播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

アメリカ軍の防寒具:ポンチョライナー

購入の経緯

ミリタリー好きの方であれば、ポンチョライナーをご存知の方は多いでしょう。
迷彩柄の薄いリップストップナイロン生地でポリエステル製の中綿を挟んだ、薄くて軽くて暖かい、優れた毛布です。

ある休日、「暇だなぁ。買い物にでも行くかぁ。」と軽い気持ちで出かけたアウトドアショップで、ウッドランド迷彩より新しい米海兵隊の迷彩柄(MARPAT*1)になったポンチョライナーが売られているのを発見。

しかも、縁にジッパーが付いていて、ポンチョライナーを封筒型に閉じることができる(簡易な寝袋になる)最新型!
米軍放出の中古品ですが、程度は極めて良好です。

20年前に購入した米軍放出品のポンチョライナー(ウッドランド迷彩)をすでに持っているため「まぁ、買わなくてもいいかな…」と数秒は物欲を抑えられたのですが、私の脳内にいる物欲大魔王が目覚めてしまうともうダメ。
「我慢する能力」が幼稚園児にも劣る大人になってしまいました。

概要

ポンチョライナーは、名前の通りポンチョ(頭からすっぽりかぶる雨具)に内張り(ライナー)として取り付ける薄い毛布です。

ポンチョと連結し、ポンチョを二つ折りにすれば多少の防水性がある簡易な封筒型寝袋になります。

あるいは、単体で毛布として使われることもあります。


▲アフガニスタンでの軍事活動(Operation Regular Flint)におけるポンチョライナー(ウッドランド迷彩)の使用事例。写っているのはアメリカ陸軍の士官*2。(Photo by Spc. Kristina Truluck 2012年1月16日撮影)パブリックドメイン VIRIN*3:120116-A-VB845-057(出典元サイトの規約による注意事項:The appearance of U.S. Department of Defense (DoD) visual information does not imply or constitute DoD endorsement.)

一般的にはポンチョライナー(poncho liner)という名称ですが、1990年代以降、アメリカ軍ではウービー・ブランケット(woobie blanket)と呼ばれることもあります*4

英語版Wikipediaの「Poncho liner」の項目を見ると、「woobie」は1983年のアメリカ映画「Mr. Mom」の中で出てきた造語とのこと(諸説あるようです)。
映画に登場する子供が肌身離さず持っている毛布を、作中で「woobie blanket」と呼んでいるそうです。

アメリカ兵にとって、手放したくない快適な毛布ということでしょうか。

YouTubeに「43 Essential Items Marine Corps Officers Bring To Battle | Loadout | Business Insider(海兵隊の士官が任務に持って行く43の必需品)と題された動画があり、その中で海兵隊の大尉が任務に欠かせない装備品の一つとして14分15秒あたりでポンチョライナーをサラッと紹介しています(動画内では「Woobie」とされています)。

この動画の5分55秒当たりでは、ジェットボイルも登場します。海兵隊でも(耐久性が特に優れているわけではない)普通のアウトドア用品が使われていることに驚きました。


www.youtube.com

仕様


▲海兵隊用の最新型(?)ポンチョライナー

製品名: LINER, WET WEATHER PONCHO (ALL PURPOSE LINER)
NSN*5 8405-01-607-1111
寸法: 約160cm×約210cm(62インチ×82インチ)(カタログ値)
重量: 約725g(実測値)
メーカー: Winston-Salem Industries for the Blind, Inc.(アメリカ)
購入価格: ¥9,790(税込)
購入先: Y's Camp Market(兵庫県神崎郡市川町)


▲私が購入したポンチョライナーのタグ(下部の白いタグはNSNをバーコード化したもの。紙製で簡単に取り外せますし、外さなくてもしばらく使うと自然に脱落します。)

NSNの先頭4桁は「FSCFederal Supply Class)」と呼ばれる数字で、「8405」は「Outerwear, Men's」(男性用/男女兼用アウター)を表します*6
次の「01」は国コードで、アメリカを表しています。

つまり、NSNの前半「8405-01」で米軍の男性用または男女兼用アウターということが分かります。
後半の「607-1111」は製品ごとに割り当てられた数字で、特に意味はありません。

