「機能編」から続く
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この記事では、ストームクッカーと組み合わせて使うことで、ストームクッカーの利便性を高めてくれる別売オプションを紹介します。
純正オプション
ストームクッカーには、トランギアから純正の別売オプションが複数用意されています。ここでは、私が購入した純正オプション品を紹介します。
※純正オプションのため、仕様にメーカーは記載していません。
ストームクッカーS用ブラックリッド
ポット用のフタです。フライパンをフタ代わりにできますが、やはりきちんとしたフタの方が使いやすい。
▲ストームクッカーS用ブラックリッドのパッケージ
製品名: ストームクッカーS用ブラックリッド
型番: TR-641273
サイズ: 直径18cm×高さ10cm(収納時のカタログ値)
重量: 約60g(カタログ値)
材質: アルミニウム(内側はフッ素樹脂塗膜加工、外側はラッカー塗装)
定価: ¥1,210(税込)
購入価格: ¥1,210(税込)
購入先: Alpen Outdoors明石大蔵海岸店(明石市)
▲ストームクッカーS用ブラックリッドの外側
▲ストームクッカーS用ブラックリッドの内側
ブラックバージョンのストームクッカーと同じ塗装なので、見た目の統一感が抜群。しかも、ポットに被せるとなんだか可愛い。
ただ、ポットをアルミハンドルで掴むときは、リッドを取り除かないといけないのが難点。
▲ストームクッカーとブラックリッドを組み合わせて利用する様子
▲ポット単体にストームクッカーS用ブラックリッドを被せた様子
ストームクッカーSにこれを収納するときは、2種類の収納方法があります。
一つは、裏返してポットの上に置く方法。
▲ストームクッカーSのポットの上にリッドを裏向きで収納した様子
リッドは高さがあるため、これをポットの上に収納すると、ポット内の収納スペースが小さくなってしまいます。ポット内に色んな物を収納されている方には不向き。
ポット内の収容量を減らしたくない場合には、二つ目の方法で収納します。
それはリッドを裏返してポットの下に置くというもので、YouTube動画で紹介されていたアイディア。
ちょっとしたことなんですが、自分では考えつけなかったことを共有してくださる方々には感謝です。
▲収納時のベース(上段)底面
▲ベース(上段)にリッドを入れた様子
上の画像の様に、リッドの膨らみがベース(上段)底面の穴にピッタリと嵌まるのです。この後リッドの上にポットを収納すれば、ポット内の収容量を最大限に活かせます。
ポットの底面がリッドの内側に触れることになるので、衛生面を気にされる場合はリッドをナイロン袋に入れるなど、ポット底面の汚れがリッドに付かないように工夫してください。
そうそう、リッドはポット内の蒸気圧でいとも簡単に持ち上げられ、ポットの上から滑り落ちてしまうことがあるので、缶詰やレトルトカレーなど「重し」を使う方が良いかも。
▲炊飯時に缶詰を「重し」として載せた様子(缶詰の中身も温まって一石二鳥)
ソリッド/ジェルフューエルバーナー
ストームクッカーは、トランギア純正アルコールバーナーを熱源として利用するのが一般的ですが、炊飯時などで弱い火力が必要な場合、固形燃料が使えると便利。
それを実現してくれるのが、ソリッド/ジェルフューエルバーナーです。
▲ソリッド/ジェルフューエルバーナーのパッケージ
製品名: ソリッド/ジェルフューエルバーナー
型番: TR-602400
サイズ: 直径80mm×高さ25m(カタログ値)
材質: アルミニウム
定価: ¥990(税込)
購入価格: ¥955(税込)
購入先: amazon.co.jp
中にあめ玉でも入っているような、アルミ製の小さくて薄い缶です。
▲ソリッド/ジェルフューエルバーナー
▲ソリッド/ジェルフューエルバーナーのフタを開けた様子
上の画像では、右に写っているフタの手前に凹みが見えます。
外から見て窪んでいるということは、内側に飛び出しているということで、これが缶の縁をしっかり挟み込む構造になっています。
フタはしっかりと缶の上に留まります。ただし、気密性はありませんので、ジェル燃料を入れたまま携帯するような使い方は不可能。
フタは、使っていく内に汚れてくる缶の内側に他の道具類が接触しないようにする、あるいは汚れが剥がれて周りの道具を汚すのを防ぐためのものと考えてください。
底面のトランギアのロゴが良い!
