播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

神戸市の須磨アルプス(高倉台~板宿)

涼しくなってきたのでそろそろ山歩きを再開しようと思い、久しぶりに山へ出かけてきました。
行き先は、馬の背尾根が有名な須磨アルプス。
 
一般的には鉢伏山や鉄拐山を通ってから栂尾山、横尾山へと進んで馬の背尾根を楽しむのでしょうが、手っ取り早く馬の背尾根を楽しみたかったので、須磨駅前からバスで高倉台5丁目バス停へ向かい、栂尾山へ登る400段のコンクリート階段からスタートし、板宿駅へ下ることにしました。
 
▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「前開」「神戸首部」「須磨」「神戸南部」
栂尾山への登りで、GPSの軌跡がおかしくなっています(GPS不調区間)。地形図の破線道が正しいルートです。
 
9:56
新快速でJR姫路駅を出発。
 
10:17
西明石駅で新快速を降り、4番線に止まっていた10:19発の普通電車に乗り換えます。
 
10:35
JR須磨駅に到着。
 
須磨駅を出たら北へ向かい、国道2号線を渡って右へ行くと、神戸市バスのバス停がいくつか並んでいます。
 
高倉台5丁目バス停に止まるバスは71系統か72系統なので、その番号のバス停を探してバスを待ちます。
(注)バスの本数はさほど多くないので、バスを使う場合は、事前に神戸市バスのサイトで調べてから行くことをお勧めします。
 
 
▲須磨駅前バス停(71系統と72系統のバスが止まるバス停)
 
10:55
定刻に71系統のバスが須磨駅前を出発。
 
11:10
高倉台5丁目バス停で下車。
六甲全山縦走のネット記事でよく目にする歩道橋の真下にあるバス停です。
 
 
▲高倉台5丁目バス停
 
バス停から上の歩道橋(つつじはし)へ上がり、バスが通ってきた県道65号線を歩道橋で渡ると、登山道は歩道橋の先から左へ直角に折れ曲がって始まります。
 
11:15
左下に県道65号線を見ながら、等高線と平行な平坦な道をしばらく歩いていると、ついに出会いました。
ネットで見たことはありますが、実物を見るのは初めてのコンクリート階段です。
 
 
▲栂尾山へ続くコンクリート階段
 
バスから降りてほとんど準備運動なしにこの階段を登るのは無謀でした。
ネットの情報によると、400段あるそうです。
 
日を遮るものがないので暑いし、階段の段差が中途半端に高いし、山道に比べると歩きやすくてついついスピードが上がってしまうし、いきなりバテバテ。
 
階段の途中には所々ベンチがあり、明石海峡大橋を眺めながら息を整えられるので、無理せず休みながら登ることをお勧めします。

今回のルートで、ここが最大の難所でした。
 
 
▲階段で振り返ると得られる展望
 
11:21
ヘロヘロになってようやくコンクリート階段を登り切りました。
 
ここからは雑木林の中の快適な遊歩道。
木陰で涼しい。
 
 
▲コンクリート階段を登り切った後の遊歩道の様子
 
遊歩道(登山道)は、馬の背尾根以外、終始上の写真のような雰囲気なので、道の様子を撮った写真は、この記事では省略します。
 
11:27
展望台のある栂尾山の山頂に到着。
 
 
▲栂尾山山頂の様子
 
展望台があるので喜んで登りましたが、南西から南にかけての展望があるだけで、北は木々の葉っぱで何も見えず、東に見えるはずの神戸市中心部も葉っぱが邪魔でほとんど見えません。
 
11:31
思ったほどの展望ではなかったので、数分だけの滞在で栂尾山を後にしました。

栂尾山からは丸太階段のあるやや急な下り斜面です。
下りきってから登り返すと、横尾山かと思いきや、道標があるだけの平坦な場所。

そこからさらに進んで標高差で数十メートル登ると、横尾山の山頂です。
 
11:45
二等三角点標石(点名:須磨)のある横尾山山頂に到着。
南東方面に展望が開けています。
 
 
▲横尾山山頂の様子
 
まだ昼食を摂っていないのでお腹が空いているし、馬の背尾根を早く歩きたいので、長居せず横尾山も単に通過しただけでした。
 
横尾山から東へ下る道は砂が浮いた岩肌むき出しの道で、馬の背尾根が近いことが分かりますし、実際、下っていくとすぐに馬の背尾根が見えてきます。
 
 
▲横尾山から東へ下る道の途中で見える風景(奥は250+mピーク)下の方に馬の背が見えている
 
12:00
馬の背尾根へ下る鉄製手すり付きの階段に出会いました。
渋滞していてなかなか階段を下りられません。
 
 
▲上から馬の背尾根を見下ろす
 
12:05
階段を下りきりました。
いよいよ馬の背(岩尾根)歩きの始まりです(地図中「馬の背」)。
 
 
▲馬の背の様子 
 
 
馬の背で撮影した全天球パノラマ(撮影日:2014年9月21日)

https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/suma_alps20140921/virtualtour.html
 
