播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

兵庫県姫路市の明神山(大明神コース)

家族が事故を起こしたおかげで車が使えずに困っていましたが、今日は弟が仕事なので車を使わないとのこと(弟は自転車通勤)。普段は軽四でうろちょろしている私ですが、今日は乗り慣れていない普通車(弟の車)で出かけてきました。

 

行き先は旧夢前町の明神山。数年ぶりに大明神コースで登ることにします。
警告!大明神コースの尾根は、銃猟禁止区域ではありません。不安な方は、猟期が終わる(2月中頃)のを待って下さい。

 


▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「寺前」と「前之庄」

 

9:25
姫路市街の自宅を出発。

 

明神山へ行くときは、気分次第で四辻交差点か前之庄交差点のどちらかへ向かうのですが、今日は夢前川の左岸を北上して前之庄へ。前之庄西交差点を左折してしばらく走り、「夢やかた」ののぼりが立っている道が右に見えてくるので、その道へ入って北へ進みます。分岐がいくつかありますが、すべて左へ進んでいくと夢やかたの広い駐車場に着きます。

 

9:55
「最近旧夢前町周辺は交通取り締まりが厳しくなっている」と四辻に住んでいる親戚から聞いていましたから、スピードは控えめで走りました。それでも、道路が空いていたので30分で到着。

 

駐車場にはほとんど車がありません。普通の方は、元日くらいは家でゆっくり過ごすでしょうからね。

 

10:10
駐車場を出発。
大明神コースの入口は、Cコースのある尾根よりさらに東の尾根の麓にあります。地形図に書かれている神社まで戻ってから破線(実際は軽四が走れる林道)をたどるのが正しい行き方かも知れませんが、私は横着なので最短ルートで大明神コースの入口へ向かいました。
最短ルート:車で走ってきた車道を戻り、水車小屋の手前で左へ分岐する道へ入ります。ここは小さなキャンプ場。その左奧(北東隅)に巡視路標識が立っているので、そこから沢沿いの巡視路を少し北へ歩きます。すると、右側に堰堤のようなものと林道へ上がる階段が見えるので、その堰堤を渡って林道へ出ると、右側に大明神コースの入口が見えています。

 

10:18
大明神コースの入口に到着。
案内表示のようなものが付いていますが、どこにも「大明神コース」とは書かれていません。書いてあった紙は誰かにはがされてしまったのか、あるいは銃猟可能なこの尾根を猟期に歩くのは危険なので、意図的に案内をはがしたのかも知れません。

 


▲大明神コースの入口

 

よく見ると、猟期は通常のコースで歩くように、との案内表示が張られていました。(文字が薄れてほとんど読めませんが)

 

猟犬の鳴き声や銃声が聞こえないので、大丈夫だろうと勝手に判断して大明神コースへ突入。
いきなり急登が続きます。最初はロープが設置されていましたが、ロープのない区間がしばらく続き、再びロープが現れたらまもなく播磨線80番鉄塔です。
送電線巡視路とは思えない斜面でした。普通の巡視路ならプラ階段やジグザグの道で楽に登れるようにしてますが。

 

10:29
播磨線80番鉄塔に到着。鉄塔周辺は霜柱が派手に出来ていて、歩くたびにザクザクと気持ちよい音が鳴ります。

 

ここからは道が緩やかになります。

 

10:36
播磨線81番鉄塔に到着。この巡視路は東の325m標高点近くの鉄塔まで続いているらしく、道ばたには「82」と書かれた巡視路標識が立っています。

 

81番鉄塔から先も比較的緩やかな道が続きますが、やがて斜度が増してくると、「明剣岳」と書かれたテープのある小ピークに出ます。

 

10:46
小ピークに到着。「明剣岳」と書かれたテープには325mと書かれています。325m標高点はここより東の小ピークなので、325mが明剣岳だとすれば、このテープは間違いということになります。あるいは、この小ピークが明剣岳だとすれば、標高が315mほどのはずなので、標高の表示だけが間違いになります。
まぁ、どうでもいいですが。

 

この小ピークを北へ下ってすぐ、右後ろへ分岐する道が現れますが、これが82番鉄塔への巡視路です。
明神山へ登るには無関係なので、気にせず北へ進みます。(ここからは巡視路ではなくなります)

