播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

最新型ジェットボイル:グループクッキングシステム

2006/10/21追記:昨日近所のモンベルに行くと、GCSのクッカーのみ8000円ほどで売られていました。海外から取り寄せる必要がなくなり、手に入りやすくなりました。ジェットボイル販売初期の製品を持っている人は、ゴトクやガスカートリッジ用の安定台が付属していないはずなので、GCSクッカーだけを買っても使えません。

 

注文していたジェットボイルの最新モデル、GCS(Group Cooking System)が届いたので、ファーストインプレッションを書かせて頂きます。

▲写真では、大きさの比較のために110gのガスカートリッジと並べて写しています。

 

梱包を解いて持ってみた最初の印象は、「あっ、軽い」でした。
見た目のゴツさからもっと重いと思っていたのですが、この1.5リットルクッカー、ストーブ、ゴトク、カートリッジ安定台の合計で540g(カタログ値)です。カートリッジを入れると、さらに100g以上重くなります。

 

組み立ててみました。

 

組み立て方は、ジェットボイルPCS(Personal Cooking System)とほぼ同じです。異なるのは、ゴトクを着けることくらい。
PCSのクッカーには底部に溝が付いており、ストーブの突起と合わせてしっかり固定できるようになっていましたが、GCSはゴトクの上にクッカーを載せるだけになっています。
組み立てにかかる時間は、PCSとあまり変わりません。

 

収納状態は、下のようになります。

 

クッカーの中に一式収まるのですが、空きスペースがあるためストーブやゴトクがクッカーの中で動き回ります。
しかも、ゴトクとクッカー内面がこすれると何とも言えないイヤな音(金属どうしが擦れ合って発生するキ~ッというあの音)が鳴るのです。
この音が大嫌いなので、クッカーの中にハンカチを敷き、ストーブやゴトクをハンカチで包むようにして収納してみました。これなら金属どうしが直接ふれあわないので、音が鳴りません。

 

GCSを一通りさわってみたり、ジェットボイル公式サイトの情報を読んで気づいた点をあげておきます。

 

・GCSがうまく収まるスタッフサックが見つかりません。5リットルサイズのスタッフサックは、口の大きさが小さくて入りませんでした。10リットルサイズなら逆にスタッフサックが大きすぎます。GCSをむき出しでザックに収納すると、取っ手や蓋の突起などが引っかかって取り出しにくそうです。

 

・フラックスリング(クッカー底面の集熱板)を保護する蓋が、簡単に取り外せるようになっています。PCSではこれをはずすのに手間取ることがあり、お湯が沸くのは早いのに準備に時間がかかるという欠点がありました。GCSでは、この保護用の蓋が簡単にはずせます。

 

・クッカーのハンドルには、断熱用のシリコンゴム(?)が巻いてあります。それほどハンドルが熱くなるようには思えませんが、うれしい心遣いです。

 

・クッカーの蓋やフラックスリングの保護蓋は、PCSと同様プラスチック製です。厳冬期の使用では、寒さで硬化し、ボロボロと崩れてしまうというのをどこかで読んだことがあるので、厳しい寒さの環境では使えないと思います。ガソリンストーブとこのクッカーを組み合わせれば、寒い場所での食事が快適(短時間で湯が沸くし、中のものが冷めにくい)になるのでは?と期待している方は、あきらめた方が良いと思います。

 

・炒め物のように、クッカーの温度が高くなる料理には使えません。(クッカー表面に巻かれた保温・断熱用のネオプレーンゴムが溶けてしまいます。)

 

・クッカーの容量は1.5リットルとなっていますが、1リットル以上の液体を入れる場合は、吹きこぼれる可能性があります。

 

・近所のスーパーで買ったご飯のパック(レンジなら2分、お湯なら15分ほどゆでると食べられるという製品)がクッカーに収まりませんでした。ご飯のパックの大きさには色々種類があるようなので、小さめの製品を探さないといけないようです。

 

まだ届いたばかりで、フィールドでの使い心地やお湯が沸くのにかかる時間を確認していませんので、そのあたりはまた別の機会に。

 

追記:
ジェットボイルGCSのサイズですが、1.5リットルサイズのクッカーと大きさを比較してみました。

 

▼GCSも1.5リットルなので、上から見ると通常のクッカーと直径は変わりません。

 

▼ところが、横から見ると高さに大きな差があります。
クッカー底面に集熱リングがあるので仕方がないのかも知れません。

 

▼MSRの2リットルサイズのクッカー用スタッフサックにぴったり収まりました。
直径は1.5リットルサイズのクッカーと同じですが、高さを考えると2リットルサイズのクッカーとみなした方が良いのかも知れません。