数百メートル程度の低山に今の時期登るのは非常に過酷だと先週の西光寺山で実感できたので、今日は1000m峰に行きました。しかも、車でかなりの高さまで入れる山です。
行き先は、兵庫県佐用町の日名倉山(1047.4m)です。この山頂には一等三角点(点名:雛倉山)があります。
私は以前、佐用で仕事をしていたことがあるので、走り慣れている国道179号線を西へ進み、「太田井橋」を右折して千種川沿いに県道53号線~県道72号線を北上するルートを取りました。
県道72号線を北上し、宍粟市に入って5kmほど走ると「室橋東詰」交差点に達します。この交差点に近づくと、川の向こう岸にかまぼこ型の屋根が見えてくるのですぐに分かります。この建物は、「エーガイヤちくさ」という温泉施設です。この交差点を左折して青い橋を渡り、道なりに進んで下さい。
日名倉山に東から登る時は、ここに車を止めることになります。今回は楽をして北から登るので、この前を素通り。
日名倉山に東から登る時は、ここに車を止めることになります。今回は楽をして北から登るので、この前を素通り。
この道は国道429号線です。一部道が細くなっているところもありますが、普通の運転技術があれば問題ないでしょう。グネグネと曲がる坂道を登っていくと、志引峠に達します。ここを少し西に下ったところに、南へ延びる道があります。この道へ入ると、日名倉山への最短コース起点となるベルピール公園に行けます。いくら暑くて歩く気力がないと言っても、ベルピール公園から登るだけではもの足りません。今回はその手前にある東粟倉ビジターセンターに車を止めることにします。
8:00
姫路の自宅を出発。
姫路の自宅を出発。
10:00
東粟倉ビジターセンターに到着。「駐車場」と書かれた案内に従って車を止めると、いきなりハチの襲撃を受けました。といっても、私自身ではなく車です。車の窓や車体に1匹だけですが、ハチが体当たりをしています。車を少し離れた場所に止めるとハチは来なくなりましたが、ちょっと怖い。
東粟倉ビジターセンターに到着。「駐車場」と書かれた案内に従って車を止めると、いきなりハチの襲撃を受けました。といっても、私自身ではなく車です。車の窓や車体に1匹だけですが、ハチが体当たりをしています。車を少し離れた場所に止めるとハチは来なくなりましたが、ちょっと怖い。
ビジターセンターとベルピール自然公園の中間付近にも登山口があるらしいので、予定を変更し、そちらから登ることにします。
ビジターセンターの駐車場を出て坂を登っていくと、道路の左側に登山口を見つけました。駐車スペースもあります。ここに車を止めると、またしても車をたたく音が・・・。よくみると、ハチではなく巨大なハエのような虫です。これなら大丈夫と思って車内でごそごそと準備をしていると、車の周囲に虫が増えてきました。中にはハチも混じっています。私の車は、虫が好む(あるいは攻撃したくなる)色なんでしょうか?コンコンと虫が窓や車体に当たる音がやみません。
10:20
仕方がないので、ベルピール自然公園まで車で上がることにします。駐車場にはすでに車が数台止まっており、カップルが鐘を鳴らしています。(一番上の地図で「P」と書いたところがベルピール自然公園)
仕方がないので、ベルピール自然公園まで車で上がることにします。駐車場にはすでに車が数台止まっており、カップルが鐘を鳴らしています。(一番上の地図で「P」と書いたところがベルピール自然公園)
注:落雷で機械が故障したらしく、2006年8月20日現在、ベルピール公園の鐘は、鐘の側まで行って自分の手で鳴らす必要があります。スタッフの方によると、今月中には直す予定だそうです。正午の時報(?)も鳴りません。
10:25
入園料の300円を支払い、日名倉山への登山道入り口を尋ねます。
登山口は、駐車場奥の建物(ベルピールホール)の右にある、丸太階段のある緩やかな坂道です。登山口には、この登山ルートが正確に描かれた案内板も設置されています。
入園料の300円を支払い、日名倉山への登山道入り口を尋ねます。
登山口は、駐車場奥の建物(ベルピールホール)の右にある、丸太階段のある緩やかな坂道です。登山口には、この登山ルートが正確に描かれた案内板も設置されています。
登り初めてすぐ道は二股に分かれますが、どちらへ進んでもすぐに合流します。
10:34
歩きやすい緩やかな遊歩道を歩いていると、突然開けた場所に出ました。
展望広場です。霞のため北向かいにある後山~駒の尾山の稜線すらまともに見えませんが、天気が良ければすばらしい展望を楽しめそうなところです。
歩きやすい緩やかな遊歩道を歩いていると、突然開けた場所に出ました。