 


▲82番鉄塔への分岐を過ぎると、こんな道が続きます。

 

やがて道の両側にシダが多くなってきます。

 


▲シダが増えてくる。

 

342.6m三角点(点名:西山)の近辺にはシダが多く生えているので、シダが増えてくると三角点が近いという目安になります。

 

11:13
シダの中を歩いていると、右前方に「おたふく岩」が見えてきました。これは三角点から東へ延びる尾根にある岩なので、これが見えたら三角点は間もなくです。

 


▲おたふく岩

 

11:17
三角点(点名:西山)に到着。ここで腕時計の高度計を補正だけを行い、休憩はせずに先へ進みました。

 

ここからは下りが多くなってきます。

 

11:30
Cコースの大雌岩のような、割れ目のある岩を通過。割れ目が狭いので、私はザックの側面にポーチを付けたりチョークバッグ(中に地図とコンパス)を右腰にぶら下げているので、それらが引っかかって通りにくい。

 

11:43
トラロープで通せんぼがしてある大岩に出会いました。この大岩は、登って越えるのではなくて左側を巻くのが正しいルートのようです。

 

大岩の左の巻き道を行くと、大明神コース唯一の難所(?)と言えそうなロープ場があります。

 

ここから先はずーっと登りが続きます。大明神コースは、木々の隙間から明神山の山頂を見ながら歩けるのが売りですが、それ以外は特に展望がありませんし、山頂が近づいてくると、山頂があまり優美でない形に見えてきます。何が言いたいかというと、ここからの登りは、疲れるだけで詰まらないのです。

 


▲ず~っとこんな道が続きます。標高が上がってくると、両側が植林で薄暗いところもあります。

 

唯一心がいやされたのは、リスに出会ったときでした。鹿はよく見かけますが、リスを見たのは何年も山を歩いていて今回が2度目。私の方を見てじっとしているので写真を撮ろうとしたら、凄い勢いで逃げていきました。それにしても、かわいかった。

 

12:07
549~467標高点間の尾根に出ました。まだまだ登りは続きます。

 

12:30
549m標高点に到着。ようやく道がなだらかになったと思ったら、今度は小明神に向けての登りが始まります。
小明神へ登る途中、Eコースへの分岐がありました。Eコースは崩落のため現在は通行不可になっています。私は崩落前に一度だけ歩いたことがありますが、特に印象に残るようなルートではありませんでした。

 

道の真ん中に大きな岩が転がっているのに出会うと、間もなく小明神です。

 

12:46
小明神に到着。丸太のベンチがあり、休憩できるようになっています。

 

小明神の先には、Dコースの分岐があります。こちらは現在でも通行できるようです。私も一度歩きましたが、麓の方にある滝が唯一の見所です。それ以外は植林の中の楽しくない道でした。

 

12:54
恐竜の背と呼ばれる岩尾根に出会いました。これが現れると、山頂は目前。

 


▲恐竜の背

 

13:00
山頂に到着。先客は3人の家族連れのみ。
大岩には何故か縄が巻かれていました。ご神体にでもなったのかな。

 

残念ながら、北の方は雪雲に覆われていてあまり遠くは見えません。

 


▲明神山から北方面の展望

 

南の方は瀬戸内海がきらきらと光ってきれいなのですが、全体的にもやがかかっているように白っぽくなっています。

 


▲明神山から南方面の展望

 

縄が巻かれていることを気にせず、大岩に座って昼食。今日のメニューは日清のラーメン「具多」。
届いたばかりのMSR「Reactor」を使ってお湯を沸かしました。でも、Reactorの動作が不調。燃焼中に「ポンポン」と妙な音が鳴りますし、バーナー部が赤熱していません。重量軽減のために110gガス(冬用ではない)を使ったのがまずかったかな。ガスカートリッジをさわると異常に冷たいし。
500ccをわかすのに5分以上かかりました。

 

雪を被った北の山並みの景色をのんびりと楽しみ、下山します。

 

14:00
下山開始。Bコースで下ることにします。
Bコースについては、他の記事ですでに書いたので、今回は省略。

 

15:00
ちょうど1時間で下山完了。

 


▲大明神コースの高低差を表したグラフ(カシミール3D)