私の趣味の山歩きでは使えそうもないのに、見た目の面白さにやられて買ってしまった商品を紹介します。
概要
ラーメン鉢でおなじみの雷紋(らいもん)が打刻された、ステンレス製のクッカーです。
▲「いつからここはキャンプ場になったの?」と部長に言われながら、職場の給湯スペースでマルタイラーメンを作った時の写真*1
仕様
▲ラーメンシェラカップのパッケージ
製品名: ラーメンシェラカップ
メーカー: ブッシュクラフト株式会社(神奈川県)
サイズ: 直径約190mm×全長約290mm×高さ約58mm(カタログ値)
重量: 約250g(カタログ値)
容量: 約1,000ml(カタログ値)
材質: ステンレス
生産国: 中国
購入価格: ¥2,500(税込)
購入先: ハイキングサポート アドスポーツ(兵庫県姫路市)
▲ナイロン袋から取り出すとこんな感じ。製品ラベルが糊(両面テープだったかな?)で貼り付けられていたため、剥がすのが面倒。
外観
見た目は、ステンレス製の大きなシエラカップです。
「ラーメン」を名乗るだけあって、雷紋が打刻されているのがたまりません。
▲ラーメンシエラカップの外観
底面の直径が小さいため、ガスコンロによってはゴトクに載せた時の安定性が悪くなります。
▲底面にはメーカーであるブッシュクラフトの社名が大きく打刻されている
その対策として、私は「コンロサポーター」をガスコンロにセットしています。
持ち手はシエラカップらしく、縁巻きされた中に固定されており、折り畳みや取り外しはできません。
▲縁巻きの中を通っている持ち手
持ち手の反対側には、収納/保管時にひっかけておくためと思われる輪っかが付いています。
▲持ち手の反対側にある輪(フックなどに引っ掛ける際に使用)
ラーメンシェラカップのサイズですが、袋ラーメンがピッタリ入るサイズになっていて、これを直接火にかけてラーメンが作れるようになっています。
▲一般的な袋ラーメンならすっぽり収まる大きさ
使い心地
持ち手が短く、しっかりつかむと下の写真のようになります。
ステンレスの熱伝導率は低いといえども、この持ち手の長さでは調理直後は熱すぎて、素手で持ち手をさわれません。
クッカーをストーブから下ろすとき、私は軍手を使っています。
▲持ち手を握った様子
ありがたいことに、火を消して麺を何口か食べている間に持ち手は冷めます。
クッカーの縁も短時間で冷めてくれるので、ラーメンスープを飲むのが簡単。
アルミのクッカーは熱伝導率が高すぎてクッカーの縁がずっと熱いままになり、ラーメンスープを飲むのが大変ですからね。
この点では、ステンレスクッカーの方がアルミより優秀です。
ある程度の大きさがあるため、一度フライパン代わりに使ったことがありますが、盛大に焦げ付いてしまいました。
フライパンが無い時に、代わりに使うことはお勧めしません。
最後に
最初に書いた通り、私はキャンプではなく山歩きを趣味にしていますが、このラーメンシェラカップのような「大きくて持ち手を折りたためない」携帯性の低い道具は、山歩きに不向きです。
しかし、調理器具と食器を兼ねた形状は、職場でラーメンを作ったり、余計な洗い物をしたくない休日に家でラーメンを食べる時には、役に立ってくれると思います。
調理直後は取っ手が熱すぎて持てないという大きな欠点はありますが、ガスコンロの上にこれを置いたまましばらくラーメンを食べていれば、知らない間に持ち手は冷めてくれますから、実用上は問題にならないでしょう。
取っ手を巻き込んでいる縁巻きの部分に汚れがたまりやすいかも知れないので、使い終わって洗う際にはご注意ください。
長所
- 調理器具だが食器にもなるため、洗い物を減らせる。
- ラーメン鉢特有の雷紋が良い雰囲気を出している。
- 大きさがラーメンの調理に最適。
- スープを飲むとき持ち手が指に食い込んで痛い場合は、反対側の輪っかにもう一方の手を添えて重さを分散させることで、痛みを軽減できる。
短所
- 持ち手が短すぎる。
- 調理直後は、持ち手が熱くなる。
- 底面の直径が小さいため、使用するガスコンロのゴトクの大きさによっては安定しない。
- 荷物のサイズや重さが重要な山歩きや、徒歩キャンプには不向き。
- 食洗器に対応していない。
*1:マルタイラーメンに具材は付属しません。ここに写っている煮卵やチャーシューなどは、別途用意したものです。なお、部長との関係は良好です。