播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。原則として更新は週に1回です。広告は表示しません!

高解像度パノラマ:書写山 紫雲堂跡からの景色(姫路市)

今日は昼から用事があるため、午前中だけで手早く山を楽しめないかなと思ったのですが、窓の外を見ると空気が比較的澄んでいて綺麗なので、景色の良い場所で高解像度パノラマを撮影しようと考え直し、ロープウェイで手早く登れる書写山に行くことにしました。
 
ロープウェイ山麓駅の駐車場に車を置き、ロープウェイで山上駅へ。
運賃は、大人一人往復で¥900です。駐車場は無料です。
 
東坂登山道で歩いて登れば、私の足で麓から山上駅まで40~50分かかりますが、ロープウェイなら4分。
 
山上駅を出ると、他の観光客の方は皆さん右へ曲がって円教寺方面へ向かわれますが、私だけ左に曲がって坂を下りました。
 
ほんの数分下ったところに遊歩道の分岐があり、その分岐を道標に従って左へ入ったところが紫雲堂(しうんどう)跡。
 

▲紫雲堂跡への分岐(左) 右は東坂登山道
 
紫雲堂跡
創建は不詳。東坂上ノ休堂として、参詣者の湯茶の接待所としても長く愛されてきたお堂であった。昭和30年代半ば老朽化したので、建物を取りたたんだ。
その建物は元和9年(1623)に再建されたものと伝えられる。その由来は、康保3年(966)御開山性空上人が九州背振山より東上の折、紫雲がたなびく「素盞の杣(すさのそま)」に稀にみる霊性を感じ、終生の道場として入山、寺を開基された。その紫色の雲がたなびいていたのがこのあたりと伝えられ、阿弥陀如来を安置し紫雲堂が建てられた。

SITE OF SHIUN-DO
The priest Shoku, founder of Engyoji temple, watched a bank of mysterious clouds float over this mountain in 966 and was said to have felt an unusual spiritual presence in this mountain and the clouds. Inspired, he determined to stay at Mt. Shosha for spiritual training, and established the temple. It is said that Shiun-do is built where he saw that mysterious bank of flowing clouds.

出典:現地の看板
 
紫雲堂跡はタイルが円形に貼られた広場ですが、よくみると紫雲堂のものと思われる石積みが一部だけ残っていました。
 

▲紫雲堂跡に残る石積みと瓦片
 
その紫雲堂跡の先にあずまやがあり、南向きに大きく展望が開けています。
ここは紫雲堂跡展望広場。
 
よく見ると、明石海峡大橋もかすかに見えていました。
 
木々が生えていないこの展望所は、もともとパラグライダーの離陸場だった場所だと思いますが、違うかな。
 

▲紫雲堂跡の先にある紫雲堂跡展望広場
 

▲パラグライダー離陸場跡(?)
 
ここで三脚と電動雲台を組立て、高解像度パノラマの撮影開始。
 
撮影を始めたとたん、続々とハイカーが東坂登山道を上ってこられました。
私のカメラを見て何をしているのか尋ねられたり、姫路城が見えるかどうか、あの島は何?等々色々と質問をされたり、雑談をしている間に撮影は順調に進み、撮影中退屈せずに済みました。
 
撮影したパノラマの解像度は、31億6000万画素 (98668 x 32036 ピクセル)。
カメラ:NIKON D7100 絞り:F8 シャッタースピード:1/320 ISO:100 焦点距離:450mm(35mm換算)
紫雲堂跡からの風景を撮影した高解像度パノラマは、以下のURLでご覧下さい。
http://www.gigapan.com/gigapans/162593
高解像度パノラマの操作説明

 
・右上の操作ボタンは、上から「拡大」「縮小」「全画面表示」「元の倍率に戻す」の機能を持っています。
 
高解像度パノラマを体験したことのない方は、是非ズームインしてみてください。
 

▲高解像度パノラマの中央付近にあるショッピングモール「ザ・モール姫路店」の看板の文字が読めるくらいまで拡大表示出来ます。
 
・左下のスナップショット(Snapshots)ボタンを押すと、高解像度パノラマの一部を拡大したサムネイル画像がいくつか表示されます。興味のあるものをクリックすると、その場所へズームインします。
スナップショットの中には、明石海峡大橋も含まれています。どこに橋が見えているのか分かりにくい場合は、スナップショットの中の「Bridge Column of Akashi Kaikyo Ohashi」をクリックしてみてください。かなりかすんでいるので、拡大しても非常に見づらいですが。
 
・パノラマが表示されているページの下部に「Stitcher Notes」という欄があり、そこに撮影時の設定が事細かに記載されています(電動雲台で撮影すると、画像にこれらのデータが埋め込まれ、Gigapanサイトが自動でそのデータを認識して表示します)。
 
帰りもロープウェイでサクッと下山。
 
ロープウェイで登られた方も、山上駅からすぐに行ける場所なので、ぜひ景色を楽しみに行ってみてください。
 
東坂登山道を上って行かれる方でも、ここを通らず(ここを通る道と通らない道がある)に山上駅まで登ってしまう方がおられます。12丁の丁石のある分岐に「紫雲堂跡展望広場」の道標があるので、足を伸ばしてみてください。分岐からほんの数十メートルで、この展望を楽しめます。