馬の背は大した距離がないので、面白いのですがすぐに歩き終わってしまいます。

振り返って馬の背尾根を眺めていたらまた歩きたくなり、我ながら「バカだなぁ」と思ながらも、一旦戻ってまた歩いてしまいました(つまり、馬の背を一往復半歩いた)。
 
馬の背尾根の先は、今まで通り雑木の中の道です。
 
12:35
馬の背でさんざん楽しんでから250+mピーク(地図中「250+ピーク」)に登り、ここで南東方面の展望を楽しみながら昼食(岳食 もち入りわかめうどん)を摂りました。
 
 
▲ハイカーで賑わう250+mピークの様子
 
 
▲250+mピークからの展望(マウスポインタを合わせたとき右下に表示される虫眼鏡のアイコンをクリックすると拡大表示されます)神戸空港の向こうには、大阪南部の山並みもかすかに見えます。
 
 
▲神戸空港に着陸する飛行機ものんびり見物出来る
 
双眼鏡を使えば関空まで見えました。
あべのハルカスも見つけたつもりでいたのですが、ハルカスだと思って見ていた高層ビルは、帰宅後に写真を拡大して見ると、大阪府咲洲庁舎と判明。
 
13:15
食事と展望を楽しんだ後、板宿方面に向けて下山開始。
 
250+mピークからは、北の妙法寺方面と東の板宿方面への道があり、板宿方面の道は、道標に「須磨アルプス・横尾山・(六甲縦走路)(←板宿)」と書かれています。
 
板宿へ下る人が多いのか、分岐には「板宿」を示す道標が設置されているため、ここから先も迷う心配はありません。
 
13:20
道の脇に送電線鉄塔が立っているのに出会いました(地図中「鷹取支線6番鉄塔」)。
鉄塔下にはベンチがあり、南東方面の景色が楽しめます。
 
 
▲鷹取支線6番鉄塔下の様子
 
この先もいくつか分岐に出会いましたが、下のようについついまっすぐ進んでしまいそうな分岐にはしっかり道標があります。
 
 
▲板宿への分岐の様子
 
道はなだらかで、所々ベンチや伐採地のような場所があり、そういった所では神戸市街地の展望が楽しめます。
 
13:30
道の脇に墓石のような物が立っていましたが、宗教関連の知識が皆無の私には全く何か分かりませんでした(地図中「石碑」)。
 
石碑を過ぎてまもなく、道の右側に鉄棒のある公園のような場所が現れました。
さらに進むと、畑まであります。
 
13:37
その先は須磨学園に面した区間。
須磨学園の名義で立入を禁止する旨の警告看板が設置されていて、有刺鉄線が張られています。
 
 
▲遊歩道沿いに張られた有刺鉄線
 
13:49
板宿八幡神社(地図中「板宿八幡神社」)の参道途中に下りてきました。
 
 
 
 
▲ここに出てきた
 
せっかくなので、板宿八幡神社にお参りすることにします。
 
 
▲板宿八幡神社
 
神社でお参りを終えたら、参道を下って板宿駅へ向かうわけですが、住宅街の中なので道がややこしい。
 
参道からは何本かの道が分岐していますが、いずれも階段道の方を選んでください。
階段を下りきると、住宅地に出ます。
 
階段を下りたところは突き当たりなので、そこを右へ進み、また突き当たりを左へ、さらにその先の突き当たりを右へ曲がります。これで南向きになるので、道なりにまっすぐ南へ進んでください。
 
信号のある交差点を渡ってさらに南へ進み、突き当たりを左へ曲がって川を越えると、まもなく板宿駅です。
板宿駅は地下駅なので、駅舎は見えません。

歩道にある地下鉄の入口のような階段を見つけてください。
 
14:07
山陽電鉄の板宿駅に到着。

山陽電車とJRを乗り継いで姫路に帰りました(私の場合は通勤定期がJRなので、交通費節約のためにJRに乗り換えました)。
 
▲本日歩いたルートの高低差(カシミール3Dで作成)