このポンチョライナーのタグに書かれている契約番号は「W911QY-13-F-0039」。

先頭の「W911QY」は「DoDAACDepartment of Defense Activity Address Directory)」と呼ばれるコードで、契約主体が「United States Department of the Army」(合衆国陸軍省)であることを示し、次の2桁「13」が2013年度の契約であることを、「F」は障碍者や受刑者を雇用する組織との契約であることを表しています。
最後の「0039」は通し番号。


▲赤枠内は契約番号内の「F」が意味する内容(出典:合衆国政府印刷局のWebサイト「Defense Acquisition Regulations System, DOD. 204.7003」)

海兵隊の装備ですが、海軍省じゃなくて陸軍省が買うの?
この辺りの仕組みはよく知りません。

こういった分野に興味のない方は海軍と海兵隊を混同することが多いですが、海兵隊は上陸作戦や海外への素早い展開を行う地上部隊です。

ちなみに、米軍への納入価格をDLADefence Logistics Agency=アメリカ国防兵站局)のWebサイトで調べた所、古いですが2017年1月時点の資料が見つかりました。

それによると、米軍への納入価格は1枚あたり$57.34 USDです。

外観

片面が米海兵隊迷彩(MARPAT)、反対面がコヨーテブラウン一色で、状況に応じた面を外側にして使えるデザイン(リバーシブル)

薄いナイロン生地の間にポリエステルの中綿を挟み、キルティングされています。
そのため、中綿が偏ることはありません。


▲表面はMARPAT迷彩


▲本物のMARPAT迷彩の場合、迷彩柄の中にUSMCUnited States Marine Corps=合衆国海兵隊)の小さなロゴがある(1円硬貨はサイズの比較用)


▲裏面はコヨーテブラウン(キルティングの縫い目がよく分かる)

ちなみに昔のポンチョライナーのキルティングの縫い目は、玉ねぎが並んだような模様を波線で作る「オニオンキルト」でしたが、現在のものは直線が平行に並んでいるだけです。

参考のため、私が持っている古いポンチョライナーの縫い目との比較画像を紹介します
*7


▲新旧ポンチョライナーのキルティングパターンの違い(左は20年以上前のもので、右が今回紹介した海兵隊のもの)

周囲にはジッパーが付いています。
これは、最新型のポンチョライナーにしか備わっていません。

ジッパータブはアウトドア用の寝袋と同様、内側と外側の両方から開閉できるようになっています。


▲ポンチョライナーに付いているジッパー(両側に「ツマミ」代わりの紐が付いている)


▲画像内の赤線で示した部分にジッパーがある

ダブルジッパーになっているので、例えば側面を閉じて足元を開けておくといった使い方が可能。自由度は高いです。

ジッパーのほか、ポンチョライナーの周囲には合計7カ所(四隅と各辺の中央。ただし、ジッパーの起点となる片方の短辺中央には紐がない。)に2本ずつ短い紐がついています。

これはポンチョと連結するためのもので、ポンチョライナーという名前はポンチョと組み合わせて使うのが由来。

四隅と各辺の中央に紐があるということは、ポンチョライナーを折りたたむと紐は一カ所に集まります。


▲ポンチョライナーを折りたたむと紐はこのように集まる

ポンチョライナーの使い方

ポンチョと組み合わせて寝袋にする

ポンチョライナーの紐を軍用ポンチョの周囲8カ所にあるハトメに結び付け、ポンチョを二つに折ると簡易な寝袋になります。


▲米軍放出品のポンチョ(中央のフードに頭が入るように上から被って使う)*8


▲米軍のポンチョには、ポンチョライナーの紐に対応する位置にハトメがある*9


▲ポンチョライナーを紐でポンチョと重ねて連結した状態


▲ポンチョを二つ折りにしてポンチョライナーのジッパーを閉じると、封筒型の寝袋になる*10

なお、ポンチョライナー単体を毛布として使える環境、あるいはポンチョとポンチョライナーで作った寝袋の使用環境は、米軍のマニュアルでは気温10℃(華氏50度)以上とされています。

Use. The poncho liner may by used as a blanket or with the poncho as a sleeping bag when the temperature is 50℉ or above.
(出典:「FM21-15 Care and Use of Individual Clothing and Equipment」1985年 合衆国陸軍省発行)

米軍のポンチョは防水性を最優先にして通気性が全くないため、実際に寝袋として使う場合は内部が結露するかもしれません。

ポンチョとポンチョライナーの組み合わせは、快適性を一切無視し、「兵士が何とか睡眠をとれる程度の環境」を提供することを目的とした、軍用の簡易な寝袋であることに留意してください。

