場所です。
 
▲展望公園北西の遊歩道
 
さっきの展望公園といい、この遊歩道といい、妙な場所に妙なものがあるなと思っていたら、その正体が分かりました。
 
遊歩道に小さな看板が立っていて、そこには「ケーブルクレーン走行跡」と書かれていたのです。
 
この遊歩道は、ダム建設の際に資材を運ぶクレーンの通り道だったので、平坦でまっすぐになっていたわけです。
 
ケーブルクレーン走行跡
この遊歩道はケーブルクレーン走行跡地を利用したものです。ダム建設当時両端走行型のケーブルクレーンによりコンクリートを打設しました。
(出典:現地の看板)
▲ケーブルクレーン(出典:引原ダム監査廊内の展示パネル)
 
遊歩道を北西に歩いていると、突然右前に巨大なコンクリートの構造物が現れ、道が狭くなったと思ったら、すぐに小さな展望台っぽい場所に出会いました(ベンチは朽ちていて座れません)。
 
これは、看板によると「セメントサイロ跡」だそうです(地図中「セメントサイロ跡」)。
 
▲セメントサイロ跡
 
セメントサイロ跡
この展望台はダム建設当時、コンクリート製造のためのセメントを一時貯蔵するためにサイロ(容量7.0t)が設置されていたところです。
(出典:現地の看板)
さらに北西に進むと、今度は薄いコンクリートの壁が何枚も屏風のように斜面から突き出ている場所がありました。
 
これは、看板によると「骨材貯蔵ビン跡」だそうです(地図中「骨材貯蔵ビン跡」)。
 
▲骨材貯蔵ビン跡
 
骨材貯蔵ビン跡
ここはダム建設当時、コンクリートを作るための砂や砂利を大きさ別にためたところで、ここからベルコンでコンクリートミキサーまで運びました。
(出典:現地の看板)
骨材貯蔵ビン跡の先で道は大きく左へ曲がり、緩やかな階段道で南東へ下っていきます。
 
これを下り切ると、東屋のようなコンクリート製の構造物に出会いました。
看板によると「バッチャープラント跡」とのこと(地図中「バッチャープラント跡」)。
 
▲バッチャープラント跡
 
バッチャープラント跡
ここはダム建設当時、上部の屋根の上でミキサーによって練混ぜられたコンクリートを、穴から落し運搬台車に積み込んだところです。
(出典:現地の看板)
▲コンクリートを落としていた穴は、今ではドーム状の部材でふさがれている
バッチャープラント跡で撮影した全天球パノラマ(撮影日:2018年08月26日)

https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/hikihara_dam20180826/virtualtour.html
このバッチャープラントは、柱にダム建設当時の写真が何枚も貼られていて、建設工事の様子を知ることが出来ます。
 
▲バッチャープラント跡に貼られている写真の1枚(建設に使用されていた当時のバッチャープラント)
 
バッチャープラント跡から南東へ進むと、バンカー線跡を通ってダムの右岸に出ました。
 
▲バンカー線跡(トロッコが行き違えるようになっていたのかな?)
 
バンカー線跡
右/左手の建物から左/右手のダムの天端までのこの遊歩道はダム建設当時コンクリート運搬台車の通るレールが敷かれていたところです。
(出典:現地の看板)
引原ダムの建設に使われたこれらの設備は、下の写真のような位置関係になっています。
 
▲建設当時の設備(引原ダム監査廊内の展示パネルの写真の一部を拡大し、文字を加えたたもの)
 
11:20
さて、放流が始まる時間が近づいてきたので、ダムの左岸側に戻りましょう。
引原ダム管理所の西側から「下流公園」へ続く下り坂が始まっています。
 
その前に、引原ダム管理所1階のお手洗いへ。
(本日は、1階と2階のトイレを使わせていただくことが出来ました。トイレが使えるのは、管理所の開庁日と観光放流の時だけです。)
 
