購入の経緯
駅弁を購入したある日、いざ食べようと思ったら箸が付いていないことに気づきました。小さな駅弁だったので、袋の中に駅弁とは別に割りばしが入っていると思っていたら、袋の中には弁当の小さな箱しかなかったのです。
「どうやって食べよう…」と困りながら弁当を開けると、そこにはお手拭きと共に伸縮式の箸(使い捨て)が入っているではありませんか。
「この携帯性の高さは山歩きでも使える!」と思ってその伸縮式の箸のパッケージを持ち帰り、検索して購入したのが今回紹介する「エコロスティックのびるくん」です。
概要
「エコロスティックのびるくん」は、樹脂と木材で作られた伸縮式の箸です。
駅弁に付属するくらいですから、使い捨て。
しかも、軽量で山歩きに持って行くのにピッタリ。

▲「エコロスティックのびるくん」を山歩きで使う様子(ラーメンを茹でているところ)。収納状態の「エコロスティックのびるくん」は、ここに写っているクッカーにも収納可能。
食べ物を挟む部分が木製ですから、金属製のクッカーと組み合わせて使っても不快な音が鳴りません。私は金属製クッカーと金属製カトラリーが擦れあう音が苦手なので、これは大きな利点。
仕様

▲エコロスティックのびるくん(8膳入)のパッケージ(左は表面、右は裏面)
製品名: エコロスティックのびるくん
メーカー: 株式会社アクタ(福岡県)
全長: 約11cm(収納時)、約18cm(使用時)(カタログ値)
材質: PP(持ち手)、木(先端)
重量: 1膳が約5g(個包装の袋を含む実測値)
色: ホワイト・グリーン・オレンジ・イエローの4色展開*1
生産国: 日本
購入価格: 8膳入り1袋330円(税込)
購入先: 楽天市場
備考: 爪楊枝入り

▲「エコロスティックのびるくん」は4色展開(樹脂部分の色が異なる)
外観
未開封の状態だと、紙パック飲料に貼り付けられた使い捨てストローのような外観をしています。

▲未開封のエコロスティックのびるくん
袋にはミシン目が入っており、両端を引っ張るとミシン目で袋が裂け、中の箸を取り出せるという仕組み。

▲袋の両端を引っ張って開封する

▲袋に入っているのは箸と爪楊枝
出てきた箸は伸縮式のストローと同様、両端を逆方向に引っ張って伸ばすと、一定の長さになったところでロックがかかる構造です。

▲箸を伸ばしている様子

▲伸ばし切った状態の箸(樹脂部分を持つと使いやすい)
ロック機構は単純で、樹脂製部品の内側にある突起が木製の箸の溝にはまる構造。
普通に使っていれば、食事中に縮むことはありません。

▲箸が縮むのを防ぐロック機構(上はあと数センチでロックする状態。下はロックした状態)
「エコロスティックのびるくん」の長さを、他のアウトドア用の箸と比べてみました。
比較対象はUNIFLAMEの「カラ箸」、モンベルの「野箸」、一般的な使い捨ての箸(竹製)の3種類です。

▲他の箸との長さ比較(上から「カラ箸」、「野箸」、「使い捨ての箸」、「エコロスティックのびるくん」の順)
他の箸と比べると、「エコロスティックのびるくん」が短いように思えます。
そこで、本当に長さが足りないかどうかアルファ米の袋で実験してみました。
アルファ米には大抵樹脂製のスプーンが付いてきますが、あれを使う人は少数派ではないでしょうか。私は箸で食べます。
まずはアルファ米の袋に「エコロスティックのびるくん」を立ててみました。
袋の上部から樹脂部分がはみ出しており、十分な長さがあるように見えます。

▲アルファ米の袋との長さ比較
実際に袋の底からご飯を食べる状況を想定し、箸を持ってみました。
かなり上の方を持たないといけませんが、特に問題はなさそう。

▲袋の底からご飯を取るには、箸の上端付近を持つ必要がある
使い方
山歩きの際は、「エコロスティックのびるくん」をクッカー内に収納して持ち運べます。

▲ダイソーの1合用メスティンにも収まる

▲WILDOのキャンプボックス ライトにも他の小物と共に収まる

▲MSRのアルパインストアウェイポット 775mlにも入る
長いままだと持って帰る際に嵩張るため、使用後は箸を縮める必要があります。
縮めるのは簡単で、使用後は樹脂部分をしっかりと握り、箸の先端を固いところに押し付けると、箸が縮んで元の長さに戻ります。