私はポンチョとポンチョライナーの組み合わせを試したことがありませんから、実際のところどのくらい使い物になるのか分かりません。
キャンプなどで使用することを考えられている場合は、事前に快適性をテストしてください。

ちなみに、ポンチョとポンチョライナーを連結したまま折りたたんで丸めたものは、「Ranger Roll(レンジャー・ロール)と呼ばれるそうです。


▲Ranger Roll

寝袋と組み合わせて使う

民生品の寝袋の内側にポンチョライナーを入れることで、カタログスペックより低い温度環境で寝袋が使えるようになるそうです。

注:寝袋の性能や使用者の感覚、服装による影響が大きいため、実際に屋外で使用する前に必ず安全な環境で実験をしてください。

ポンチョ単体で毛布として使う

ポンチョライナーは、単体で毛布として使われることの方が多いかも知れません。

インターネット上で検索すると、ポンチョライナーを体に巻いたり、布団のように被って休息しているアメリカ兵の画像がいろいろと出てきます。


▲アメリカ軍とオーストラリア軍の共同訓練(Talisman Sabre 2015)において、早朝の監視任務を行うアメリカ陸軍の士官*11がポンチョライナーで寒さをしのいでいる様子(Photo by Spc. Michael Sharp 2015年7月7日撮影)パブリックドメイン VIRIN:150708-A-ZD093-025(出典元サイトの規約による注意事項:The appearance of U.S. Department of Defense (DoD) visual information does not imply or constitute DoD endorsement.)

米軍では、マットの代わりや防寒を目的としてコット(簡易ベッド)にポンチョライナーを敷くこともあるようです。

山歩きをしていると山頂などでベンチや「寝転ぶと気持ちよさそうな場所」に出会うことがありますが、私が登るような「人がめったに来ない山」の場合は、ベンチや地面に敷いて寝転がると最高に気持ちいいです。


▲山頂のベンチにポンチョライナーを被せた様子(ボロボロのベンチでしたが、ポンチョライナーのおかげで寝心地は最高)

ポンチョライナーの防寒性能

米軍のマニュアルでは気温10℃以上の環境で使うように書かれているので、本当にそれ以下の気温では使い物にならないのか実験してみました。

実験した場所は、兵庫県南部にある我が家のバルコニー。
気温5℃前後風速3m/sほどの風が吹く中で実験を行いました。

まずは仕事用のスーツを着た状態でバルコニーに立つことに。
「コートが欲しい!」と思うような寒さでしたが、ポンチョライナーを全身に巻くと、ビジネス用のコートを着た時以上の暖かさを感じました。

続いてスーツとワイシャツを脱ぎ、ヒートテックの半袖Tシャツとヒートテックタイツだけの姿になってバルコニーに立ってみました。
かなりの寒さを感じましたが、ポンチョライナーを身体に巻くと、羽毛布団にくるまったような感覚。寒さを感じません。

どちらの状況でも足元から冷気が入って来ると寒さを感じますが、しゃがみ込んで地面とポンチョライナーの間の隙間を塞いだところ、暖かさが大幅に向上しました。
頭もポンチョライナーの中に入れると、さらに暖かく感じます。

「もっと低い気温ではどうだろう?」と思って真冬の早朝、気温0℃風速1m/sの環境で実験。

ベッドから出てパジャマのままバルコニーに出ると、「寒いというより肌が痛い!」という状態でしたが、ポンチョライナーを身体に巻くと寒さを感じなくなりました。

気温0℃の中では「寒さを感じない」だけで暖かさは感じませんでしたから、私の感覚を基準にすると、ポンチョライナーは気温5℃以上なら快適に使えるという印象。

防寒性能は、(高級品ではない)ダウンジャケット/ダウンコート並みかな(私の個人的な感想です)。

前述の下着姿のまま、ポンチョライナーにくるまってバルコニーに寝転ぶと地面の冷たさを感じましたから、グラウンドシートとして使うのは無理です(中綿が押しつぶされて空気の層がなくなり、断熱できなくなるのだと思います。)。

注:ここに記載した内容は、暑さが苦手で寒い方が良いと感じる当ブログ管理人の主観によるものです。暑さ、寒さへの耐性は人それぞれですし、ポンチョライナー自体も経年劣化などで中綿の性能が下がっている可能性があります。ポンチョライナーを実際に使われる場合は、事前に実験しておくことを強くお勧めします。

