自動販売機といえば一般的には飲み物を思い浮かべますし、飲み物以外だと、時々アイスクリームの自販機に出会う程度というのが今までの自動販売機の印象でした。
しかし、最近では変わり種の自動販売機が増えてきており、高級食パンの自動販売機なんてのも出てきています。
そんな中、姫路市内にかなり珍しい自動販売機が登場しました。
売られているのは、冷凍ラーメン。
兵庫県では2箇所目の出店だそうです*1。
概要
ラーメンの自動販売機といえば、昔はカップヌードルの自動販売機がありました。
しかし、今回紹介するラーメンの自動販売機「ヌードルツアーズ」で売られているのは、名店とされているラーメン店の味を楽しめる「冷凍ラーメン」です。
今時の冷凍ラーメンは鍋で煮込むだけで出来上がる製品もありますが、この自動販売機で売られているものは、茹でて湯切りをした麺と、湯煎で温めたスープを丼に入れるという昔ながらの作り方です。
手軽ではありませんが、美味しいです(私の個人的な感想です)。
▲ヌードルツアーズ姫路塩町店
名称: ヌードルツアーズ姫路塩町店
所在地: 〒670-0904 兵庫県姫路市塩町201(よあけビルの東隣)
営業時間: 24時間(自動販売機なので、品切れになっていなければいつでも買えます)
駐車場: なし(近隣にコインパーキングがあります)
Webサイト: https://noodle-tours.com/
SNS: https://twitter.com/noodletours
運営業者: 株式会社 丸山製麺(東京都)
オープン日: 2021年9月27日
所在地の詳細
姫路駅の北西には繁華街が広がっていますが、その一角、「とんかつ よあけ」と書かれた黄色いテントが目印の「よあけビル」と「山田パーキング」の間に設置されています。
https://goo.gl/maps/6wwGeKoJa6FGv6sMA
▲ヌードルツアーズ姫路塩町店の所在地
商品について
売られているラーメンは、スープは各ラーメン店で作られたもの。つまり、本物のお店の味ということになります。
冷凍されていますし、家庭における調理時の温め方も千差万別でしょうから、本当にお店で食べる味と全く同じという保証はありません。
それでも、コンビニなどで見られる有名店の名前を使ったラーメンと違い、本物のお店から提供されているスープが同梱されているという点は珍しいです。
有名店の名前を冠したインスタントラーメンは、メーカーががんばってお店の味を再現したもので、本当にそのお店のスープを使っているワケではありませんから。
同梱されている麺は、ヌードルツアーズの運営者である株式会社丸山製麺さんの業務用の生麺です。
▲商品の一覧(当ブログ記事掲載時点のもの)
この記事の掲載時点でのメニューは以下の通りで、価格はいずれも1食あたり¥1,000(税込)です。
- つじ田(東京)濃厚つけ麺
- らーめん バリ男(東京)らーめん
- カネキッチンヌードル(東京)鶏醤油らぁめん
- 灯花(東京)愛媛宇和島鯛塩らぁめん
- 雷神(千葉)雷神餃子(25個入り)
冷凍ラーメンは、専用のパッケージではなく、スーパーでお総菜の揚げ物を入れるような透明な汎用容器に入って提供されます。
▲ヌードルツアーズで売られている冷凍ラーメンのパッケージ(表面)
▲ヌードルツアーズで売られている冷凍ラーメンのパッケージ(裏面)
▲パッケージ内はこのようになっている
パッケージに入っているのは、麺とスープ、そして最小限の具材です。
今回は「カネキッチンヌードル(東京)鶏醤油らぁめん」の内容物を紹介します。
この商品の場合は、スープの中にチャーシューが入っています*2。
▲「カネキッチンヌードル(東京)鶏醤油らぁめん」の内容物(丸山製麺 特製低加水ストレート麺 150g、具入り冷凍スープ)
具材は最小限しか入っていないため、お店で提供されるラーメンの雰囲気に近づけるためには、含まれていない具材を別途用意する必要があります。
何が同梱されているのかは自販機の商品説明に書かれているので、見逃さないようにしてください。
調理方法は、基本的に以下の通りです。
・たっぷりのお湯でラーメンを茹でる
・スープと具材は、湯煎で解凍する
・湯切りをしたラーメンと、湯煎で温めたスープを丼に入れ、具材を乗せる
▲「カネキッチンヌードル(東京)鶏醤油らぁめん」の調理方法が書かれた紙
お召し上がり方
STEP1:大きい鍋2つにたっぷりの沸騰したお湯を用意します。(スープ用&麺用)
STEP2:スープ袋を切らずに、沸騰したスープ用の鍋の中に入れ10~12分程、湯煎してください。
STEP3:麺用の鍋のお湯をどんぶりに入れてあらかじめ、温めておきましょう。
STEP4:麺用の鍋に強火のまま冷凍麺を入れて、菜箸などでかき混ぜます。麺が完全にほぐれてから2分程茹でます。
STEP5:麺が茹で上がったらザル等でお湯をしっかり切って、お湯を捨てたどんぶりに入れます。
STEP6:具材入りスープをハサミで開け、どんぶりに注ぎます。(やけど注意!)