▲箸を縮めている様子
「エコロスティックのびるくん」は樹脂製のパイプ、パイプの箸を塞ぐキャップ、そして木製の箸先端部分の3つの部品から構成されています。

▲「エコロスティックのびるくん」の構成部品
強い力で箸を縮めると、樹脂製パイプの端を塞いでいるキャップが外れてしまいます。
山の中でこんな小さなキャップを落としたら、見つけるのは至難の業。
箸を縮める時は力加減に注意が必要です。
使い心地
先端が木製ですから食べ物を掴みやすく、温かみと柔らかさがある口当たりのため、食事は非常に快適(私の個人的な感覚です)。
ただ、やはり気になる所もあります。
まずは長さ。
私は深いクッカーを使わないため気になりませんが、18cmという長さは場合によって短いと感じることがあるかも知れません。
特にラーメンを茹でている時は、「手が熱い。もっと長い箸が欲しい。」と感じます。
二つ目は転がりやすさ。
断面は円形でなく八角形になっていますが、それでもやはり転がりやすいです。
気軽に箸を置けません。

▲樹脂部品の断面は円形ではなく八角形(それでも転がりやすい)
三つ目は、樹脂部分と木製部分との段差。
箸を正しく持つと箸先から2/3付近(樹脂部品の下の方)を指先で挟むことになり、段差は気になりません。
箸の持ち方が特殊な場合は、段差が気になるかも。
再利用はできる?
この「エコロスティックのびるくん」、再利用できたら非常に経済的だと思います。
しかし、パッケージに再利用を禁止する表記はないものの、基本的には使い捨てが前提の製品です。
割りばしも同じですよね。割りばしのパッケージにいちいち「再利用するな」と書かれていないと思います。
でも「一回使うだけで捨てるのはもったいない」と思う方は多いでしょう。
私もそんな一人で、実際に使った後の「エコロスティックのびるくん」を分解し、洗って組み立てたところ問題が起こりました。
木の部分が水を吸って膨らむのか、樹脂製の部品の中に入らなくなってしまったのです。
木の部品をじっくり乾燥させると樹脂製部品の中に入るようになりましたが、動きに滑らかさがありません。
反対に、木の部品を伸縮させるときの摩擦が小さくなりすぎて、スカスカになることもありました。そうなると、箸としての実用性がなくなってしまいます。
衛生的な問題もありますし、決して高価なものでもありませんから、再利用はしない方が良いでしょう。
最後に
アウトドア用の箸やスプーン等がお店で売られていますが、本当に軽量化や使い心地にこだわるのであれば、コンビニで弁当などを買ったときに付属する樹脂製の使い捨てスプーンや割りばしの方が優秀です。
あれらは軽いし、樹脂製や木製だから金属製のクッカーと組み合わせて使っても嫌な金属音が出ず、帰宅後は廃棄するだけで手入れの手間がなく、便利(私の個人的な感覚です)。
しかも、コンビニで弁当などを買うと(客から見れば)無料で手に入りますし、樹脂製のスプーンやフォークであれば洗って再利用することも可能で、費用対効果は抜群。
今回紹介した「エコロスティックのびるくん」も使い捨てで軽量(約5g)、使いやすい上に値段も安価(有名メーカーの伸縮式の箸なら、何度でも利用できますが数千円することもある)。
上に書いた通り欠点もありますが、携帯性の高さと使い心地の良さは、欠点を補って余りあると思います。
アウトドアで使うだけでなく、仕事や日常で使うカバンに常備しておいても、万一の際に役立つはずですよ。
長所
- 短くて携帯性・収納性が高い
- 個包装で衛生的
- 爪楊枝まで同封されている
- 一膳が5gしかなく、極めて軽い(モンベルのスタックイン野箸で約15g、ベルモントの山箸で約19g、スノーピークの和武器で約26g、モンベルの野箸で約27g)
- 食材を挟む先端部分が木製のため、口当たりが良い
短所
- 木製部品と樹脂部品との段差が気になるかも知れない(箸の持ち方が正しければ問題ない)
- 他社製品に比べると、少し短い
- 再利用できない(しようと思えばできるが、するべきではない)
- 使い捨ての箸としては高価(常用する物ではなく、通常はアウトドアや出先での非常時にしか使わないため、利用頻度を考えると個人的には高いと思いません。むしろこの構造、日本製で一膳が40円ちょっとなのは安いとさえ感じます。)
*1:1袋8膳すべてが同じ色です。お店によっては、色を選べない場合もあります。