ポンチョライナーの携帯/保管方法

ポンチョライナーは非常にかさばりますが、寝袋用のスタッフサックに入れれば、夏用、あるいは3シーズン用の寝袋程度のサイズにまとまります。

下の例では、携帯時の大きさは直径約20cm、長さ約30cmの円筒形。


▲モンベルのコンプレッションスタッフバッグ S(ここに写っているのは現行ではなく古いモデル)にポンチョライナーを詰め込んだ様子

中綿がヘタってしまうため、圧縮した状態で保管してはいけません(ポンチョライナーのラベルにもその旨記載されています)。

保管時は軽く折りたたんだ状態で平置きするか、寝袋のストレージバッグ(中綿/羽毛をヘタらせないため、寝袋をゆったり収納できるように作られた、通気性の良い大きめの袋。)に入れておくと良いでしょう。

ポンチョライナーのお手入れ

ポンチョライナーに縫い付けられたタグに書かれている注意事項と、洗い方を紹介します。

タグに書かれている内容は、次の通り。

CARE: Cleaning maintains maximum protection.

REMOVE GREASE AND STAINS BY SPOT CLEANING WITH DAMP RAG AND SOAP, RINSE, DRY. MACHINE WASH WARM WITH DETERGENT, GENTLE CYCLE, RINSE THOROUGYLY TO MAINTAIN WATER REPELLENCY. TUMBLE DRY NORMAL. DO NOT BOIL, BLEACH, IRON OR DRY CLEAN LINER.

USE:

Keep the All Purpose Liner as dry as possible for maximum warmth.
The liner is reversible. Expose the color that best matches the natural outdoor background. The woodland side is water repellent treated for light wet conditions. The liner can be used in different forms.

1. Flat and/ or loosely folded.

2. Zipped closed to form an envelope to use as a summer weight sleeping bag OR as a liner inserted inside the issued sleeping bag. Position the zipper down the center front of your body and place solid brown color next to your body for maximum comfort. Use liner under a tarp or inside a bivy cover in wet and windy conditions. Zipper opens easily by grabbing each side of the zipper above the slider and pulling apart quickly to slide open.

To maintain protection, do not store liner damp or wet, or leave it compressed in stuff sack in garrison.

CAUTION: Liner is FLAMMABLE. Keep liner away from flammable liquids, open flames and sparks. DO NOT smoke when using the liner.

(出典:ポンチョライナーのタグ)

タグの内容を、当ブログ管理人が適当に訳してみました。

お手入れ:ポンチョライナーの性能を最大限に発揮するため、お手入れをしてください。

油汚れや染みは石鹸水で湿らせた布で取り除き、すすいでから乾燥させてください。洗濯機を使う場合はぬるま湯に洗剤を溶かし、おしゃれ着モードで洗濯した後、撥水性能を維持するためしっかりすすぎます。乾燥機は通常モードを使用してください。煮沸、漂白、アイロンがけ、ドライクリーニングをしないでください

使い方:

保温性を最大限に高めるため、ポンチョライナーはできるだけ乾燥した状態を保ってください。
ポンチョライナーはリバーシブルです。周囲の自然環境に最適な面を外側に向けてください。多少濡れた環境でも使えるように、迷彩柄の面は撥水加工されています。ポンチョライナーは様々な使い方が可能です。

1. 広げた/または軽く折りたたんだ状態で使用する。

2. ジッパーを閉じて封筒型にすることで夏季用の寝袋として、または支給された寝袋の内側に入れて使用できます。ジッパーが体の正面中央になるように向きを整え、茶色い面が体に接するようにすると、快適性が最も高くなります。雨や強風の時は、タープの下または寝袋用の防水カバーの内側にポンチョライナーを入れて使ってください。ジッパータブの上部を持って左右に引っ張ると、素早くジッパーを開くことができます*12

ポンチョライナーの性能を維持するため、湿っていたり、濡れた状態で保管しないでください。また、駐屯地ではスタッフサックに押し込んだままにしないでください。

注意事項: ポンチョライナーは燃えやすい素材でできています。可燃性の液体や炎、火花に近づけないでください。ポンチョライナーを使用しているときは、喫煙してはいけません。

最後に

ポンチョライナーの表面は薄いナイロン生地で、中綿はポリエステル製ですから濡れても比較的簡単に乾きますし、軽量で汎用性が高く、屋外・屋内を問わず活用できる優れた道具です。