お好みのトッピングを盛り付けてお召しあがりくださいませ(*^o^*)(出典:カネキッチンヌードル(東京)鶏醤油らぁめんに添付の説明書)
美味しく食べるためには、必ず説明書の手順通りに作ってください。
例えば袋ラーメンを調理するときに、手順を無視して「こうやった方が美味しい」と後入れスープを先に入れて麺を茹でたりする人がいますが、麺の戻りが悪くなりますし、スープの香りが飛んでしまい、美味しくなくなります。
パッケージに書かれている手順は、開発者がもっとも美味しく食べられる効率的な方法を研究した結果ですから、素人考えでデタラメなことをしても美味しくはなりません(素人が適当に思いつく方法は、開発者がすでに試しているはずです)。
ヌードルツアーズのラーメンも同じで、麺を茹でるお湯が少ないと麺を入れたと同時にお湯の温度が下がり、規定の時間茹でても火の通りが不完全になったり、湯切りが不十分だとゆで汁に溶け出した成分がスープに混じったり、スープが薄まることで、スープがまずくなります。
また、具材やスープも、湯煎しすぎると風味や食感が変わるおそれがあります。
ヌードルツアーズで売られているのはラーメンだけではありません。冷凍餃子もあります。
▲雷神餃子(25個入り)のパッケージ
▲雷神餃子(25個入り)はこのような形でパックに入っている
自販機の操作方法
ヌードルツアーズの自販機は一般的な飲料の自販機と異なり、タッチパネルで操作するという特徴があります。
使われている自動販売機は、サンデン・リテールシステム株式会社の「ど冷えもん」。
ヌードルツアーズに限らず、飲食店が自店の商品を冷凍販売するような目的で利用する汎用の自販機ですから、見たことがあるという方も多いのでは。
▲ヌードルツアーズの自販機外観
- まずは自販機の商品一覧を見て、欲しい商品の番号を確認します。
- タッチパネルで欲しい商品の番号に触れます。
- 千円札を紙幣投入口に入れます。
- タッチパネルの「かう」ボタンに触れると、取り出し口に商品が出てきます。
▲購入時の液晶画面
※まとめ買いをする場合は、「かう」ではなく「カートへ」ボタンを押し、ショッピングカートに商品を溜めていく方法が使えます。
注意点
ヌードルツアーズの自販機で使える紙幣は、千円札だけです。両替の機能はありません。(紙幣以外では、10円以上の硬貨が利用できます。)
商品には生麺とスープ(薄めず使うタイプ)が入っているため、インスタントラーメンより大きく、重いです。手に持って移動するのは大変なので、ある程度の大きさがある鞄やレジ袋を各自で用意して行くことをお勧めします。
遠方の方は、クーラーボックスや保冷バッグ、保冷剤も必要です。
交通アクセス
公共交通機関・徒歩の場合
JRまたは山陽電車の姫路駅を出たら、大手前通りを姫路城の方へ向かって進みます。通りの西側の歩道を歩いてください。
「白銀(しろがね)」交差点を渡り、2つめの角(福永眼科と総合資格学院の間の道)を左(西)へ入ります。
そのまま西へ200mほど進んだところにヌードルツアーズの自販機が設置されています。
姫路駅からの距離は、およそ650mです。
自家用車の場合
姫路城の南、東行き一方通行の国道2号線沿いにロイヤルホストがあります。そのロイヤルホストを過ぎて最初の角(1車線幅の細い道)を右に曲がり、4つめの角(西二階町商店街を2つめの角と数えています。4つめの角は、黄色いテントのある「よあけビル」が目印)を左折すると、すぐ左側にヌードルツアーズの自販機があります。
周辺の道路は一方通行ばかりですので、運転にはご注意ください(逆走している車を時々見かけます)。
最後に
ヌードルツアーズ姫路塩町店は、繁華街(飲み屋街)に設置されていますから、夜はタクシーや運転代行の車、その運転手、酔客、客引きが周辺にいて落ち着きません(それが繁華街の健全な姿ですが)。
せっかく24時間営業になっていますが、興味のある方は明るい内に立ち寄ることをお勧めします。
その際は、千円札をお忘れなく。