播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。原則として更新は週に1回です。広告は表示しません!

兵庫県高砂市の高御位山(成井~小高御位山)

今年のゴールデンウィーク最後の週末は雨が降りそう。
この休みはどこにも出かけてないし、本日5月5日は雨が降らずに持ちこたえそうなので、山へ行くには良い機会です。

ゴールデンウィークらしさを味わうため、人が多い山に登ってみようと考えて思いついたのは、高御位山(たかみくらやま)。


▲小高御位山へ向かう途中で見た高御位山山頂

高御位山の登山道で最も人気があるのは、東の成井登山道です。
ただ、成井登山口の駐車場は狭く、すぐにいっぱいになってしまうのが難点でした。

ところが、2022年12月23日から成井第2駐車場(駐車台数55台)が供用開始となり、以前よりずっと車を止めやすくなりました。

これだけ駐車場が充実しているなら、ゴールデンウィーク期間中でも大丈夫でしょう。

ルートは、成井登山道で高御位山山頂を目指し、人が多い山の雰囲気を味わってから小高御位山へ移動。人が少ない小高御位山でゆっくり昼食を楽しみ、そこから成井へまっすぐ下るというものです。

距離は短く標高差も小さい気軽な山歩きで、暑さに極端に弱い私でもこれくらいなら大丈夫だろうと考えて出かけてきました。


▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「加古川」


▲カシミール3Dで作成したルートの断面図

09:45
姫路市街の自宅を車で出発。

国道372号線を東へ進み、播但道をくぐって間もなく出会うローソン 姫路飾東豊国店の交差点(信号はあるが名前がない)を右折します。
ここからは県道65号線。

県道65号線に入ってからおよそ6.5kmの「原西」交差点を右折。
700mほど進んだところに「ふじい仏壇店」の看板が立っている三叉路があるので、そこを右折します。

仏壇店の看板から西へ約800m進んだところに、成井第2駐車場はあります。


https://goo.gl/maps/XQfjgUXhokQFcnyu9?coh=178572&entry=tt
▲成井第2駐車場の位置

10:18
成井第2駐車場に到着(地図中「P」)。
靴を履き替えたり、GPSの測位を待つなど準備を行います。


▲成井第2駐車場(駐車台数は55台)

10:24
出発。駐車場を出て西へ。

10:26
従来からある成井登山口の駐車場(現在は成井第1駐車場と呼ばれる)にあるお手洗いで用を足しました(地図中「第1駐車場」)。


▲成井第1駐車場の様子

ここから道は右へカーブして北向きになり、すぐに成井登山口に到達します。

10:29
成井登山口に到着(地図中「登山口」)。

ここには、山頂のバイオトイレがキャパオーバーで故障する可能性があるため、なるべく使用しないようにと書かれた掲示物(成井町内会、高御位神社運営委員会名義)が張られていました。

トイレに行きたい方は、成井第1駐車場にあるトイレで済ませておいた方が良さそうです。


▲成井登山口

成井登山道は山頂にある高御位神社への参道になっており、ほぼ全区間が階段です。


▲成井登山道序盤の様子

10:32
一般参道と獣道(けものみち)ルートの分岐に出合いました(地図中「獣道分岐」)。

直進すると獣道ルート、右へ延びる階段が一般参道です。
今回は一般参道を選択。


▲獣道分岐の様子

成井登山道には一丁ごとに丁石が置かれています
登山口から数字が増えていき、山頂が十八丁になっていますから、あとどれくらいで山頂に付くのか簡単に分かって便利です。

一丁がどのくらいの距離なのか歩測してみたところ、おおよそ60~70m程度のようです。

延々と階段道が続くため、道の様子の説明は省略します。
分岐のない一本道ですから、迷う心配もありません。

10:48
十丁地点を通過(地図中「十丁」)。
ここは尾根の肩で、休憩ができるようベンチが置かれています。


▲十丁地点の様子

十五丁と十六丁の間は露岩の尾根になっており、素晴らしい展望が楽しめます。

ここまでは木々に挟まれた参道で風を感じなかったのですが、この岩尾根は周囲に木々が生えていないため風が強く、石段を登って汗だくになった体が一気に冷やされました。


▲十五丁と十六丁の間にある岩尾根の様子

2014年に同じ場所で撮影した全天球パノラマを参考のために掲載します。


https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/takamikura20140624-1/virtualtour.html
▲岩尾根で撮影した全天球パノラマ(撮影日:2014年6月24日)

