私が住む姫路市には陸上自衛隊の駐屯地があり、毎年冬には創立記念行事が行われます。
記念行事は、大迫力の空包射撃や普段は見る機会のない装備品を間近に見られる貴重な機会ですが、私にとっては駐屯地内の売店で買い物を楽しめる機会でもあります。
今回は、2023年12月に開催された姫路駐屯地の記念行事で私が購入した小物を3点紹介します。
▲姫路駐屯地で購入した3種のポーチ
ちなみに、2023年12月の記念行事の様子は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
ナビポーチⅡ
▲ナビポーチⅡ
製品名: ナビポーチⅡ
型番: No.7230
メーカー: 戦人(株式会社 泉州(大阪府))
サイズ: 縦10.5cm×横6cm×マチ3cm(カタログ値)
重量: 約45g(実測値)
材質: コーデュラ
対応機種: GARMIN eTrex 10J、22x、32x
生産国: 中国
定価: ¥1,078(税込)
購入価格: ¥1,078(税込)
購入先: ホウショウ陸上自衛隊姫路駐屯地店(姫路市)
このポーチはGARMIN製のハンディGPS受信機専用の設計になっており、対応機種以外には使えません。
上端はベルクロ留めで、側面はゴムバンドになっています。
▲ナビポーチⅡを横から見たところ
これに対応機種のハンディGPS本体を入れると、下の画像のようになります。
側面のゴムバンドが縮もうとするため、しっかりGPS本体が固定されます。
▲eTrex 32xを入れたナビポーチⅡの側面(ゴムバンドが伸びていることが分かる)
液晶画面は、ポーチに付けられた透明なビニール窓を通して確認でき、スティックはポーチに開いた穴越しに操作が可能。
さらに、ハンディGPS本体側面のボタン類はすべて露出しているため、操作には困りません。
▲画面の位置に合わせた透明窓やスティックが通る穴など、専用設計ならではの使いやすさ。
背面はMOLLE/PALSに対応しており、ポーチの上端と下端にはそれぞれ樹脂製のDリングがあるため、取り付け方の応用範囲は広くなっています。
▲ナビポーチⅡの背面
コンパスケース
▲コンパスケース
製品名: コンパスケース
型番: No.6374
メーカー: 戦人(株式会社 泉州(大阪府))
サイズ: 縦12cm×11cm(カタログ値)
重量: 約72g(実測値)
材質: コーデュラ
生産国: 中国
定価: ¥1,100(税込)
購入価格: ¥1,100(税込)
購入先: ホウショウ陸上自衛隊姫路駐屯地店(姫路市)
名前の通り、コンパス(方位磁石)を収納するためのポーチです。
昔からミリタリー好きだった方なら、1970年代から80年代にかけてアメリカ軍で使われていたコンパスポーチを御存じかも知れません。
アメリカ軍のコンパスポーチは薄手のナイロンダック生地でできていましたが、今回購入した「戦人」ブランドのコンパスポーチは大きさこそアメリカ軍のに似ていますが、材質はコーデュラで、ベルクロとクイックリリースバックルでフラップを閉じられるようになっています。
▲アメリカ軍のLC-1コンパスポーチ(左)と戦人のコンパスポーチ(右)
▲戦人のコンパスポーチはベルクロとクイックリリースバックルでフラップを閉じる構造
中に何を収納できるのか見てみましょう。
まずはアメリカ軍のレンザティックコンパスから。
▲米軍のレンザティックコンパスとのサイズ比較
レンザティックコンパスは余裕をもって入れられますが、それゆえフラップを閉じても中でコンパスが多少動きます。
▲コンパスポーチは、レンザティックコンパスを入れるには大きさに余裕がありすぎる
続いては、私が山歩きで使っているミラー付きのコンパス(ここに写っているのは、旧型のコンパスNo.15TDCL)。
▲ミラー付きのコンパスとのサイズ比較