展望広場です。霞のため北向かいにある後山~駒の尾山の稜線すらまともに見えませんが、天気が良ければすばらしい展望を楽しめそうなところです。
10:37
今までは北向きに展望が開けた道でしたが、展望のない植林の中に入っていきます。
空気が澄んでいる季節なら展望のない道はつまらないのですが、どうせ今日は遠望がききません。植林の中の方が涼しくて快適です。
今までは北向きに展望が開けた道でしたが、展望のない植林の中に入っていきます。
空気が澄んでいる季節なら展望のない道はつまらないのですが、どうせ今日は遠望がききません。植林の中の方が涼しくて快適です。
ところどころに山頂までの距離を表示する道標が設置されているので、あとどの程度で山頂に着くのかすぐに分かり、安心して歩けます。
今日はろくに地形図を見ずに歩いています。
道はつづら折れになっており、斜度は終始緩やかです。
10:45
山頂まで150mの道標。
ここから一直線に山頂へ向かいますが、徐々にハエが増えてきました。トンボが飛んでいるのはのどかで良いのですが、ハエは鬱陶しい。
山頂まで150mの道標。
ここから一直線に山頂へ向かいますが、徐々にハエが増えてきました。トンボが飛んでいるのはのどかで良いのですが、ハエは鬱陶しい。
10:50
日名倉山山頂に到着。
前回来たときと比べると、山頂が荒れています。前は三角点の西にある広場で、ベンチに座って展望を楽しみながらご飯を食べられましたが、今は草が生い茂っており、ベンチに座ると草に遮られて展望がありません。
日名倉山山頂に到着。
前回来たときと比べると、山頂が荒れています。前は三角点の西にある広場で、ベンチに座って展望を楽しみながらご飯を食べられましたが、今は草が生い茂っており、ベンチに座ると草に遮られて展望がありません。
ひどいのは虫の多さです。
ハエが飛び回り、じっとしていると体に何匹もたかってきます。
こんなところで昼ご飯なんて食べていられません。少し時間も早い。
ハエが飛び回り、じっとしていると体に何匹もたかってきます。
こんなところで昼ご飯なんて食べていられません。少し時間も早い。
そこで、来た道を戻って展望広場へ。
11:06
展望広場に戻ってきました。
ここで北向きの展望(かなりかすんでいますが)を楽しみながら昼食にします。
今日の昼ご飯はカップラーメン(長崎チャンポン)。
展望広場に戻ってきました。
ここで北向きの展望(かなりかすんでいますが)を楽しみながら昼食にします。
今日の昼ご飯はカップラーメン(長崎チャンポン)。
ここもハエが多くいました。(登るときはそう思わなかったのですが・・・)
じっとしているとハエが何匹も体に止まります。汗のにおいに引き寄せられているのでしょうか。
カップラーメン容器の縁にもハエが止まります。しかも、手を近づけても飛び去りません。指が当たって初めて飛び去るという肝の据わったハエです。
じっとしているとハエが何匹も体に止まります。汗のにおいに引き寄せられているのでしょうか。
カップラーメン容器の縁にもハエが止まります。しかも、手を近づけても飛び去りません。指が当たって初めて飛び去るという肝の据わったハエです。
徐々にハエが気にならなくなり、手にハエが止まっても気にせず食事を続けられるようになりました。
途中で道が二股に分かれています。登るときに通らなかった方を進んでみると、鐘楼の裏に出ました。
11:45
鐘楼の裏に到着。
鐘楼の裏に到着。
鐘楼のドアが開いているので、中に入ってみます。記念にコメントを書くノートが机の上に置かれており、螺旋状に階段が付けられています。これを登っていくと、鐘のある最上階へ上がれます。
鐘は鐘楼の最上階の両側に大小1つずつ取り付けられており、その間の廊下にはここで結婚式を挙げたカップルの写真がずらっと貼られています。
他に、鐘の説明や自然公園の経緯も掲示されています。
他に、鐘の説明や自然公園の経緯も掲示されています。
鐘をならそうと思いましたが、一人だと鐘を一つずつしか鳴らせません。機械で鐘を鳴らせば、大小の鐘がきれいな音色を作ってくれるでしょう。
きれいな鐘の音色をデジカメのボイスレコーダー機能で録音しようと思っていたのに、機械が故障しているとは残念。
結局鐘の音は録音しませんでした。
きれいな鐘の音色をデジカメのボイスレコーダー機能で録音しようと思っていたのに、機械が故障しているとは残念。
結局鐘の音は録音しませんでした。
かすんでいて展望は悪いし、鐘は鳴らないし、ハエは多いし、山頂はなんだか荒れているし・・・。涼しくて(キーホルダー型の温度計で27度)、空気が澄んでいれば展望抜群というのが分かっただけでも良しとします。
▲鐘楼横の望遠鏡のある展望台からの展望
▲鐘楼横の望遠鏡のある展望台からの展望