▲引原ダム管理所
 
▲引原ダム管理所の西にある下り坂から下流公園へ降りる
 
つづら折れの道は大半がコンクリートの坂道で、一部に木製の階段があります。
 
▲下流公園へ下る坂道は、一部の区間だけ木製の階段(「濡れていると必ずすべります」の注意書きが強烈)
 
11:30
つづら折れのその坂を下りきると、ダムを下から見上げられる小さな公園に出ました。
これが下流公園(地図中「下流公園」)。
 
▲引原ダム周辺施設の位置関係(ドローンで撮影)
 
▲下流公園の様子
 
観光放流を開始する旨の音声アナウンスの後、モータサイレンの大きな音が10分ほど鳴り響きます。
 
モータサイレンは引原ダムのジェットフローゲート横に設置されているので、下流公園にいる私達にはとてつもない音量で聞こえます。
 
11:40
ようやく爆音のモータサイレンが止まりました。
 
この後は、放流開始直前の音声アナウンスが流れるだけで、モータサイレンは鳴りません。
 
12:00
観光放流が始まりました。
 
引原ダムは、上端付近のテンターゲート(赤い扉)と中腹のジェットフローゲートから水を流せますが、観光放流は迫力のあるジェットフローゲートからの放流です。
 
ジェットフローゲートから「ウイーン」という機械の動作音がかすかに聞こえたと思ったら、「ザザー」っと水が流れる音が聞こえ、その直後に水がチョロチョロと流れ出ます。
 
▲放流開始直後は水が少ない
 
そして時間が経つにつれて水量は増えていき、やがて周辺に霧雨状に水滴をばらまくほどの迫力ある流れになりました。
 
▲迫力のある放流の様子
 
▲真横から見た様子
 
▲放流された水は減勢工に落ちる(減勢工は、ダムから放流した水の勢いを、川に流す前に弱めるための設備)
 
写真で見るとたいしたことが無いように思えますが、実際は水の音と周辺に飛び散る水滴のおかげで、かなりの迫力を感じられます。
 
12:10頃
観光放流が終了しました。
 
この後は、ダム見学会。
ダム内部の通路である監査廊を歩いてダムの上まで戻るというもので、管理所の職員さんのガイドがあるわけではなく、決められた順路を参加者が好きなペースで(常識の範囲内で)歩けます。
 
監査廊の入口は、下流公園の南東端にあります(上の「引原ダム周辺施設の位置関係」の画像を参照)。
 
▲下流公園から監査廊の中へ入る
 
中に入ってまず驚くのは、その気温の低さ。涼しいを通り越して寒いほど。
(注:監査廊内の気温は年間を通して一定なので、夏は涼しく感じ、冬場は暖かく感じると思います。)
 
当然ですが監査廊に窓はなく、ただの狭い通路と階段を歩くだけなのですが、あの巨大なダムの中を歩いているのだと思うと、妙に嬉しくなってしまいます。
 
監査廊に入ってすぐの場所と、ジェットフローゲート奥の通路には、引原ダム建設当時の写真や図面などが展示されているので、ダム好きの方にはこの展示は魅力的かも。
 
▲監査廊の様子
 
▲監査廊に設置されている揚圧力計
 
揚圧力計
岩盤からの漏水量と揚圧力を測定し、変化を観察しています。
揚圧力:地面からの水圧がダムを持ち上げようとする力
(出典:現地の看板)
▲監査廊の階段(段差が比較的大きくて角度も急)
 
階段は急角度でキツイのに、涼しいため汗はかきません。
 
ダム内を堤体と平行に通る監査廊は幅が広いのですが、その広い監査廊から右へ分岐する細い通路があり、見学順路を示す看板はその細い通路を指していました。
 
「何だろう?」と思いながら、他の見学者とすれ違うのがやっとという狭い通路を進むと、外に出ました。
 
先ほど放流をしていたジェットフローゲートのすぐ上にあるテラスです。
 
▲ジェットフローゲートの上にあるテラス
 
▲テラスに設置されているモータサイレン(株式会社精工社製作所 1999年製)
 