こちらはコンパス本体のプレートがポーチから少しはみ出しますが、フラップを閉じるとはみ出ている部分がフラップにしっかり押さえられ、ポーチ内でしっかり固定されます。
このコンパスポーチが想定しているコンパスは、こういったプレートを備えた製品かも知れません。
▲ミラー付きコンパスを入れてフラップを閉じた状態
コンパスではありませんが、エスビットポケットストーブもいい具合に収まります。
シンデレラフィットと言った方が良いかも。
▲エスビットポケットストーブとのサイズ比較
▲ポケットストーブもコンパスポーチから少しはみ出ますが…
▲フラップを閉じるとサイズはピッタリ
同じエスビット製のポケットストーブミディアムWSが入るか試してみたところ、かろうじてコンパスポーチに入りました。
▲ポケットストーブミディアムWSとのサイズ比較
▲フラップのベルクロは届かないので、クイックリリースバックル式のストラップで押さえつける形にすればフラップが閉じる
コンパスポーチの背面はMOLLE/PALSに対応していますが、固定用の縦向きストラップが中央に1本あるだけです。
昔のアメリカ軍コンパスポーチも背面は中央にクリップが1本あるだけでしたから、それに合わせたのかな。
▲コンパスポーチの背面(MOLLE/PALS用縦ストラップが1本だけ)
名前はコンパスポーチですが、コンパス以外にも活用できそうです。
ネジザウルス&ツールケース
▲ネジザウルス&ツールケース
製品名: ネジザウルス&ツールケース
型番: FBK043
メーカー: 不明
重量: 約47g(実測値)
材質: 不明(コーデュラ?)
定価: ¥1,760(税込)
購入価格: ¥1,760(税込)
購入先: ホウショウ陸上自衛隊姫路駐屯地店(姫路市)
メーカーは不詳ですが、パッと見はアメリカ軍の装備品に見えるカッコいい製品です。
そもそも「ネジザウルスってなんぞや?」という方は、次の記事をご覧ください。
プロアマを問わず職人さんには大いに役立つ工具です。私は職人ではなくIT関連の仕事をしてますが、サーバーラックに搭載されている機器の交換でも役立ってます。
「ネジザウルス&ツールケース」は、この「ネジザウルス」やツールナイフを収納、携帯するためのポーチ。
▲ネジザウルス(型番:PZ-58)とのサイズ比較(このネジザウルスは、バネの力で常に開いた状態になっています)
ネジザウルスをネジザウルス&ツールケースに入れると、取っ手が盛大にはみ出してフラップが閉じないように見えます。
▲ネジザウルスを奥まで差し込んでも取っ手が飛び出す
しかし、心配はいりません。しっかりとフラップは閉じます。
▲フラップは問題なく閉じられる
これを可能にしているのは、ポーチ本体側についているベルクロの「延長部分」。
ポーチ側のベルクロの長さに余裕があるため、長いものから短いものまで、さまざまなものを収納できそうです。
▲ベルクロの延長部分があるおかげでフラップが閉じられる
ところで、「ネジザウルス」は自衛隊でも活用されているらしく、自衛隊向けモデルも販売されています。
▲自衛隊向けネジザウルスとのサイズ比較(自衛隊向けモデルは、ネジザウルスを開いた状態を保つバネが付いていない)
▲フラップは問題なく閉じる
ネジザウルス&ツールケースは米軍の装備品のようなデザインですが、米軍装備との違いとして「水抜きのハトメが樹脂製」「背面のMOLLE/PALS用縦ストラップのコシを出すための素材が白い樹脂ではない」という点があります。
最後に
ここで紹介したポーチ類の内、「戦人」ブランドのものは通信販売で購入が可能です。
通販ではサイズや質感が確認できませんし、駐屯地内の店舗では通販で見ないような商品(今回紹介した「ネジザウルス&ツールケース」は検索しても見つかりませんでした)も置かれているため、個人的には駐屯地が公開されるイベントの際に、店舗へ買いに行くことをお勧めしたいところです。