播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。原則として更新は週に1回です。広告は表示しません!

奈良と三重の県境:三峰山(1235.4m)


▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1「菅野」



本日は奈良県と三重県の境にある三峰山(みうねやま)1235.4mに登ってきました。
一等三角点の山なので、展望が楽しみです。

 

私にしては珍しく、大人数(十数人)での山歩きです。

 

8:30
三峰山の北西にある青少年旅行村の第一駐車場に到着。下山口が登山口から離れているので、車を下山予定地へデポします。

 

9:10
第一駐車場を出発。青少年旅行村のゲートをくぐり、すぐ先を左へ曲がります。この角には、「三峰山登山コース地図」が設置されています。

 

しばらくは林道歩きです。緩やかな傾斜の林道で、両側は植林です。

 

9:17
400mほど歩くと、三峰山の山頂への道標がある小さな橋を渡ります。
ここから山道になりますが、丸太階段がつづら折れに付けられており、比較的楽に登っていくことが出来ます。
道の両側は植林ですが、苔むした倒木があるしっとりした雰囲気で、茶色一色のうすぐらい植林の道よりはマシです。

 

9:30
つづら折れの道を登って北東向きの尾根の上に乗りました。この尾根に沿って南西へ登り、やがて林道に出会います。

 

9:38
林道は地形図通りの位置にあり、林道を横切る直前にトイレ付きの小屋があります。
ここでしばらく休憩。

▲トイレもある立派な小屋

 

9:45
トイレ休憩を終えて出発。
林道を渡り、向かい側にある手すり付きの丸太階段を上ります。この階段は、段差が通常の1.5~2倍ほどもあり、かなり登りにくい。

 

登りにくい丸太階段はすぐに終わり、再び今まで同様の植林の尾根歩きになります。
植林の中をひたすら南に向けて登っていきます。
ほとんど展望がない上に、両側が植林なので、あまり癒されません。

 

地形図で等高線の幅が狭くなっているところには、つづら折れの丸太階段が付けてあったりして体力的にはきつくはありません。

 

とくに見所もなく、写真を載せる必要もないので、この辺りの登山道の様子は省略します。

 

コースタイム代わりに、山頂までの距離を示した道標を通過した時刻を載せておきます。

 

9:57
山頂まで2300mの道標。

 

10:28
山頂まで1600mの道標。

 

この辺りから、雑木が現れ始めました。
黄色く色づいた雑木の中は気持ちいい。植林の中では味わえない、落ち葉を踏む感触が楽しめます。

 

10:31
峠でもないのに、石仏が登山道に置かれていました。

 

10:36
山頂まで1200mの道標。

 

10:39
地形図の1102m標高点にある山小屋に到着。トイレはありません。
ここでも少し休憩。

▲1102m標高点にある山小屋

 


▲山小屋脇にある巨木

 

10:45
休憩を終えて出発。
雑木の中の道なので、今までよりも快適です。ちょっと疲れてきましたが、山頂はもうすぐ。

 

10:55
東西の主稜線と合流しました。ここでも少し休憩。みんな疲れているようです。
「休憩しよう」と言い出せないような団体と違い、みんなお互いを気遣って休みを取っています。

 

ここから東へ450m進めば山頂です。

 

この主稜線は、雑木の尾根に付けられたすばらしい道です。今は黄色く色づいた葉っぱが楽しめますが、新緑の季節もきれいでしょうね。

 

11:08
「木曽御嶽山ポイント」と書かれた看板が立っています。
年に数回、ここから木曽御嶽山が見えるそうです。

 

11:12
三峰山の山頂に到着。北向きの展望が広がっていますが、残念ながら霞のため遠望がききません。

▲三峰山山頂のようす

 

一等三角点標石(点名:三嶺山)は、点の記によると明治21年に埋標されたようですが、きれいな状態で残っています。

 

登頂記念プレートの類は、何故か一か所にまとめて捨てられていました。撤去するなら、草むらに放置せずに持って下りて頂きたいと思いますが、木製のプレートなので、そのうち土に帰るでしょう。
私も目障りなプレートは撤去したいと思っていますが、周りに人がいるとなかなか実行する勇気が起こりません。

 

山頂でしばらくのあいだ景色を楽しんだり記念写真を撮って過ごしました。

 

11:28
山頂の南にある八丁平と呼ばれる場所で昼食をとるとのことで、山頂を出発。

 

11:30
雑木の中の気持ちの良い道を南に進んでいくと、突然目の前が開けました。
これが八丁平。南側の展望が開けています。

▲八丁平

 

ススキと低木しか生えていないため、開放感があって気持ちのよい空間です。
よりよい展望を求めて西へ進みましたが、八丁平の標識がある場所が結局ベストだということで、そこで昼食。三重の登山グループの方達と一緒に楽しいひとときを過ごしました。

 

11:40~12:35(昼食)

 

ここから北西に向かって進みます。雑木の斜面をトラバースする道で、左手側の景色を楽しみながら歩けます。

 

12:43
登山時に主稜線と出会ったポイントを通過。さらに西へ進みます。

 

ここから自動車デポ地点(上の地図P2)までの区間の大部分は、雑木の中のすばらしい道です。
特に新道峠までは、なだらかな稜線上に丁度良い間隔で雑木が並び、下草もなにもない抜群の雰囲気です。

 

落ち葉をザクザクと踏みしめながら気持ちよく歩くことが出来ます。こんな道なら、いつまでも続いていて欲しいと思えます。

▲主稜線はずっとこんな道

 

13:24
新道峠の道標に出会いました。ここから北へ下ります。
この峠道もまた雑木の中のすばらしい道です。

 

落ち葉がクッションになっているのか、下半身が全然疲れません。

 

13:26
パイプが斜面から顔を出し、水がわき出ていました。
飲めるのかな。

 

13:29
鹿除けネットのゲートをくぐります。

 

ここからは、残念ながら右手側が植林になります。左側は、鹿除けネット越しに雑木を見ることが出来ます。

 

まもなく両側とも植林になってしまいました。

 

13:40
植林はつまらないなぁと思いながら下っていると、また自然林に戻りました。

▲葉が黄色くなった雑木の中を下る

 

13:47
またまた両側とも植林に戻ってしまいました。
しかも、つづら折れの丸太階段道です。
階段だと歩幅が強制的に広げられるので、下るのはつらい。

 

まもなく右前方にデポされた自動車が見えてきました。

 

13:55
自動車デポ地点(アスファルト舗装と簡易舗装の境界。堰堤があります)に到着。
地形図には、この地点へつながっている破線道は描かれていません。

▲地図でP2と示した場所の様子

 

GPSとカシミールによる統計
歩行距離:8.6km
累積標高差:1043m(+)、770m(-)

 

私が普段歩いている山では見ることの出来ないような、すばらしい自然林を堪能することが出来ました。
ススキの生えた高原状の八丁平も気持ちが良かった。

 

前夜泊めて頂いたMさん、今回の山歩きにお誘い頂き、車の運転をして頂いたKさん、帰りに駅まで送って頂いたAさんetc.たくさんの方々のおかげで、秋の山を満喫できました。
ありがとうございました。