播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

アークテリクスの靴:アラキス アプローチシューズ

購入の経緯

私のお気に入りブランドであるカナダのアークテリクス。
 
アウトドア系の雑誌の広告ページにそのアークテリクスのアラキス(Arakys)という靴が掲載されていて、見るからに「アークテリクス」という雰囲気に一目惚れ。
 
ただ、身につける物は通販で買うのはサイズが合わない場合に派手な無駄遣いになってしまいますし、アークテリクスの製品を扱っているお店が近くに無いため、しばらくは手を出さずにいました。
 
ある日神戸の街をブラブラしていたら、アークテリクスの神戸ブランドストアを偶々発見し、引き込まれるように中へ。
店内では壁一面に飾られた同社の靴に目が行き、広告で見たアラキスを試し履きさせてもらいました。
 
2つめで「まさしくぴったり」というサイズに出会い、私の中の物欲大魔王の魔力によってアラキスが我が家にやってきました。
 
▲アラキス アプローチシューズ
 
▲箱も格好いい
 
製品名: アラキス アプローチシューズ
メーカー: Arc'teryx Equipment(カナダ)
サイズ: 6.5, 7, 7.5, 8, 8.5, 9, 9.5, 10, 10.5, 11, 11.5, 12.5(イギリス式表記)
重量: 両足で540g(カタログ値)
現地定価: $150.00 USD
国内定価: ¥19,440
購入価格: ¥19,440
購入先: Arc'teryx神戸ブランドストア(兵庫県神戸市)

概要

靴紐の代わりに帯で締めるタイプの、クライマー向けアプローチシューズです。
 
ヒモを結んだりほどいたりする必要がないため脱ぎ履きが楽ですし、軽いしグリップが良いため、履き心地は抜群です。
 
アラキスという名前の製品は、以前にもアークテリクスから販売されていました。
それは完全防水のバックパック。アラキスという読み方は同じですが、綴りが異なっています。
 
今でも私はそのバックパックを愛用していて、その防水性の高さと収容量の多さ、スノーシューを簡単に取り付けられる機能性が気に入って、雪のある山に出かける時には高い確率で使用しています。
 
ところが、アークテリクスは優れた製品であってもすぐに製造販売を止めてしまい、新しい製品を売り出します。
防水バックパックのアラキスもその運命をたどって販売が終了してしまい、今度は靴として生まれ変わりました。

外観

先代のアラキス、つまり防水バックパックを思い出させるような縫い目がほとんどない本体。
そして、靴紐の代わりにジグザグに靴の上面を這う薄い帯と、それを留める美しい金具。
 
かかとに描かれた始祖鳥のロゴがなくても、アークテリクス好きならアークテリクスの製品だと分かるような外観です。
 
やはり何と言っても目立つのは靴紐代わりの帯でしょう。
 
金具を持って簡単に脱着できますし、金具をループに引っかけた後、帯の端を引っ張ればギュッと締め上げることが出来ます。
 
▲靴紐代わりの帯

履き心地

靴底はビブラム社製で、柔らかめの素材のため路面への食いつきが抜群。
 
▲靴底はビブラムソール
 
中敷きは革(?)のような素材ですが、衝撃吸収性が高く、履き心地は快適そのもの。
 
あまりにも軽くて履き心地が良いため、本当に靴を履いているのかどうか、思わず足下に視線を落としてしまうほどです。
 
▲中敷き
 
これは、靴を「履く」というより靴を「着る」といった方が良いくらいかも知れません。
 
真夏の暑い日にこれを履いてウロウロしましたが、通気性が高いためほとんど暑さを感じませんでした。これも靴を履いていることを忘れさせてくれる要因の一つ。
 
ただし、この通気性の良さは、防水透湿素材が使われていないから。
つまり、防水性は皆無です。
 
▲軽さも履き心地の良さに貢献している
 
ここに書いたのは、あくまでも私個人の感想です。
人によって足の大きさや形は異なるため、履き心地には個人差があります。
 
履いている間は快適ですが、履くときは靴紐代わりの帯の操作に手間取ることがあるのが欠点。
帯の先端にあるフックを引っかけようと思っても、輪っかに届かないことがあるのです。
脱いだときと履くときで足の大きさが変わってしまうのかな。
 
そんな時は、一旦フックのバックル部分を操作して帯を緩め、フックを輪っかに通してから帯を締め直す必要があります。

最後に

クライマー向けのアプローチシューズとして設計されているため、足に「着る」ような快適な装着感とグリップの良さが秀逸。
 
足首が保護されず、防水性もないため山歩きで使えるような靴ではありません(普通のスニーカーに近いです)が、高性能な登山用品を作り続けているアークテリクスの製品だという強引な理由で、「山道具」カテゴリーで紹介しました。