先日、スノーシュー(MSRのDenali Evo Ascent)のストラップが山中でバキバキに割れるという事態に遭遇。
前日にチェックしたときは、「なんか硬いな」という印象はあったものの、靴を固定するだけの弾力は十分にあり、グイグイと引っ張ってもちぎれそうな雰囲気はありませんでした。
ところが、雪が積もった山の中では寒さのためストラップが硬化し、いとも簡単に割れてしまったというわけです。
ストラップが駄目になっただけでスノーシューを買い換えるのももったいないですから、ストラップの単品販売を検索。
すると、MSR製スノーシューの輸入代理店である株式会社モチヅキのサイトから購入できることが分かりました。
ネットで検索すると、日曜大工店などで手に入る商品(ナイロンストラップとバックル)で代替ストラップを作成している方の情報も見つかりましたが、水を吸うような素材だと凍りついて使いづらそうですし、小さなバックルは手袋をはめた手では操作しづらそう。
というわけで、凍りつかず、手袋をはめていても問題なく脱着できる純正のストラップを使いたかったので、モチヅキのサイトで注文。
2016年2月現在、株式会社モチヅキのWebサイトトップページから「パーツ販売」→「MSRスノーシュー」とリンクをたどれば販売ページに行けます。
2010-11年モデル以降に発売されたスノーシューの修理パーツを購入するには、ユーザー登録が必要です。
私のスノーシュー(Denali Evo Ascent)は2006年頃に購入したものなので、登録なしで購入できました。
私のスノーシュー(Denali Evo Ascent)は2006年頃に購入したものなので、登録なしで購入できました。
ユーザー登録なしで購入できるストラップは「クラシックストラップ」と呼ばれていて、黒色と灰色の2種類があります。
スノーシューのモデル別にストラップの色が分かれているのですが、サイズが共通のため、ストラップの色を本来のモノとは別の色にすることも可能。
▲届いた交換用ストラップとクリップ
注文したのは、両足分のストラップ(甲側のストラップ×6本(@756円×6=4,536円)、かかと側のストラップ×2本(@ 756円×2=1,512円)と、長さが余ったストラップがブラブラ揺れないようにするためのクリップ×2(@129円×2=258円)。
送料は540円。
しめて6,846円。
しめて6,846円。
これらの商品は、MSRの商品を紹介するカードと共に、注文した数日後には封筒に入って送られてきました。
ストラップやクリップには説明書が付いていませんが、特に難しいことはありません。
現行モデルは知りませんが、私のDenali Evo Ascentはバックルを見れば「こう着ける以外にない」と分かるような構造なので、問題なし。
現行モデルは知りませんが、私のDenali Evo Ascentはバックルを見れば「こう着ける以外にない」と分かるような構造なので、問題なし。
不安なら、劣化したストラップを取り外す前に写真に撮っておいたり、片足だけまずは古いストラップを除去し、反対側のスノーシューを見ながら新しいストラップを取り付けるといった方法を採れば良いでしょう。
届いたその日に早速スノーシューに取り付けてみました。
新品のストラップのしなやかさには驚かされます。
私のも、10年ほど前に購入した当初はこんなに柔らかかったんだろうなあ。
私のも、10年ほど前に購入した当初はこんなに柔らかかったんだろうなあ。
山の中でストラップがちぎれた時にクリップを1つ紛失したと思い込んでいたのですが、家に帰ってからストラップの破片をチェックすると、クリップは全て残っていました。
せっかく新しいクリップを買ったので、かかと側のストラップのクリップだけ新型に交換してみることに。
クリップは新旧2種類がありますが、旧型は生産が中止されていて今はもう手に入りません。
新型と旧型のクリップの違いは、見た目ですぐに分かります。
(新型はベルトを挟むクリップ部分のすき間が小さく、クリップの根元部分が補強されています。)
新型と旧型のクリップの違いは、見た目ですぐに分かります。
(新型はベルトを挟むクリップ部分のすき間が小さく、クリップの根元部分が補強されています。)
新型のストラップクリップは、ストラップが通る穴の幅が広くなっているため、ストラップ上で左右にスムーズに動きます。
逆に、余ったストラップを留めるクリップ部分はすき間が小さくなっていて、ストラップを挟み込むのがきつい。
逆に、余ったストラップを留めるクリップ部分はすき間が小さくなっていて、ストラップを挟み込むのがきつい。
旧型のストラップクリップは、ストラップが通る穴が狭く、ストラップ上でクリップを動かしづらいですが、余ったストラップを挟むクリップ部分は広く、ストラップを挟みやすい。
ただし、歩いているとストラップが簡単にクリップから外れるという欠点があります。
ただし、歩いているとストラップが簡単にクリップから外れるという欠点があります。
どちらのクリップが良いのかは、好みの問題でしょうね。
古いMSRのスノーシューをお使いの方は、使用前にしっかりストラップのチェックをして、「硬い」と感じるようなら交換することをお勧めします。
重要!
ストラップ以外に、靴を載せるバインディング(ビンディング)部分の樹脂も劣化しますが、バインディング部分の交換部品はありません。
私のDenali Evo Ascentは、ストラップ交換をした年は大丈夫でしたが、その翌年はバインディングが劣化して崩壊し、スノーシューごと買い換えということになりました。
ストラップが劣化してちぎれるような状態だと、バインディングの樹脂も劣化している可能性があると考えられます。