播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

所沢航空発祥記念館

2015年12月10日に東京へ出張に来たのですが、せっかくなのでその翌日、つまり本日12月11日を休暇にして、一度行ってみたいと思っていた場所を見に行くことにしました。
 
今回行くことにしたのは、以下の3箇所。
 
 (1)所沢航空発祥記念館(埼玉県所沢市)
 (2)陸上自衛隊広報センター(東京都練馬区)
 (3)アウトドアショップ Bozeman(東京都世田谷区)
 
まずは所沢航空発祥記念館へ。
 
品川のホテルに泊まっていたので、JR品川駅から山手線外回りで高田馬場へ行き、西武新宿線の急行に乗り換えて航空公園へ移動。
 
スマホがあれば、目的地の最寄り駅やそこへの経路検索も簡単。
JR西日本のICカード「ICOCA」を持っているので、予め数千円を入金しておけば、改札で切符を買う手間もなし。
JRも私鉄も東京メトロも、全て支払いはICOCAで済みました。
 
8時過ぎに品川駅に着いたため、朝のラッシュと重なって山手線はホームも電車内も大混雑。
もう少し遅めに出発すれば良かったのですが、他にも行きたいところがありますし、時間の関係で後半の目的地をじっくり楽しめなくなるのはイヤだったので、ラッシュは我慢してこの時間帯から動くことにしました。
 
9時半頃に航空公園駅に到着。
 
航空公園駅の東口に出ると、いきなりYS-11が展示されているのに出会いました。
 
 
▲航空公園駅東口前のYS-11(乗員:パイロット2名。座席数:64名。全長:26.30m。全幅:32.00m。全高:8.98m。自重:16,300kg。最大速度:555km/h。巡航速度:450km/h。航続距離:1,200km。上昇限度:6,100m。日本航空機製造株式会社。1969年製。)
 
機内を見られるわけではないのですが、こんなものが街中に置かれていることに驚きます。
 
季節外れの強い低気圧の影響で雨が降る中、このYS-11のお尻の方向にある丁字路(信号あり)を東へ入り、所沢市役所と所沢図書館の間を道なりに進んでいき、左手に所沢郵便局がある辺りから右手の公園内へ。
 
すると、すぐ左に所沢航空発祥記念館の建物が見えます。
 
 
▲所沢航空発祥記念館
 
施設名称: 所沢航空発祥記念館
開館時間: 9:30~17:00(入館は16:30まで)
休館日: 毎週月曜(月曜が祝日の場合はその翌日)
入館料: 展示室のみの場合、大人ひとり¥510。大型映像館のみの場合、大人ひとり¥620。両方に入れる共通券は、大人ひとり¥820。
所在地: 埼玉県所沢市並木1-13(住所をクリックすると、Googleマップで位置が表示されます)
 
航空発祥記念館に到着したのは10時少し前。
大型映像館で迫力のある映像を見たかったので、¥820を支払って共通券を購入し、展示室へ。
(受付で確認すると、写真撮影は大型映像館以外はOKとのこと。)
 
しかし、大型映像館の開始時刻が10:20だったので、展示室に入ってすぐの付近をちょっと見ただけですぐ大型映像館へ入りました。
 
大型映像館の写真はありませんが、巨大なスクリーンで見る飛行機や空の映像はたまりません。
約40分の映像を見終えたら、再び展示室へ。(展示室は再入場可能。大型映像館は再入場不可)
 
今度は展示されている実物の航空機をじっくり楽しみました。
何と言っても、雨の平日の朝ですから、お客さんが少ないのなんの。写真も撮りたい放題です。
 
 
展示室で撮影した全天球パノラマ(撮影日:2015年12月11日)

https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/tokyo20151211-1-1/virtualtour.html
 
展示室に入ったところにあるのは、ノースアメリカン T-6G(練習機)。
キャノピーが開いていてコクピットを見られそうですが、近づくことが出来ません。
 
 
▲ノースアメリカン T-6G(全長:8.84m。翼幅:12.81m。自重:1,883kg。最大速度:335km/h。1940年。)
 
その隣に居るのが、シコルスキー H-19。
機首のアクセスパネルが開け放たれ、エンジンが丸見えの状態です。
 
▲シコルスキー H-19(胴体全長:12.6m。回転翼直径:16.16m。全高:4.07m。自重:2,245kg。最大速度:163km/h。1949年。)
 
