播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

ミリタリー感あふれる巻き尺:TACTICAL STEEL TAPE

仕事で巻き尺(コンベックス)を使用することがありますが、使っていたのはホームセンターで購入した職人さん向けの製品。

職人さんが現場で使う物なので耐久性があって使いやすいのですが、唯一不満なのはデザインが“ど派手”なこと。
樹脂に金メッキした部品まで使われているのです。

紛失や置き忘れ防止のためかも知れませんが、金ぴかのデザインが私には不満でした。

ある日、アウトドア用品のお店で“ミリタリー感”満載の巻き尺を発見。
手にとって触ってみても、耐久性や精度に問題はなさそう。

値段もお手頃でミリタリー好きの私にとって買わずに我慢できる製品ではなかったので、迷わず購入してしまいました。

概要

f:id:dfm92431:20210402225647j:plain▲TACTICAL STEEL TAPE

見た目は「米軍用の巻き尺です」と言われると信用してしまいそうなぐらいにミリタリー感に溢れています。

機能については、「尺目盛がついていない」「ロック解除ボタンが2つある」という特徴があります。

仕様

f:id:dfm92431:20210402225728j:plain▲TACTICAL STEEL TAPEのパッケージ

製品名: TACTICAL STEEL TAPE(量産型)
輸入発売元: 株式会社イトー(兵庫県)
材質: ケースはABS樹脂とエラストマー樹脂、テープとフックはスチール
テープ長: 5.5m(JIS 1級)
テープ幅: 25mm
生産国: 中国
定価: ¥1,980(税込)
購入価格: ¥1,980(税込)
購入先: sproutzero(兵庫県姫路市)
備考: テープの目盛りはcm/mm表記のみで、尺目はありません。

外観

全体がカーキ色*1なので、ミリタリー感が強いです。

言うまでもありませんが、軍用品ではありません。“軍用もどき”です。

f:id:dfm92431:20210402225830j:plain▲TACTICAL STEEL TAPEの正面(ロゴもテープ長の記載もない)

f:id:dfm92431:20210402225842j:plain▲TACTICAL STEEL TAPEの背面(スチール製のクリップがある)

f:id:dfm92431:20210402225853j:plain▲TACTICAL STEEL TAPEの側面

ストラップが標準で付いていますが、これを取り外すにはストラップを切る必要があります*2

ストラップ取り付け部は大きいので、使えるストラップの選択肢は多そうです。

f:id:dfm92431:20210402225911j:plain▲ストラップ取り付け部

背面のスチール製クリップは、ちょっと小さめ。

f:id:dfm92431:20210402225925j:plain▲背面のクリップ

使い方

テープを引き出して手を離すとそこで固定される「オートストップ」機構になっているので、操作は簡単。
今までオートストップの巻き尺を使うことが多かったので、私にとっては便利です。

変わっているのは、ロック解除ボタンが2つあること。
どちらを押してもテープが巻き取られます。

右手に巻き尺を持った状態で、親指でも人差し指でもロック解除(テープの巻き取り)が可能。

f:id:dfm92431:20210402230004j:plain▲テープを挟むように2つの面にロック解除ボタンがある

最後に

テープの巻き取り用ボタンが2つある点が面白いですが、2つめのボタンが巻き取りスピードの調整用ブレーキの役割になった他社製品もありますから、それと使い方を混同してボタンを2つ同時に押すと、テープの巻き取り速度が速くなりすぎて危ないかも。

尺目盛がない点についても、プロの方にとっては困りそう。

しかし、個人が趣味で使う分には全く問題ないと思います。
人とは違う道具を使うことに喜びを感じられる方にはお勧めです。

長所

  • ミリタリー感が強いデザインが魅力的。
  • テープ長が5.5mあり、日曜大工やその他個人的な作業に使うには充分な性能。

短所

  • 尺目盛がない
  • 色が地味なので、紛失のリスクが高い
  • ベルトクリップが小さいので、職人さん向けの巻き尺を使い慣れている方には不安があるかも。
  • ロック解除ボタンが2つあるが、使い道が思いつかない(1つで良さそう)。
  • オートストップ機構は、長く使っている内に“バカ”になってくる可能性がある。

*1:カーキは本来「土」という意味なので、土色がカーキ色です。ミリタリー系の緑色をファッション誌などがカーキ色と誤って表現することがあり、間違った意味で広まっています。

*2:本体を分解しても取り外せそうですが、分解しないよう注意書きがあります。