播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

変わり種の食器:ORIKASO

アメリカのオンラインショップからジェットボイルGCSを購入したとき、ついでに買った珍しい食器を紹介します。

 


▲パッケージに入った状態です。アウトドア用具とは思えない、デザインにこだわったパッケージです。

ORIKASOというブランドをご存じでしょうか。イギリスのブランドですが、ORIは日本語の「折り」、KASOは日本語で「可塑」つまりプラスチックを表しています。
プラスチックを使った折り紙ということで「折り可塑」なのです。
日本人でもこんな名前は思いつかないでしょう。プラスチックを日本語に直そうなんて発想が日本人には出来ません。

 

パッケージを開けると、中から折り目の入ったプラ板(素材はポリプロピレン)が出てきます。

 

これを折り目に沿って適当に折っていくと・・・

 

マグカップになります。わかりにくいですが、右手前側に取っ手が出来ています。

 

折り紙に慣れ親しんでいる日本人なら、説明書を読まなくても折り目を見ただけでマグカップを完成させられると思います。
私もパッケージに書かれた折り方の説明は全く読みませんでした。

 

パッケージにはたくさんの写真が入った折り方の説明が書かれていますが、折り紙に縁のない外国人にとっては難しい作業なのかも知れません。

 

マグカップなので「取っ手」が付いています。そのため、熱い飲み物を入れても問題なく扱えます。

 

あてになるか分かりませんが、計量用の目盛りも入っています。

 

耐熱温度は摂氏100度以上なので、煮えたぎっているお湯を入れても問題なさそう。
メーカーによると、電子レンジでの使用はお勧め出来ないそうです。

 

使った後は、広げてティッシュで拭けばOK。普通のコップなら、使っている内に隅に汚れがこびりついてきますが、これは平らな板になるので、表面をさっと拭くだけですべての汚れを落とせます。

 

日本でも売られているのかなと思って調べましたが、普通に売られていますね。
ただ、私が買ったタイプのマグカップは売られていないようです。
パッケージも全然違います。

 

今、日本で売られているORIKASOのマグカップは、金属製スナップボタンで留めて形を作るようになっていますが、私のものはスナップが付いていません。そのため、スナップボタンのサビを気にする必要がありません。本物の折り紙と同様、隙間に角を差し込んで固定する形になっています。

 

たぶん、スナップのないマグカップが最新モデルなのでしょう。ORIKASOのサイトを見ると、紹介されている製品にはどれもスナップが付いていません。

 

私が買った最新版(?)マグカップの値段は5ドル75セント。
日本国内で売られている旧型(?)製品は1,260円。

 

マグカップの他にもボウルやお皿が売られています。
収納サイズがすごく小さいし(単なる柔らかい板になります)軽いので、たくさん持って行ってもじゃまになりません。
とにかく、隙間があればそこにスッと差し込めば収納できてしまいます。

 

ただ、いくら折り曲げ耐性のあるポリプロピレンとはいえ、何度も使っていると折り目に亀裂が入って中身が漏れ出しそうですし、寒冷な気候だと折り目の劣化が早そうな感じがします。

 

実用性はともかく、海外にはおもしろい製品があって楽しい。