購入の経緯
私は山歩きの際、食事の準備を行える平らで清潔な空間を確保するために、SOTOの「フィールドカイト」という折り畳みテーブルを使っています。
食事の準備の他、岩場などの不整地でガスストーブを使う時にも折り畳みテーブルは活躍。
デコボコした場所でも、テーブルを水平に設置すれば平らな空間を作り出すことができ、安全に火が使えるからです。
しかし、フィールドカイトの上にガスストーブを置くと、食材の準備をするための平らで清潔なスペースが無くなってしまいます。
そこで、フィールドカイトを「ストーブの台」にした時でも平らで清潔な作業スペースを確保するために、より小型の折り畳みテーブルを購入しました。
それが今回紹介する「トレイルテーブル」です。
概要
トレイルテーブルは、2025年5月に発売されたSOTOの超小型折り畳みテーブルです。
天板はアルミで、脚はナイロン樹脂製。
2024年4月19日に発売になったガスストーブ「トライトレイル(ST-350)」と組み合わせて使うのに最適化されています。

▲トライトレイルとトレイルテーブルの組み合わせ(トライトレイルには、N-PROJECTの「ST-350TB(TriTrail)専用 チタン 折畳式ゴトク」を取り付けています)
SOTOの折り畳みテーブル「フィールドホッパー」や「フィールドカイト」は天板がA4サイズですが、トレイルテーブルの天板はA4の半分よりさらに一回り小さくなっています(177mm×130mm)。
天板が狭すぎて置けるものが限られますが、要領よく使えばこのサイズでも案外便利。
トライトレイルについては、こちらをご覧ください。
仕様

▲トレイルテーブルのパッケージ
製品名: トレイルテーブル(Trail Table)
型番: ST-3501
メーカー: 新富士バーナー株式会社(SOTOブランド)(愛知県)
寸法(使用時): 幅177mm × 奥行130mm × 高さ80mm
寸法(収納時): 幅55mm × 奥行130mm × 高さ86mm
重量: 約135g
耐荷重: 2kg
材質: 天板はアルミニウム、スタンドはナイロン樹脂
生産国: 中国
国内定価: ¥5,830(税込)
購入価格: ¥5,830(税込)
発売日: 2025年5月16日(一般発売)
購入先: アドスポーツ(兵庫県姫路市)

▲パッケージ内容(本体と取扱説明書のみ。収納ケースは付属しない。)
外観と展開/折り畳み手順
折りたたんだトレイルテーブルは、まるで企業の事務所で使うキングファイルのミニチュアのような形状です。

▲収納状態のトレイルテーブル
展開は簡単で、折りたたまれている天板を左右に広げるだけ。
天板は、広がると自動的にロック位置に引き込まれて固定されます。

▲収納状態のトレイルテーブルを左右に開くと…

▲…テーブルの形になる

▲展開状態のトレイルテーブル
黒い脚はナイロン樹脂製で、正面から見るとCB缶の直径と同じサイズの丸い切り欠きがあります。

▲脚はCB缶に合った形状をしている
収納するときは、天板を左右に引っ張ってから元の位置へ折りたたみます。

▲収納時は天板を左右に引っ張ってロックを解除してから折りたたむ
展開時、天板が自動的にロック位置に引き込まれることは既に書きましたが、その天板をロック位置に保持しているのは、なんとゴム紐。
そのゴムひもは結ばれているわけではなく、筒状の金属部品を被せてかしめるという留め方のため、ゴム紐がヘタって交換する際は面倒くさそうです。

▲ネジが通っている細長い穴の形に合わせて引っ張ることでロックが解除される(天板をロック位置に固定するのは、ゴム紐)
ガスストーブとの組み合わせ
トレイルテーブルは、トライトレイル(ST-350)とセットで使用することが想定されています。
実際に取り付けてみるとこんな感じ。

▲専用ガス缶(CB TOUGH 125)を装着したトライトレイルとの組み合わせ
一般的なサイズのCB缶を装着していても、トレイルテーブルは問題なく取り付けられます。

▲通常サイズのCB缶を装着したトライトレイルとの組み合わせ
往年の名機「ST-310」と組み合わせることも可能で、下の画像のようになります。

▲ST-310との組み合わせでも使える
前述の通り、トレイルテーブルの脚はCB缶に合わせた形状をしているためCB缶を挟み込む形になり、通常サイズのCB缶を使えば、ガスストーブ全体を一つの塊として持ち運ぶことができます(火が着いた状態で持ち上げることは危険です)。

▲テーブルの脚(ナイロン樹脂製)がCB缶を挟み込む

▲通常サイズのCB缶を挟み込めば、全体が一体化する
収納・携帯方法
折りたたんだトレイルテーブルは、内側の隙間にガスストーブ「トライトレイル」を格納できます。

▲折りたたんだトレイルテーブルの開口部にトライトレイルを入れ…

▲…押し込むとトライトレイルの大部分が収まる

▲トレイルテーブルに収まったトライトレイル
ナイロン樹脂製の脚が、トライトレイルを傷つけることなく挟み込んでくれます。
トライトレイルを押し込んだトレイルテーブルは、トライトレイルの付属ポーチに収納が可能。

▲トライトレイルに付属のポーチにトレイルテーブルを押し込むと…

▲…ギチギチだが何とかポーチに収まる
トライトレイルのポーチはサイズが本当にギリギリなので、雑に扱えば破れそうな印象があります。
私の場合は、厚手のナイロン袋に入れる事にしました。

▲私の感覚では、ナイロン袋に入れるだけで充分
スタッキング
トライトレイルを挟んだトレイルテーブルは、ラージメスティンやイギリス軍の軍用メスティンに収まります。

▲ラージメスティンには余裕を持って収まる

▲イギリス軍のメスティンにトレイルテーブル(トライトレイルを格納)を入れた様子
トレイルテーブルとトライトレイルと組み合わせるのにピッタリなのは、トランギアのラージメスティンでしょう。
専用ガス缶「CB TOUGH 125」も一緒に収納できます。