11:05
高御位山の山頂に到着。


▲山頂には高御位神社がある

山頂の南側は岩のピークになっていて、上に立つと南向きの大展望を楽しめますが、本日は風が強くて体があおられ、立っていると恐怖を感じました。


▲山頂の最高地点は高度感と展望が抜群の岩場

2014年に撮影した古いものですが、山頂の岩の上からの眺めが分かる全天球パノラマを掲載します。


https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/takamikura20140624-2/virtualtour.html
▲高御位山山頂で撮影した全天球パノラマ(撮影日:2014年6月24日)

高御位山の山頂は東西に細長く、東端が高御位神社(三角点記号の場所)で、西の端が「天乃御柱天壇」と刻まれた石柱が立っている場所です(地図中「天乃御柱天壇」)。


▲天乃御柱天壇

山頂にはバイオトイレがありますが、利用者が多すぎて故障することが増えているようです。


▲山頂のバイオトイレ(地元のライオンズクラブからの寄贈)


▲三等三角点標石(点名:高御位)は高御位神社の左後ろ(南西角)にある

11:17
人気がある山の雰囲気を一通り味わったので、本日の本当の目的地(昼食休憩場所)である小高御位山へ向けて移動を開始。

もと来た道を引き返します。

11:19
十六丁の丁石を過ぎて間もなく「高御位山ハイキングコース案内図」があるのですが、その横に「北山 2.3km」と書かれた道標が立っています(地図中「北山分岐」)。


▲北山方面への方向を示す道標

小高御位山は北山方面へ延びる尾根の近くにあるので、これに従って岩の斜面を下りました。


▲十五丁と十六丁の間にある岩場を小高御位山へ向けて下る

この岩場はそれなりに急な斜面になっていますが、グリップが良い岩のためそれほど苦労せずに下れます。実際、私が下っている途中にトレイルランナーさんが走って降りて行ったくらいですから。


▲下った岩尾根を振り返って見る

岩尾根が終わると土っぽい道になりますが、また岩場の下りになり、その後また土の道に変わって鞍部に至ります。


▲鞍部の様子

ここから小高御位山に向けて登り返す道は、岩がちな斜面。


▲小高御位山へ登り返す道の様子

11:36
斜面を登り切って小ピークを越えると間もなく、直進と左折の分岐に出合いました(地図中「小高御位山分岐」)。

直進すると北山方面ですが、左折すると小高御位山です。
道標では「成井登山口まで20分」となっており、小高御位山の名前はありません。


▲この分岐を左折

11:38
大岩だらけの小高御位山に到着(地図中「小高御位山」)。
予想通り、誰もいません。


▲小高御位山山頂


▲2020年11月15日にドローンで撮影した小高御位山(手前の岩場。奥は高御位山。)


https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/taikoiwa20201115-1/virtualtour.html
▲小高御位山東側の岩場で撮影した全天球パノラマ(撮影日:2020年11月15日。撮影機材:Ricoh THETA Z1)

ここで頂く本日の昼食は、「本当に焼いたらうまかった 日清焼そばU.F.O.」です。

U.F.O.と言えばカップ焼そばですが、これはフライパンで調理する袋麺タイプ。
以前、焼きそばにはサクラエビや紅ショウガというコメントを頂き、「美味しそう」と思ったのでそれらを準備してきました。


▲本日の昼食のために用意した食材(乾燥野菜、桜えび、削り節、紅ショウガを用意。青のりは忘れました。)

強風が吹いていたため、とにかく物が飛ばされないよう細心の注意を払いながらの調理でした。

苦労したかいがあって、出来上がった焼きそばは香りも味も最高!


▲本日の昼食

小高御位山からは、成井第2駐車場がよく見えました。


▲小高御位山から見た成井第2駐車場

12:45
やっぱり私の場合は一人静かにのんびり過ごすのが一番。
幸せなひと時を過ごせたので、下山開始です。

小高御位山山頂から北へ延びる岩の急斜面を下ります。


▲北へ下る岩の斜面を見下ろす

下り始めは岩の斜面ですが、やがて砂が浮いた区間やガレている区間も出てきました。


▲砂と小石が路面にある区間の様子

最終的には、ゲートで封鎖された臨時駐車場の中に降りてきました。

ゲートの横にハイカーが通れる階段があり、そこから成井第1駐車場のトイレの前に出られます。


▲ここに出てきた

13:03
駐車場に到着。


交通アクセス

自家用車を利用される方が多いです。

公共交通機関を使う場合は、JR宝殿駅からレンタサイクルで来ることも可能です。
宝殿駅から成井登山口までの距離は、約4km。