ありがたいのは、羽織った瞬間でも冷たさを感じにくいこと。
表面の生地が極めて薄く、体温を奪われにくいのかも知れません。

「寒いならダウンジャケットを着れば良いんじゃないの?」と思う方もいらっしゃるかも知れませんが、「寝る時、羽毛布団をかける代わりにダウンジャケットを着ますか?」と考えれば、ポンチョライナーのような防寒装備の存在理由をお分かりいただけると思います。

包まれることで感じられる安心感と暖かさは、ダウンジャケットやダウンパンツでは味わえません。

ただ、滑りのよいナイロン生地のため、折りたたんでもすぐ滑って広がったり、滑って広がるせいで持ち運びがしづらかったり、嵩張って携帯性が低かったり、見た目がゴリゴリの軍用品(本物だから仕方ありません)のため人前で使いづらいなど、それなりにクセもあります。

ポンチョライナーは、「クセのある道具の方が面白い」「軍用品らしさがたまらない」といった本物のマニアの方にだけお勧めします。

もっと普通のが欲しいという方は、Snugpak社のジャングルトラベルブランケットをお勧めします。

いってみれば民生品のポンチョライナーという製品で、日本国内で正規ルートを通じて一般販売されています。ポンチョと連結する仕組みは無く、携帯性が高くて汚れに強いブランケットという位置づけです。

Snugpak社はイギリス軍等に納入する製品をつくっているためか*13、ジャングルトラベルブランケットに付属する専用スタッフサックはミリタリー感が強めです。

一方、ブランケット自体は単色のものを選べばミリタリー感が低めなため、キャンプ場など他人の目がある環境でも目立たないと思います。(迷彩柄*14のブランケットもありますが、それだとミリタリー感が強すぎるので、ご注意を。)

*1:Marine Pattern」の略。

*2:合衆国陸軍第20歩兵連隊 第5大隊のKevin Wiley大尉(当時)。

*3:VIRIN は(Visual Information Record Identification Number)の略。アメリカ国防総省が公開する画像や動画等に対して付与される一意の識別番号。

*4:ポンチョライナーはベトナム戦争の頃から使われ始めましたが、その当時のアメリカ兵の間では「ウービー」という名前は使われていなかったようです。これはポンチョライナーに関する海外のネット掲示板の書き込みを見ると明らかで、退役後しばらく経った元兵士を名乗る方々の書き込みでは「woobie」なんて聞いたことがないというコメントをよく見かけます。

*5:National Stock Numberの略で、アメリカ軍をはじめとするNATO加盟国の軍隊が、装備品を管理するために使用する番号。民生品ではJANコード、出版物ではISBNに相当する数字で、防衛省が使用する訳語は「ナショナル物品番号」。

*6:男性専用の他、男女兼用の製品も「Men's」として扱われます。

*7:参考のために使用した古いポンチョライナーは、SNSが8405-00-889-3683、契約番号がSP0100-01-D-EC46のものです。契約番号の7桁目と8桁目から、2001年度の契約で製造されたものと分かります。

*8:私が持っている米軍のポンチョはNSNが「8405-01-100-0976」で、契約番号が「SPO100-02-D-EA82」(2002年度契約)の古いものです。

*9:スナップボタンは着用時のバタつきを防ぐためにポンチョの側面を閉じたり、複数のポンチョを連結してテントとして使用する際に使用するもの。

*10:本来はポンチョのスナップボタンを閉じます。ここではポンチョとポンチョライナーが重なっていることを分かりやすくするため、ポンチョのスナップを閉じていません。

*11:合衆国陸軍第3旅団 第27歩兵連隊 第2大隊 B中隊のMatthew Fitzgerald中尉(当時)。

*12:当ブログ管理人による注釈:就寝中に敵の攻撃を受けた場合など、素早く起き上がる必要があることから、このようなヒントが書かれているのかも知れません。

*13:例えば、同社の寝袋「SOFTIE 6 KESTRAL」には「8465-99-979-5700」、「SOFTIE 3 MERLIN」には「8465-99-979-7106」がNATO/National Stock Number(NSN)として設定されています。これらのNSNに含まれる国コード「99」はイギリスを表しているため、イギリス軍に納入されていると考えられます。

*14:Multicamに似た「Terrain Pattern」と呼ばれるもので、Multicamの知的財産権を侵害しないデザインになっています。