コクピットは見られませんが、客室(?)部分には入ることが出来ます。
 
 
▲シコルスキー H-19機内の様子
 
 
シコルスキー H-19機内で撮影した全天球パノラマ(撮影日:2015年12月11日)

https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/tokyo20151211-1-2/virtualtour.html
 
さらにその隣には逆への字型の機体が特徴のバートルV-44がでーんと鎮座。
 
 
▲バートル V-44(胴体全長:16.02m。回転翼直径:13.41m。全高:4.07m。自重:4,380kg。最大速度:204km/h。1945年。)
 
こちらはコクピットを間近に見られますし、兵員用の区画に乗り込むことも出来ます。
 
 
▲バートル V-44機内の様子
 
 
バートル V-44機内で撮影した全天球パノラマ(撮影日:2015年12月11日)

https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/tokyo20151211-1-3/virtualtour.html
 
さらにその奥には、昭和30年代に開発されて2006年まで現役だった、富士T-1B-10(練習機)が展示されています。
 
階段でコクピット横へ近づくことが出来るのですが、キャノピーは閉まっているため、光が反射してコクピット内はよく見えませんでした。
 
 
▲富士T-1B-10(乗員:2名。全長:12.12m。翼幅:10.5m。全高:4.08m。最大速度:マッハ0.8。)
 
展示室の最奥には、マニアにはたまらないような、太平洋戦争当時の日本軍機の部品が展示されていました。
(期間限定かな)
 
 
▲零式艦上戦闘機二一型の発動機管制装置(機銃発射レバー付)
 
 
▲零式艦上戦闘機二一型の第二隔壁(映画「永遠の0」の撮影に使用されたもの。実物部品とレプリカが混在)
 
ここから展示室の入口へ戻るように進むと、セスナの展示(カットモデル)があります。
 
このセスナは、コクピットに乗り込んで操縦桿を操作することが可能。
操縦桿の動きと、操縦翼面の動きを実際に見て飛行機の操縦を理解するための展示です。
 
いい年をして、私も操縦桿を動かして遊んでしまいました。
 
 
▲セスナT310Q(乗員:1名。乗客:5名。全長:8.99m。翼幅:11.25m。全高:3.02m。自重:1,493kg。最大速度:441km/h。巡航速度:294km/h。航続距離:3,105km。上昇限度:8,595m。1957年。)
 
 
▲セスナT310Qのコクピット
 
階段を登って上階へ行くと、航空管制の説明の展示や、各種シミュレーター、所沢メモリアルギャラリー(私が行ったときは堀越二郎回顧展)があり、展示室を見下ろすことも出来ます。
 
 
▲展示室を見下ろす(右の管制塔のような中には、管制卓や航空管制の説明動画を見る設備がある)
 
 
▲平成4年まで実際に使われていた管制卓が並ぶ展示エリア
 
 
▲所沢メモリアルギャラリー(堀越二郎回顧展)
 
 
▲堀越二郎回顧展の展示(中央は飛燕のエンジン、左下は九七式重爆撃機の爆撃照準座席。タイヤは隼の主輪と九八式直協偵察機の尾輪。プロペラ軸は九一式戦闘機のもの)
 
これらの展示を一通り眺めてから1階に戻り、飛行機が飛ぶ仕組みの解説などを見学。
 
重要航空遺産である九一式戦闘機の実物機体や、月面歩行時の重力を体験できるスペースウォーカーを楽しむお客さんの様子を見て、最後にミュージアムショップでお土産を購入すれば、航空発祥記念館を満喫したことになります。
 
 
▲スペースウォーカー
 
お土産を買い終わったのがちょうどお昼だったので、記念館に併設されているカフェで昼食を頂き、次の目的地である陸上自衛隊広報センターへ向かいました。
 
航空発祥記念館を出たのは、12時半近く。
 
この頃には、雨はすっかり上がって青空が。
航空発祥記念館前に展示されているC-46中型輸送機(天馬)が、太陽に照らされて綺麗に輝いていました。
 
 
▲C-46中型輸送機(天馬)(乗員:5名。輸送人員:50名。全長:23.3m。全幅:32.9m。全高:6.6m。自重:13.6トン。最大速度:433km/h。航続距離:2,200km。上昇限度:8,400m。1940年代。)
 
広報センターについては、別記事にします。