最近は夏はもちろん、秋ごろになっても日差しが強く、日を遮るものが少ない展望の良い山の上で過ごすのが辛いことがあります。
そこで、日傘を購入することにしました。日傘があれば、日陰を持ち運べます。
▲山の上で、日差しを遮りながら休憩している様子
仕様
▲サンブロックアンブレラ(パッケージは無く、この状態で店頭に並んでいる)
製品名: サンブロックアンブレラ
メーカー: 株式会社モンベル(大阪府)
使用時の直径: 98cm(カタログ値)
骨長: 55cm
骨本数: 8
重量: 200g(カタログ値)
材質: 75デニール・ポリエステル(表:ポリウレタンシルバーコーティング)
生産国: 中国
定価: ¥4,950(税込)
購入先: ハイキングサポート アドスポーツ(兵庫県姫路市)
使い方
開口部がスナップボタン留めになった専用ケースを開け、日傘本体を取り出します。
▲収納ケースの口はスナップボタンで閉じる構造
▲収納ケース内部の様子(石突を開口部側にして収納)
▲日傘の石突から延びているコードを引っ張ってケースから日傘を取り出す
▲収納ケースから取り出したサンブロックアンブレラ(銀色は傘の表、黒は傘の裏の色)
使用時は収納ケースから取り出した後、まず柄を引き出します。
続いて、もっとも外側にある生地を外へ広げます。
▲柄を伸ばし…
▲ベルクロ留めのバンドをほどいてから…
▲折りたたまれた骨を展開し、一番外側にある生地を広げる
すべての骨を展開し終えたら、片手で柄の下端をしっかり持ち、もう一方の手で内側の部品を押し上げて傘の生地を開きます。
▲開ききった状態
内側は、メーカーのWebサイトによると「光を吸収し視界を見えやすく」するため真っ黒になっています。
▲傘の内側は真っ黒(生地をまとめるバンドは内側に来る)
▲柄の端(持ち手)はこんな形状
畳むときは、傘の骨をすべて折りたたんだ後、生地をまとめる前に柄を縮めます。
こうすることで骨の先端が柄の中に納まり、生地をまとめやすくなります。
▲収納するときは柄を縮めて骨が広がらないようにしてから生地をたたむ
性能
サンブロックアンブレラの日傘としての性能がどんなものなのか、サイズと構造が同じトレッキングアンブレラと比較してみました。
収納状態の大きさは変わりません。
▲トレッキングアンブレラ(上)とサンブロックアンブレラ(下)
展開した時の大きさも同じ。
▲2種類の傘を広げた様子(サンブロックアンブレラは右)
晴天の日に傘越しに空を見てみると、サンブロックアンブレラの遮光性能の高さがハッキリと分かります。
▲傘越しに空を見た様子(右のサンブロックアンブレラは真っ黒)
ある夏の晴れた日、我が家のバルコニーに2つの傘を開いたまま約1時間放置し、傘の下の地面の温度にどれほどの差が出るのかを調べてみました。
結果はこちら。
その差は一目瞭然です。
▲サーモグラフィーで温度を計った結果(サンブロックアンブレラは右)
トレッキングアンブレラの陰になっている部分の内、測定用の円内の平均温度は50.4℃なのに対し、サンブロックアンブレラは43.5℃です。
この時の地面の温度は、64.4℃(円内の平均値)。
なお、測定用の円内の赤い点は最高温度の場所を、青い点は最低温度の場所を示しています。
最後に
まだ「日傘は女性のもの」というイメージが根強く、「使いたくない」と考える男性は多いかも知れませんが、よく整備されて歩きやすい山を暑い時期に歩くときや、日当たりの良い場所で休憩するときには、ぜひ日傘を使ってみてください。
暑い時期に山を歩くと、「樹林帯では涼しいのに日当たりの良い場所に出たとたん汗が噴き出す」という経験をされた方は多いはず。
片手がふさがるという欠点はありますが、暑い時期に「日陰を携帯できる」というのはものすごく快適ですよ。
▲収納時はコンパクト(一緒に写しているのは、サイズ比較用の500mlペットボトル)
言うまでもありませんが、風が強いとか、山頂や休憩場所が混雑していて日傘を差すのが危険だったり、周囲の迷惑になるような状況では使わないでください。
私は人が少ない不人気な山を主に歩くため、日傘を差していても他の方の邪魔になることもなく、快適に使えています。
収納にはかなり手間がかかるので、出したり片付けたりを繰り返すような環境にはお勧めできません。
長所
- 小型で軽量。
- 遮光性能が高い。
短所
- 展開・収納に時間がかかる。特に収納は非常に面倒。
- 人が多い山では、開いた傘が他の人の邪魔になる。
- 人が多い山では、人目が気になるかも。