山の上で景色を満喫しながら食事を楽しむのが、私の山歩きの目的です。
そんな私にとって、快適に食事をするための食器は大切。
ラーメンやパスタならクッカーから直接食べても問題ありませんが、中華丼やビビンバのような丼物やカレーは、口が広くて浅めの容器の方が食べやすい。
頑丈で携帯性が高く、丼物やカレーなどが食べやすい食器はないかなと思っていたところ、アウトドアショップで格好いい製品を見つけて衝動買いしてしまいました。
それが今回紹介する「キャンプボックス ライト」です。
概要
このシリーズには、同梱品が異なるパッケージが5種類(Complete、Light、Basic、Duo Complete、Duo Lightの5種類。)ありますが、ここで紹介するのは樹脂製の弁当箱のようなフタ付きの箱と折りたたみのカップ、スポークがセットになった「CAMP-A-BOX Light」です。
仕様
▲キャンプボックス ライトのパッケージ
商品名: CAMP-A-BOX Light(輸入元が使用している名称は「キャンプボックス ライト」。)
メーカー: WILDO SWEDEN AB(スウェーデン)
サイズ: 19cm × 13cm × 5cm
重量: 150g(カタログ値)
材質: PP、TPE
カラー: ライム、ライトブルー、オレンジ、レモン、オリーブ
食洗機: 使用可
生産国: スウェーデン
定価: ¥1,760(税込)
購入価格: ¥1,760(税込)
購入先: Alpen Outdoors明石大蔵海岸店(明石市)
輸入代理店: 株式会社アンプラージュインターナショナル
備考: この記事のCAMP-A-BOX Lightはオリーブ色のモデルです。
外観
メーカーサイトでは14種類のカラーバリエーションが紹介されていますが、私が買ったのはオリーブ色一色の製品。
ミリタリーな雰囲気が強くて、私の好みにぴったり。
メーカーであるWildo社を起こした人物の一人はスウェーデン陸軍の大尉だった方なので(現在は息子さんが継いでいる)、ミリタリー色の強い製品があっても不思議ではありません。
▲キャンプボックス ライト(オリーブ色)のパッケージ内容
弁当箱のようなものは、メーカーのサイトでは「plate with lid」、つまり「フタ付きのお皿」ということになっています。
▲左が本体(皿)で、右がフタ(本体の内側はザラザラで、フタの内側はツルツル)
▲フタを閉じた状態(フタにはメーカーのロゴがある)
皿は四隅の内ひとつが持ち手になっています。
本体の持ち手部分は、左手で保持したときに親指が当たる部分に滑り止めがあって持ちやすいです。
フタはガッチリと本体に被さりますが、持ち手になっている部分の突起に指をかければ簡単にフタを外せます。
▲フタを閉じた本体を裏から見たところ
フタは、外すのにコツが必要なほどしっかり閉じますが、今時の弁当箱のような密閉性はありません。
メーカーが書いているように、これは弁当箱ではなく「フタのあるお皿」として扱わないといけないのです。
本体とフタの両方をお皿として使うこともできます。
付属のカップは、有名なFold-A-Cup(容量は250ml)。
オリーブ色だとミリタリーな雰囲気が強いと書きましたが、Fold-A-Cupは本当に軍用で、軍需品に割り当てられているNSN(National/NATO Stock Number)が刻印されています(オリーブ色のに限らず、全ての色のFold-A-Cupに刻まれています)。
▲キャンプボックス ライトに付属するFold-A-Cup
▲Fold-A-Cup底面に刻まれているNSN(赤枠内)
Fold-A-CupのNSNは7350-17-110-1364で、7350は食器(tableware)、17はオランダを表しており、110-1364はこのカップを示す固有の番号。
NSNを管理しているデータベースでは、品名は「CUP,DRINKING」。
つまり、Fold-A-Cupはオランダ軍の飲料用コップということになります。
付属しているスポークは、スプーンとフォークの機能の他に、ナイフの機能も備えています。
ただし、フォークの機能もナイフの機能もオマケ程度で、実際の使い心地は「使いづらいスプーン」。
これを使ってカレー等を食べると、フォークの尖った部分やナイフのギザギザが唇に当たって不快です。
▲キャンプボックス ライトに付属するスポーク
使い方
私の場合は山歩きの際の食器として利用し、山の上で丼物やカレーを食べるときに重宝しています。
▲山の上で三色丼とみそ汁を食べたときの様子
本体も蓋も角が丸く、しかもその曲線半径が大きいので、角に溜まった食べ物をスプーンで簡単にすくい取れる点が、汁気の多いメニューを食べる時には思いの外便利です。
▲山の上でカレー(ルウが少なめのレトルトカレーと、コンビニで買ったチキンカツで作ったチキンカツカレー)を食べたときの様子
スープカレーのようにカレーが多く、本体にご飯とカレーが両方収まらない場合は、蓋にカレーを、本体にご飯を入れるという使い方で対応出来ます。
▲ルウが多いスープカレーなら、蓋と本体の両方を使えば良い
私が山歩きをする際は、荷物が多いためバックパックの中はすき間がほとんどなく、荷物同士が押し合いへし合いしている状態。
そのため、使い捨ての食器やカップ麺などは、山頂に着くまで原形を留めていられません。
しかし、キャンプボックス ライトの皿とフタ(弁当箱)は頑丈なので、「歪んでいないかな。壊れていないかな。」などと心配する必要がまったく無く、安心して使えます。
薄いため、荷物が多い私のバックパックでも比較的簡単に収まるという点も便利。
食洗機に対応し、帰宅後に食洗機で洗える(汚れも匂いもきれいに落とせる)のも嬉しいところ。
ラージサイズのメスティンにすっぽりと収まるので、ラージメスティンをお持ちの方は効率的にキャンプボックス ライトを持ち運べますよ。
ラージメスティンでパックご飯とレトルトカレーを温め、キャンプボックス ライトを食器として使うのが便利。
ラージメスティンを食器にすると、食後にコーヒーを飲もうと思ってお湯を沸かす際にお湯がカレー風味になってしまいますから、加熱用の器と飲食用の器を分けておく方が気持ちよく食事を楽しめます。
▲ラージメスティンにキャンプボックス ライトを入れた様子(上から)
▲ラージメスティンにキャンプボックス ライトを入れた様子(横から)
長所
- 大きさがちょうどいい。ラージメスティンの中に収納できる。
- 頑丈。
- 角が丸くなっていて、角からでも食材をスプーンですくい取れる。
- 食洗機に対応している。
- 見た目が格好いい(個人的な感想です)。
短所
- 付属のスポークは、あまり使いやすくない。
- 樹脂製なので、簡単に傷がつく。
- 密閉性が無い。
最後に
見た目に惹かれて衝動買いしただけでしたが、山歩きで活躍してくれています。
値段もそれほど高くないし、良い買い物ができたかな。