おしゃれなDIY店の中をウロウロしていたときにたまたま見つけて、パッケージに書かれた売り文句を読むとなかなか良さそうな印象だったため購入したのが、今回紹介するMilwaukee(ミルウォーキー) ジョブサイトマーカーです。
概要
アメリカのメーカーが販売する油性ペンで、一見するとマッキーなど日本で一般的な油性ペンと大差ありませんが、詳しく見ると現場で使いやすいよう細かいところに工夫が施されています。
「いかにもアメリカ」という雰囲気のメーカー公式動画では、それらの特徴が一切紹介されていないので、興味のある方は面倒でもこの記事を読み進めてください。
www.youtube.com
▲メーカー公式動画
仕様
▲Milwaukee ジョブサイトマーカー ブラック 2-Pack
製品名(日本語): Milwaukee ジョブサイトマーカー ブラック 2-Pack
製品名(英語): Milwaukee INKZALL Fine Point Jobsite Markers(Black) 2-Pack
メーカー: Milwaukee Tool(アメリカ)
重量: 1本あたり11g(実測値)
生産国: ドイツ(インク)、中国(組み立て)
アメリカでの価格: Walmartで$8.40 USD(記事掲載時点の価格)
購入価格: ¥770(税込)
購入先: WHATNOT HARDWEAR STORE(三木市)
外観
一般的なマッキーの細字/極細と並べると、ペン全体の長さはほとんど同じで、ジョブサイトマーカーの方が軸が太いです。
▲マッキー細字/極細とのサイズ比較
ペン先は普通の油性ペンと変わりません。
▲ペン先は一般的な細字の油性ペンと変わらない
特徴
一見すると普通の油性ペンですが、他社製品にはない特徴がいくつかあるので、それらを紹介します。
転がりにくい形状(Anti-Roll Design)
ペンの軸には小さな突起が付いており、これのおかげでキャップを外した状態でもペンが転がりにくくなっています。
ただし、屋根の上など角度のある斜面では普通に転がりますし、転がらなくても滑り落ちることがあります。
この機能は、少し傾いた机や作業台を想定したものと考えた方が良さそうです。
▲転がり防止用の突起
提げヒモ用の穴(Lanyard Hole)
ペンを首からかけたり紛失防止のために紐を通せるよう、キャップには穴が開けられています。
▲提げヒモ用の穴
ヘルメット用クリップ(Hard Hat Clip)
ジョブサイトマーカーのキャップに付いているクリップは、ちょっと珍しい形状をしています。
▲キャップのクリップは付け根の形状が特殊
これは、ヘルメットの縁にジョブサイトマーカーを取り付けられるようにするため。
ヘルメットにペンを付けておくと、必要な時に片手でサッと取り出せて便利ですが、ヘルメットに戻すときは両手を使う必要があります(片方の手でヘルメットを支え、もう一方の手でペンを縁にはめ込む)。
▲ヘルメットの縁にジョブサイトマーカーを取り付けた様子
ペン先の乾きにくさ(Up to 72 Hour Cap-Off Life)
パッケージによると、キャップをしない状態でも最長72時間はペン先が乾かないとのことです。
▲パッケージの表記
最後に
アメリカ企業の道具類はあまり細かいところに配慮されていない印象が強かったのですが、Milwaukeeジョブサイトマーカーは違いました。
転がり防止用の突起は、屋根の上など極端な角度の場所においたときは役に立ちませんが、キャップを外した状態でちょっと傾いた場所にペン本体だけを置いたときでも、転がらずに止まってくれます。
私はヘルメットをかぶることはほぼありませんし(ヘルメット用のクリップを使う機会がない)、提げヒモでジョブサイトマーカーを体につないでおくこともありませんから、これらの機能の便利さは分かりません。
そもそも、ジョブサイトマーカーを作業服のポケットに挿しておくだけで良さそうですが…
しかし、こういった機能を求めている方もいらっしゃるはず。
ペン本体が真っ赤というのも、作業現場での紛失防止には良いと思います。
長所
- 同じ物を使っている人が周囲にいないため、所有欲を満たせる。
- ペン本体に突起があるため、少し傾いた場所にペンを置いても転がりにくい。
- キャップに提げヒモを通せる。
- ヘルメットの縁に取り付けられる。
短所
- 転がらなくても、滑る。
- 価格が高い(マッキー細字/極細なら1本¥80ほど)。
関連情報
「転がらない筆記具」としては、carpenter pencil(カーペンター・ペンシル)と呼ばれる鉛筆もあります。
「carpenter」は「大工」の意味で、建設現場で使用することを前提に作られているため、転がらないように断面が平らになっており、紙だけでなく木材やコンクリート、鉄骨にも文字を書けるように芯が硬く作られています。
▲カーペンターペンシル
▲カーペンターペンシルの断面
一般的な鉛筆よりも直径が大きいため、これを削るには専用の鉛筆削りが必要です。
あるいは、ナイフで自分好みの形に削った方が良いかも。
▲穴の直径が大きな専用の鉛筆削りを使用する
▲扁平な形をしていても、握りにくくはない
カーペンターペンシル(1本¥150)とその専用鉛筆削り(¥990)も、WHATNOT HARDWEAR STORE(三木市)で購入できます。