▲ソリッド/ジェルフューエルバーナーの底面には、アルコールストーブと同様に「T」の刻印がある
ロゴが一緒なだけではなく、缶の外形寸法がアルコールストーブと同じになっているので、ストームクッカーのベース(下段)の穴にピッタリと入ります。
▲ストームクッカーにソリッド/ジェルフューエルバーナーをセットした様子
このようにセットしたソリッド/ジェルフューエルバーナーの中に固形燃料を置けば、アルコールストーブの代わりに固形燃料で調理が可能になります。
▲ソリッド/ジェルフューエルバーナーに固形燃料を置いた様子
私が愛読しているアウトドアブログ「自転車とアウトドアライフ(遊び)」で知ったのですが、このソリッド/ジェルフューエルバーナーには、エバニューのチタン製アルコールストーブ「EBY254」を入れることが可能。
▲エバニューのEBY254をソリッド/ジェルフューエルバーナーに入れた様子(「専用設計?」と思うほどのピッタリサイズ)
普通にEBY254をストームクッカーにセットすると、EBY254はトランギアのアルコールストーブより直径が小さいためぐらついて危険です。
しかし、EBY254をソリッド/ジェルフューエルバーナーに入れると外径がトランギアと一緒になるので、ストームクッカーにセットしても、ぐらついたり落下する危険は皆無。
▲ソリッド/ジェルフューエルバーナーに入れたEBY254をストームクッカーにセットした様子
見た目は安っぽいアルミの缶ですが、ストームクッカーの汎用性を高めてくれる便利な製品です。
ただ、リッドをポットの上に収納している私のストームクッカーSの場合は、アルコールストーブとソリッド/ジェルフューエルバーナーの両方をポット内に収納するのは無理。
マルチディスク18cm
フライパンの内側のノンスティック加工を保護したり、まな板になったり、湯切りもできるなど、多目的(マルチ)な円盤(ディスク)です。
※湯沸かし中のフタとしては使用できません。
いつどこで、何のために購入したのかも分かりませんが、なぜか我が家にずっと前からありました。そのため、購入価格と購入先を「不明」としています。
▲マルチディスク18cm
製品名: マルチディスク18cm
型番: TR-MD27
耐熱温度: 約250℃
定価: ¥1,350(税込)
購入価格: 不明
購入先: 不明
▲収納時、フライパンの内側にセットすることでコーティングが保護される
アルミハンドルでポットを挟むための切り欠きがあるので、片手でアルミハンドルを掴み、もう一方の手でマルチディスクを押さえることで、湯切りが可能。
▲マルチディスクをポットに載せた様子
フライパンの内側に重ねて収納できるので、見た目は大きいですが収納性はバッチリです。
パンスタンド
ストームクッカーのゴトクは独特の形状をしているため、専用のポットまたはサイズが近いクッカーしか利用できません。
パンスタンドを使うと、直径が小さなクッカーでもストームクッカーで使えるようになります。
▲パンスタンドのパッケージ
製品名: パンスタンド
型番: TR-612527
サイズ: 15cm×13.7cm(カタログ値)
材質: ステンレス
定価: ¥1,760(税込)
購入価格: ¥1,760(税込)
購入先: amazon.co.jp
▲パンスタンド
パンスタンドの使い方は簡単で、内側に下ろしたストームクッカーのゴトクに載せるだけ。
▲パンスタンドをストームクッカーSにセットした様子
上の画像では、パンスタンドの長辺がゴトクに乗っていますが、これはストームクッカーSの場合の置き方。
ストームクッカーLの場合は、短辺をゴトクに置いて使います。
パンスタンドは、1つのサイズで2つのサイズのストームクッカーに対応できるようになっているのです。
こんな風にゴトクの上にパンスタンドを置くと、通常はストームクッカーで使えないような細いクッカー(エスプレッソメーカーなど)が利用可能になります。
▲パンスタンドの上に、細長いクッカーを置いた様子
このような使い方ができるのは、取っ手も含めた直径がストームクッカーのベース(上段)に収まるサイズのクッカーだけです。シエラカップのように取っ手が飛び出しているものは、ベース(上段)内に収まらないので使えません。