テラスから先に通路はないので、また先ほどの狭い通路を通ってダム内のメインの監査廊に戻りました。
 
この場所には、引原ダム建設に関わる資料が多数展示されています。
 
▲多くの展示がある監査廊の様子
 
最後は、ダムの上端付近左岸側で外に出ました。
そこからは、監査廊以上に段差が大きく、角度も急なコンクリート階段を登ります。
 
▲左岸上端近くに出てきた
 
12:30
コンクリート階段を登り切ると、ダムの天端左岸側に展示されている「900m/mハウエル・バンガーバルブ」のすぐ横に出てきました。
 
そこには引原ダム管理所の職員の方が待機していて、全員に1枚ずつダムカードが配付されました。
聞いたことはありましたが、ダムカードの実物を見るのは人生で初めて。
 
▲ここに出てきた
 
▲引原ダムのダムカード(通常版)
 
観光放流と見学会が終わり、他の方々が帰るのを待って私は再び下流公園へ。
 
目的は、ダムの撮影です。
それも普通に撮るのではなく、ドローンを使った撮影。
 
インターネット上にある引原ダムの画像は、ほとんどが左岸(南)側から撮影されたものです。
 
ところが、引原ダム完成60周年記念の限定ダムカードには、右岸側から撮影された白黒写真が使われています。
これはダム完成直後に撮影されたもの。
 
▲引原ダム完成60 周年記念ダムカード(出典:龍野土木事務所の「『引原ダム完成60 周年記念ダムカード』配布開始~ 引原ダム完成60 周年記念事業第1 弾~」プレスリリース)
 
当時はダム建設用のコンクリートの材料として右岸側の山を削っていたため木々がなく、建設工事用の仮設設備があって容易に山の上に上がれたので、右岸からダムを撮影できたというわけです。
 
今は航空機を使わない限り、木々が生い茂った右岸側の高い位置から写真を撮れないため、60周年記念ダムカードの写真の現代版をドローンで撮影してみようと思いついたのです。
 
無人航空機を飛ばす上で守らなければならない「航空局標準マニュアル2」には、交通量の多い一般道付近では飛ばさないよう書かれているため、国道29号線が通る左岸側を飛ばす事はそもそも出来ないという理由もあります。
 
 
▲ドローンを使い、引原ダムの60周年記念ダムカードの画像と似たアングルで撮影した画像
 
60年前の白黒写真と多少画角が異なっていますが、航空法に基づいて地上高が150mを越えないようにし、なおかつ機体を目視しながら操縦しなければいけない都合上、この撮影位置が精一杯。
 
13:30
下流公園から駐車場に戻り、帰路に就きました。
 
そうそう、ここの駐車場には珍しい測量用の金属標があります。
それは、「引原ダム堆砂測量標」。
 
測量標にまで興味を持っている人がいるかどうか分かりませんが、念のため紹介しておきます。
 
興味のある方は、帰る前に駐車場でこれを探してみて下さい。
 
▲引原ダム堆砂測量標
 
15:00
自宅に到着。
 
ちなみに、引原ダムは水力発電にも使われており、発電所(関西電力 原発電所)はダムから直線距離で南西に2km弱ほどの位置にあります。
以下のURLをクリックすると、原発電所の位置がGoogleマップで表示されます。
https://goo.gl/maps/DzgmdaDu9g22
▲関西電力 原発電所
 
▲原発電所の向かい側にある水圧管路
 
注:この記事内には、ドローンで撮影した画像が含まれています。ダム下流側でのドローンの飛行、空撮、空撮画像の公開については、西播磨県民局龍野土木事務所に可否を問い合わせて「問題ない」との回答を得ています。また、そのことを引原ダム管理所の職員さんに説明し、了承を得た上で、他の見学者が帰った後にドローンを飛行させました。