播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

SONY Xperia Z4 Tabletと専用キーボードBKB50

数年前に防水のAndroidタブレット(ドコモの回線が使えるもの)を購入し、出かけた先で色々と検索したりGoogleマップを見たり、入浴中にインターネットやradiko(ラジオと同じ内容を電波ではなくインターネット回線で配信するサービス)を楽しんだりしていましたが、発熱がひどいし、バッテリーがへたってあっという間に残量がなくなるし、ブラウジング中にはブラウザが落ちたり、ひどいときには突然電源が落ちて再起動がかかるという有様。

そろそろ機械としての寿命が尽きたようなので、買い換えることにしました。
 
浴室で色々楽しめるのは便利なので、新しく買うタブレットももちろん防水であることを条件にして検索したところ、なかなか評判の良いタブレットがあったので、休日にドコモショップへ出かけて機種変更をしてきました。
 
 
▲Xperia Z4 Tablet(SO-05G:ドコモモデル)表面
 
 
▲Xperia Z4 Tablet(SO-05G:ドコモモデル)裏面
 
製品名: Xperia Z4 Tablet(SO-05G:ドコモモデル)
メーカー: SONY(日本)
サイズ: 約167mm×約254mm×約6.1mm(カタログ値)
重量: 約393g(カタログ値)
OS: Android 5.0
CPU: Snapdragon 810(2.0GHz(クアッドコア)+1.5GHz(クアッドコア) 計8コア)
メモリ: 3GB
ストレージ: 32GB
ディスプレイ: 10.1インチ(WQXGA:2560×1600)
バッテリー容量: 6000mAh(内蔵電池)
連続待受時間: LTE 約930時間
連続通話時間: LTE 約1860分
耐候性: IPX5/8 /IP6X
インターフェイス: マイクロUSBポート×1、microSDカードスロット×1、ステレオミニ端子×1、Bluetooth 4.1、無線LAN(a/b/g/n/ac)
価格: 条件により異なります。販売店へお問い合わせください。
購入先: ドコモショップ
備考: 仕様の詳細は、メーカーサイトでご確認ください。

外観

黒と白のモデルがありますが、私が購入したのは黒。
 
外観の特徴は、とにかく薄いということ。Xperia Z4 Tabletの厚みは、わずか約6.1mmです。
400gを切る軽さもあって、片手で使うのも苦になりません。
 
表面は液晶画面とフロントカメラ、照度センサーがあり、裏面にはNFCリーダーとリアカメラがあります。
 
液晶画面を表にして、SONYのロゴが正しい向きになるようにXperia Z4 Tabletを卓上に置いた場合、左側に電源キーとボリュームキー、右側にmicroUSB端子、向こう側にmicroSDとSIMカードスロットという配置になっています。手前側には何もありません。
 
microUSB端子はむき出しでキャップはありませんが、このままで防水構造になっています。
 
 
▲電源キー(銀色の丸いスイッチ)とボリュームキー
 
 
▲microUSB端子(キャップレス防水)
 
 
▲microSDスロットとSIMカードスロット(防水用の蓋の中)
 
Xperia Z4 Tabletには専用クレードルが用意されていません。
充電は、microUSB端子からしかできないのです。
 
バッテリーの持ちが良いので、前のタブレットに比べると充電の必要性は低くなりましたが、それでもいちいちケーブルの抜き差しをするのは、(前のタブレットが専用クレードルに載せるだけで充電出来ていたからか)多少億劫に感じます。
 
iPhoneは毎日ケーブルを挿して充電していますが、特に面倒とは感じないので、習慣化すれば気にならないかな。
 
なお、ドコモモデルには、ACアダプタも充電用のUSBケーブルも付属していません。

機能

Android端末なので、出来ることはインストールするアプリ次第。
 
私にとってありがたいのは、NFCリーダーが搭載されている点。
対応するアプリをインストールすれば、JR西日本のICOCAや神姫バスのNICOPAといったICカードの情報を読み取れます。
 
 
▲Xperia Z4 TabletのNFCマーク(カメラ右の「N」字型アイコン)
 
私は常に電子マネービューア「Relet(https://dfm92431.hatenablog.jp/entry/2010/10/30/090252)」を定期入れに入れていますが、これは私がもっているICカードの中ではICOCAにしか対応しておらず、NICOPAの残額を見たくても見られませんでした。
 
ドコモモデルなので、ドコモのサービスが色々と利用できるわけですが、個人的にはdTV(500円/月)とdマガジン(400円/月)がお気に入り。

前者はドラマや映画(少し古めのものですが)が見放題、後者は提携している雑誌が読み放題。
 
私は出勤前に風呂に入ることにしているのですが、風呂の中でいろいろな雑誌を眺めるのは楽しい。
 
 
▲風呂の蓋の上にスタンドを置き、そこにタブレットを立てかけている
 
Android版のMicrosoft Officeがプリインストールされていますが、パソコン用のOfficeと同じ機能とは言えないので、出先での内容確認や簡単な修正程度の使い方になると思います。
 
Xperia Z4 Tablet単体でもインターネット閲覧や電子ブックを見るのに十分ですが、別売の専用キーボード(BKB50)を接続するとさらに便利になります。
 
 
▲BKB50(表面)
 
 
▲BKB50(裏面)
 
製品名: BKB50
メーカー: SONY(日本)
サイズ: 約 254×7.5×170 mm (カタログ値)
キーピッチ: 15~17mm
重量: 約365g(カタログ値)
インターフェイス: Bluetooth 4.0
定価: ¥15,880
購入先: SONYオンラインストア
備考: Xperia Z4 Tablet専用。防水ではありません。