▲トレイルテーブル、トライトレイル、専用ガス缶のすべてが収まる
重要
トライトレイルは3本ゴトクのため、四角いラージメスティンを使用する際は不安定さを感じます。ラージメスティンとトライトレイルを組み合わせて使われる場合は、何かしらの対策が必要です。私の場合はN-PROJECTの「ST-350TB(TriTrail)専用 チタン 折畳式ゴトク」を使用しています。
折りたたんだ状態で55mm×130mm×86mmの大きさがあるため、小型のクッカーにトレイルテーブルは収まりません。
しかし、トレイルテーブルは比較的頑丈なので、ポーチに入れたりクッカーにスタッキングせずとも、ナイロン袋に入れたりキッチンペーパーで包んでからバックパックに放り込んでおくだけで問題はなさそうです。
活用方法
トライトレイルは寝かせたCB缶を使用するため、OD缶を使用する一般的な登山用ガスストーブよりも広い設置面積が必要になります。
しかも、その設置場所は広いだけでなく、水平になっていなければいけません。
山歩きでそんなに都合の良い場所が見つかることは少ないため、冒頭ですでに書きましたが、私は折り畳みテーブルを設置し、その上にトライトレイルを置くことにしています。
安定した状態でガスストーブが使えて安全ですが、テーブル上の作業スペースが無くなってしまうのが難点。

▲平らで安定した場所がない状況において、折りたたみテーブルの上でトライトレイルを使用している様子(天板はカトラリーを置く程度にしか使えない)
そこでトレイルテーブルの出番。
CB缶の上に平らな作業スペースができあがるというわけです。

▲折り畳みテーブル上のトライトレイルに、トレイルテーブルをセットした様子
例えば冷凍食品をラージメスティンで蒸して加熱している間に、サイドメニューの準備をトレイルテーブルの天板上で行うといった使い方が可能。

▲ラージメスティン内で冷凍食品を蒸している間に、スープとカトラリーを準備している様子
今回の例では、冷凍食品の加熱が終わった後で蒸すのに使った熱湯でスープを作り、ラージメスティン自体も天板代わりにして食事を楽しみました。

▲調理後の様子(ラージメスティンも天板として使う)
ちなみに、上の画像に写っている食べ物は、ANAの冷凍機内食のパエリア。
過去にこのブログで紹介したことがあるので、興味のある方はどうぞ。
「調理が終わったらガスストーブをテーブルから下ろせば、折り畳みテーブルを広々と使えるのでは?」と思われるでしょう。
私も最初はそう思いましたが、実際に使ってみて分かりました。この高さが良いのです。
普通に折り畳みテーブルを使うよりも高くなるため、食事がしやすくなります。
言うまでもありませんが、安全に調理するためにはテーブルをしっかり水平に設置することが肝要。
私はキーホルダータイプの水準器を使用しています。
あまり小さな水準器だと行方不明になりますし、大きすぎると携帯性が低くなるので、キーホルダーサイズが便利。

▲最初に折り畳みテーブルを設置する際の水平出しが大切(中央にあるのは水準器)

▲上の画像に写っているのは、兵庫県三木市にある「WHATNOT HARDWEAR STORE」のレベルキーチェーン

▲水準器は、トライトレイルを格納したトレイルテーブル内の隙間に入れておける
ガスストーブを置ける平らな場所が確保できる場合に限りますが、インスタント食品の調理程度なら、大きめのテーブルを別途用意しなくてもトレイルテーブルだけで充分な広さを確保できます。
荷物を少なくしつつ、テーブルが使えるという快適性を享受できるのは便利。

▲袋麺の焼きそばを調理している様子(箸や食材を安全で清潔な場所に置ける)
ちなみに、上の画像に写っている箸は伸縮式で使い捨ての箸です。
最後に
トレイルテーブルは、天板の小ささや収納時の大きさという問題があるため、買い手を選ぶ商品だと感じます。
トライトレイルをお持ちで、荷物の小型化、軽量化にこだわりがありつつ、食事では少し手の込んだことをしたいという方にはピッタリかも知れません。
天板が熱を伝えやすいアルミ製である上に、脚がナイロン樹脂ですから、高温のクッカーなどを乗せれば破損する可能性がある点と、耐荷重が2kgしかない点には注意が必要です。
荷物が多少増えても構わないという方であれば、折り畳みテーブルを2つ持って行く方が快適に食事を楽しめるでしょう。
ミリタリーマニア向けの参考情報
※ミリタリー系装備に興味のない方は読み飛ばしてください。
参考になるかどうか分かりませんが、トレイルテーブルはアメリカ軍のLC-1装備の一つ、「30連マガジンポーチ」(M-16自動小銃の30発用弾倉を3本収納できる)に収まります(トライトレイルを格納した状態では入りません)。
「トレイルテーブルは嵩張るから、バックパックに外付けしたい」という方(←そんな人はいるのか?)は、試してみては?
ただし、弾倉を仕切る帯が付いているタイプであればそれを取り除く必要がありますし、両側の手榴弾用ポケットは使い道がありません(切り取るのが良いかな)。
しかも、LC-1はMOLLEができる前の装備品ですから、背面はALICEクリップ。
MOLLE用のPALSウェビングに取り付けるには、別途ALICEクリップアダプタ等が必要です。

▲トレイルテーブルは、古い米軍装備の30連マガジンポーチにギリギリ収まる

▲マガジンポーチは高さに余裕がある

▲マガジンポーチは2本のALICEクリップで他の装備と連結する構造