薄いので携帯性は高く、ストームクッカー内に収納して持ち運べます。
no.27収納袋
ストームクッカーS一式を収納できる、専用の巾着袋です。
ストームクッカーSが入りそうなスタッフバッグを我が家で探したのですが、適当なサイズの物が見つからなかったため、純正のこれを購入しました。
▲no.27収納袋のパッケージ
製品名: no.27収納袋
型番: TR-F27
サイズ: 29.5cm×28cm(カタログ値)
材質: ナイロン
定価: ¥1,210(税込)
購入価格: ¥1,210(税込)
購入先: Alpen Outdoors明石大蔵海岸店(明石市)
オレンジ色で“ド派手”なため、もし風で飛んでいったとしても見つけやすそう。
▲no.27収納袋を広げた様子
▲ストームクッカーS一式をno.27収納袋に入れて口を絞った様子
純正以外のアイテム
純正以外の道具もストームクッカーSと組み合わせて使っているので、それらを紹介します。
コジー(Cozy)
コジーは、クッカーの中身が冷めないようにするための断熱カバーです。
紅茶好きの方なら、ティーポットを保温するための「コゼー」をご存じだと思いますが、それと同じです。「コゼー」は「cozy」のこと。綴りを見るとコゼーと発音するのはかなり無理があると思うのですが、紅茶関連ではコゼーと読む方が多いように思います。
▲私が自作したコジー(左)と、ストームクッカーS・ブラックバージョンのポット
ストームクッカーでラーメンを作った場合、コジーに入れればポットを素手で持つことができて、ラーメンを食べやすくなります。
あるいはポットでご飯を炊いた場合、蒸らす間コジーに入れておくと、少しでも冷めるのを防げます。
▲コジーにポットを入れた様子
コジーについては、過去にこのブログで紹介しています。
私が実際に使用している断熱材は、以下の製品。
このコジーをポットに被せた場合、それだけでポットを2つ重ねたのと同じような体積になってしまいます。
その結果ポットは1つしか収納できなくなる(ゴトクが内側へ倒れなくなる)ので、ポットを2つとも使いたい場合は、コジーの利用を諦めないといけません。
ピックアップツール
ホームセンターや100円ショップで見かける、先端に磁石がついた伸縮式の棒です。本来は、狭いところに落ちたネジなどを拾い上げるための道具。
以前からアルコールストーブの消火/弱火用のフタを被せるときに使っていましたが、アルコールストーブが風防の底にあって、手でフタを被せるのが危険なストームクッカーでは、ピックアップツールが大活躍。
▲ピックアップツール(収納状態でおよそ15cm)
▲ピックアップツール先端の磁石は、角度を自由に調整できる
消火用/弱火用のフタは磁石に付くので、火傷の心配をせずにアルコールストーブにフタを被せられるのです。
フタを設置した後は、磁石を倒す感じでピックアップツールを捻り、磁石がフタから外れたらピックアップツールを持ち上げます。
慣れないと、ストームクッカー内でピックアップツールをフタから外すのに苦労するかも。
▲ピックアップツールを最長の状態まで伸ばした様子(私が持っているものは、最大に伸ばして約58cm。実際に使うときは1段しか伸ばしません。)
▲ピックアップツールでフタを被せる様子
これもずいぶん前から持っていたもので、どこで買ったのか覚えていません。作りが安っぽいので、おそらく100円ショップだと思います。
ストームクッカー内には収納できませんが、ペンのような形状なので、適当な場所に差し込んでおけば良いでしょう。
小型テーブル
ストームクッカーは、基本的にベース(下段)の直径と同じ大きさの平坦な場所を確保しないと、安全に使えません。凹凸のある岩場のような場所に置くと、ぐらついて危ないからです。
ただ、いつも平坦な場所があるとは限らないので、折りたたみ式の小型テーブルを持っていれば便利。凸凹のある場所でも、ストームクッカーを設置できる空間を確保できます。
▲岩場にテーブル(フィールドホッパー)を設置し、その上にストームクッカーSを置いた様子
最後に
ここに掲載したのは、私が所有しているオプション製品だけです。
他にも様々な純正/非純正オプションが売られていますので、使えそうなものをうまく組み合わせてストームクッカーを活用してください。