午前中や午後の空き時間を使って歩けるような小さな山の場合でも、(落ち着ける場所があれば)私の場合おやつを食べながらインスタントコーヒーやココアを飲んでいます。
コーヒーを飲むお湯を沸かすだけなら、重いガスストーブやガソリンストーブを持っていくのは馬鹿馬鹿しいので、アルコールストーブを購入しました。
思っていたほど火力も弱くなく、少量のお湯を沸かすだけの用途に限定すればなかなか快適です。
▲フルセット(左端は点火用のロックライター、右端は燃料、アルコールストーブはカップの中)
ズボンのカーゴポケットに一式すべて収まってしまいます。
▲使用時
▲フルセット(左端は点火用のロックライター、右端は燃料、アルコールストーブはカップの中)
ズボンのカーゴポケットに一式すべて収まってしまいます。
▲使用時
音が静かなのと炎が明るい場所では見えにくいために、火がついているのかどうかよくわかりません。
使用時は、手をかざして熱気を感じるかどうかで確認しています。
使用時は、手をかざして熱気を感じるかどうかで確認しています。
このアルコールストーブを作っているトランギア社(スウェーデン)のサイトによると、次のような長所と短所があります。
(メーカーが言う長所)
+構造が単純なので使用も簡単(火力調節は困難を極めます)
+プレヒートをすれば、-10度C以下の環境でも燃焼する
+燃料が比較的安価
+構造が単純なので使用も簡単(火力調節は困難を極めます)
+プレヒートをすれば、-10度C以下の環境でも燃焼する
+燃料が比較的安価
(メーカーが言う短所)
-火力が弱いため、ガスストーブに比べて湯を沸かすのに時間がかかる
-ガスバーナーよりもススが出やすい。(ススなんて出ませんが・・・)
-火力が弱いため、ガスストーブに比べて湯を沸かすのに時間がかかる
-ガスバーナーよりもススが出やすい。(ススなんて出ませんが・・・)
実際に使っていて思う欠点は、火力調節の難しさ(事実上不可能?)と消火方法です。
消火する際は、フタをアルコールストーブにかぶせ、酸素不足の状態にして火を消します。
フタをかぶせるとき、やけどをしそうでちょっと怖い。
消火する際は、フタをアルコールストーブにかぶせ、酸素不足の状態にして火を消します。
フタをかぶせるとき、やけどをしそうでちょっと怖い。
メーカーが言うには、0度C以下の気温ではプレヒートした方がよいそうです。
専用の五徳も売られていますが、大きくてかさばります。Web上でよく紹介されているように、デュアルヒートという缶入り固形燃料の専用五徳を使うのが安上がり(約\500)で携帯性もよいです。ただし、シエラカップなら問題なく使えますが、大きなクッカーの場合は安定しないので危険。
もしアルコールストーブを倒すと、辺り一面が火の海になってしまいます。
▲ゴトクを載せるとこんな感じ
もしアルコールストーブを倒すと、辺り一面が火の海になってしまいます。
▲ゴトクを載せるとこんな感じ
この五徳、2枚の板で構成されていますが、私のはそれらをつなぎ合わせるチェーンを長いものに交換してあります。こうしておけば、使用後、手を炎に近づけることなく五徳をストーブから取り去ることができます。ただ、取り去った使用後の五徳はかなりの高温になっているため、枯れ草や枯葉の上に置くと草や葉が燃えます。高温の五徳を安全に置ける場所を確保しておかないといけません。
燃料には、薬局で購入した安価な燃料用アルコールを使っています。Webを見ていると、消毒用アルコールを使うと小爆発が起こるという書き込みも見られましたが、真偽のほどはわかりません。(よくよく読んでみると、水が混ざったアルコールを使うと小爆発をするというようなことが書かれていました)
人それぞれ感じ方は違うと思いますが、このボトル、私はかっこいいと思っています。
ノズルが細いので、アルコールストーブと一緒に持ち歩く燃料入れ(ナルゲンの小型ボトル)へアルコールを補充するのも簡単です。
ノズルが細いので、アルコールストーブと一緒に持ち歩く燃料入れ(ナルゲンの小型ボトル)へアルコールを補充するのも簡単です。
ガスストーブやガソリンストーブがなかった時代の登山者は、こんなアルコールストーブを使っていたのでしょうか。
加藤文太郎氏もアルコールを使う火器(トランギアは時代的になさそう)を使っていたようですね。
加藤文太郎氏もアルコールを使う火器(トランギアは時代的になさそう)を使っていたようですね。
いつも使おうとは思いませんが、たまに使うにはおもしろい道具です。