外観

キーボードが正しい方向を向くようにBKB50を卓上に置いた場合、右側手前に電源スイッチ、その奥にBluetoothスイッチが来ます。
さらにその奥に、充電用microUSB端子があります。
 
 
▲BKB50の右側面
 
Xperia Z4 Tabletの固定方法はシンプルで、溝にXperia Z4 Tabletの下端をはめ込むだけ。
 
 
▲Xperia Z4 Tabletの固定は溝に押し込むだけ
 
Xperia Z4 Tabletと組み合わせると、以下のような外観になります。
こうなると、ノートパソコンにしか見えません。
 
 
▲Xperia Z4 TabletとBKB50の組み合わせ(正面から)
 
 
▲Xperia Z4 TabletとBKB50の組み合わせ(右側面から)
 
 
▲Xperia Z4 TabletとBKB50の組み合わせ(閉じた状態)
 
せっかくXperia Z4 Tabletが軽いのに、BKB50の重さがタブレット本体の重さに近いため(安定性を高めるためにある程度の重量が必要)、合計すると758gになりますが、それでも一般的なノートPCよりずっと軽く、鞄に入れておいてもあまり苦になりません。

機能

Xperia Z4 TabletとBKB50の接続にはBluetoothが使われています。
 
通常、Bluetooth機器を初めて使用する時にはペアリング操作が必要ですが、Xperia Z4 TabletとBKB50の場合は面倒な手順は一切不要。
 
BKB50にもNFCが搭載されていて、Xperia Z4 TabletのNFCマークとBKB50のNFCマークを向かい合わせにして接触させると、自動的にペアリングが行われるのです(確認画面で「OK」を押す必要はある)。
 
 
▲BKB50のNFCマーク
 
このBKB50を接続すると、Xperia Z4 TabletはかなりWindowsパソコンに近い操作感になります。
 
BKB50のスイッチを入れてXperia Z4 Tabletと接続が完了すると、Xperia Z4 Tabletの画面下端にWindowsで言うところのクイック起動ボタンのようなショートカットが表示されます。
 
このクイック起動ボタンのようなものは「クイックアプリランチャー」と呼ばれており、ショートカットのグループを最大で3つまで登録することができ、必要に応じて表示するグループを切り替えられます。
 
つまり、Office系アプリのショートカットを並べた仕事用グループ、ブラウザやYouTube等のショートカットを並べたインターネットグループ、お気に入りのゲームのショートカットを並べたゲームグループといった具合に登録しておき、状況によって表示するグループを切り替えれば良いわけです。
 
白い丸が2つ並んでいますが、これらをクリックすると、別のショートカットのグループが展開されます。
 
 
▲クイックアプリランチャー(3つのグループの内1つが展開され、残り2つは白い丸として表示される)
 
タッチパッドは感度が良くて快適に使用できますし、キーの配置は通常のWindowsパソコン用のものに近いため、操作に困ることは無いと思います。
 
Windowsでおなじみの「Ctrl」+「C」でコピー、「Ctrl」+「V」で貼り付けといったショートカットもそのまま使えますし、「F6」でひらがな変換、「F7」で全角カタカナ変換、「F8」で半角カタカナ変換、「F9」で全角英数変換、「F10」で半角英数変換といった機能も使えます。
変換中に「Shift」+カーソルキーで文節区切り位置を変えることも出来ます。

※全てのアプリが対応しているわけではありません。アプリによっては、ファンクションキーに別の機能が割り当てられていることもあります。
 
Windowsで範囲選択をするときに使う「ドラッグ」操作は、BKB50のタッチパッドでは行えません。
「Shift」+「カーソルキー」による範囲選択は可能なので、そちらを使って下さい。
 
「戻る」「ホーム」「アプリ履歴」といった画面下端に表示されるボタンに対応するキーが搭載されていますし、通知領域を表示するための専用キー、電源ボタンの役割を果たすキーもあるため、BKB50の接続時はXperia Z4 Tabletの画面をタップしたり、本体の電源やボリュームキーを操作する必要性はほとんど無くなります。
 
 
▲BKB50のキー配列(拡大表示できます)
 
タッチパッドは少なくとも2点マルチタッチに対応しているらしく、2本指でスワイプすると画面がスクロールし、ピンチイン/ピンチアウトで縮小/拡大操作もできます。
 
BKB50を使った操作がどのようなものか分かりやすくするため、動画を撮影してみました。
 

最後に

とにかく薄くて軽いのに、動作は軽快。
専用キーボードを接続すると、まるでWindowsパソコンのように操作できるのは便利です。
 
私はiPadミニとサードパーティー製の専用キーボードも持っていますが、あちらはiOSの制限のためキーボードで出来る操作に制限があり、手がキーボードと画面を行ったり来たり。
 
それに対し、Xperia Z4 TabletとBKB50の組み合わせの場合は、Windowsのショートカット操作を熟知した方なら、キーボードから手を放さずいろいろな操作が可能です。
 
出先ではインターネット閲覧とテキストエディタしか使わないという方なら、ノートパソコンではなく、これで十分。
 
ただ、値段が高いのが玉に瑕。
 
私の場合、自宅でもこれを持ってウロウロし、(テレビは滅多に見たいと思える番組がないので)食事はYouTubeやdTVを見ながら、入浴中はブラウジングやdマガジン、RSSリーダーで情報収集、暇なときはとりあえずdマガジンといった具合に、「元を取らねば!」という気持ちが無意識のうちに働いているのか、以前持っていたタブレットと比べて断然活用度が上がりました。
 
「これを買うなら、そのお金でノートパソコンを買った方が良い」という考え方もあるので、購入前には利用目的を熟考することをお勧めします。