今回紹介するのは、5年以上前に購入したシリコン製の食器です。
▲Bowl(左)とCup(右)のセット。中央はサイズ比較用のiPhone 5S(ケース入り)
製品名: Squishy Bowl & Cup Set(Tomato)
メーカー: Guyot Designs(アメリカ)
重量: Bowl 93g、Cup 48g(カタログ値)
容量: Bowl 500ml、Cup 200ml(カタログ値)
材質: Food Grade Silicone(シリコン)
耐熱温度: セ氏-40度~セ氏260度
耐久性: 冷凍庫・食洗機・電子レンジ利用可能
カラー: Tangerine(オレンジ)、Lime(グリーン)、Tahoe Blue(ブルー)、Tomato(レッド)、Slate(ブラック)
製造国: 中国
定価: $14.95 USD
購入価格: 失念
購入先: 失念
備考: 製品にはBowl(ボウル)やCup(カップ)という表記はなく、大きい方にはLARGE、小さい方にはSMALLと刻印されているだけです。ここでは便宜上大きい方をBowl、小さい方をCupと呼ぶことにします。
メーカー: Guyot Designs(アメリカ)
重量: Bowl 93g、Cup 48g(カタログ値)
容量: Bowl 500ml、Cup 200ml(カタログ値)
材質: Food Grade Silicone(シリコン)
耐熱温度: セ氏-40度~セ氏260度
耐久性: 冷凍庫・食洗機・電子レンジ利用可能
カラー: Tangerine(オレンジ)、Lime(グリーン)、Tahoe Blue(ブルー)、Tomato(レッド)、Slate(ブラック)
製造国: 中国
定価: $14.95 USD
購入価格: 失念
購入先: 失念
備考: 製品にはBowl(ボウル)やCup(カップ)という表記はなく、大きい方にはLARGE、小さい方にはSMALLと刻印されているだけです。ここでは便宜上大きい方をBowl、小さい方をCupと呼ぶことにします。
私が山歩きに出かける時は、普通のハイカーなら持っていかないようなものもたくさん持っていくため、バックパックの中は荷物だらけ。
帰宅後の後片付けを楽にするために紙コップや紙製の使い捨て食器類を使っていたこともありますが、あれらは窮屈なバックパック内で簡単に変形、破損してしまいますし、かといって普通のアウトドア用の食器はかさばります。
そこで、コンパクトで安全に持ち運べる食器を探していたのですが、その時に今回紹介するSquishy Bowl & Cup Setを見つけました。
薄手のシリコン製なので柔らかく、ベコベコと変形するため、とにかくバックパックの中に押し込めば収納出来ます。
▲ボウルにカップを入れた状態で握りつぶした様子
何時間もグチャグチャな状態で押し込められていても、取り出せばパッと元の形に戻ってくれます。
外側は少しざらざらしていますが、内側はツルツル。そのため、ティッシュで拭けば簡単に汚れが落ちますし、柔らかいシリコン製なので、完全に裏返してツルツルの面を外に出せば洗いやすいし、汚れが残っているのを見落とす事もありません。
食器としての使い心地ですが、(柔らかいので)持ち方さえきちんとしておけば、冷たいものを入れて使う分には問題ありません。
例えば、複数人で山歩きに出かけたとき、料理の得意な方が食べ物やデザートたっぷり持ってきて、その場で分けてくれることがありますが、そういったときの取り皿として使うには便利。
わずかなスペースでボウルとカップが携帯できるので、とりあえず常にバックパックに入れておいても良いかも知れません。
気をつけないといけないのは、熱いスープ、コーヒーなどを入れる場合です。
シリコンは鍋敷きや鍋つかみに使われていることも多く、耐熱性と断熱性に優れているのだと思っていましたが、Squishy Bowl & Cup Setは素材が薄いため、熱を外まで思い切り伝えてくれます。
初めてCupでインスタントのみそ汁を飲もうとしたときは、本当に苦労しました。
沸かしたてのお湯をCupに注ぎ、よくかき混ぜて「さぁ、頂こう」と思って素手でCupを掴むと、とても素手では持てない温度になっていたのです。
沸かしたてのお湯をCupに注ぎ、よくかき混ぜて「さぁ、頂こう」と思って素手でCupを掴むと、とても素手では持てない温度になっていたのです。
どれほど熱を伝えやすいか、サーモグラフィー(FLIR社製i3)で確認したのが、下の写真です。
(撮影条件:無風の室内。放射率は0.95に設定。室温セ氏24度、相対湿度52%)
(撮影条件:無風の室内。放射率は0.95に設定。室温セ氏24度、相対湿度52%)
▲熱湯を注いでから約5分後の各容器外側の温度
左端はBowl、中央は家庭用のお椀、右端がCupです。
それぞれの容器の温度は、BowlがSp1、CupがSp2、お椀がSp3で表示されています。
容器に入っている熱湯の量は、すべて同じ(みそ汁一杯分)です。
Bowlとお椀は60度ほどありますが、お椀は下に脚があるため、素手で問題なく持つことが出来ます。
BowlはCupと比べると温度が低いですが、底部が60度あると、素手で持ち続けるのは不可能。
Cupは、もうどこを持っても熱すぎます。
15分後には、以下のようになりました。
▲熱湯を注いでから約15分後の各容器外側の温度
Bowlとお椀は同じような温度変化ですが、Cupだけは何故か熱湯の温度の下がり方が遅い。
熱がもっとも多く逃げていく開口部の直径が小さいのが理由でしょうか。
熱がもっとも多く逃げていく開口部の直径が小さいのが理由でしょうか。
その分、スープやみそ汁を長い時間温かいまま楽しめるとも言えます。
▲熱湯を注いでから約20分後、中身の温度を測定した結果
他のユーザーがこの製品を使っている様子をネットで検索してみると、BowlやCupの下にバンダナなどを当てて手に持っている様子が出てきました。
やはり、皆さん断熱性の低さに苦労されているようです。
逆に考えると、そこまでして使っているということは、携帯性や容器の手頃な大きさ等、使いたくなる理由が欠点を補って余りあるということなんでしょうね。
ただ、大きさに関しては、Cupの方はもう少し大きくても良いのではないかと思います。
アマノのフリーズドライのみそ汁は、割らないと入れられません。
みそ汁を作っても、水面がかなり容器の縁に近いところに来ますし、小さすぎるように感じます。
Bowlは、良い感じの大きさです。
ハンカチやタオル、手袋を使うなどして「素手で扱えないくらい熱くなる」という問題を克服すれば、Bowlにパスタ、Cupにはスープやコーヒーというメニューや、Bowlにどんぶり、Cupにみそ汁という食事を、金属製のクッカーや、中身がすぐに冷めてしまうシエラカップから直接食べるのとは違って、優雅に楽しめます。
金属製のクッカーから直接食べる場合、素手では熱すぎてクッカー本体をお皿やどんぶりのようには持てないため、取っ手を持って食べるわけですが、普段そんな食べ方はしないので、ちょっと食べにくい。
箸やスプーンが金属製のクッカーとぶつかる音も、個人的には好きではありません。
そういうわけで、このSquishy Bowl & Cup Setは、山歩きの重要な目的を「景色の良い場所での食事」としている私には、ゆったり食事を楽しむための便利な道具なのですが、山へ持っていくのを忘れることが多々あり、購入から年月は経っているのに、使用回数があまり多くないというかわいそうな状態。
出発前は調理器具や食料ばかりに注意を払い、食器にまで気が回らないんです。
チェックリストを作ったこともありましたが、毎回装備が同じというわけでも無いので、役に立たず。
これからは持っていくのを忘れないようにするため、このSquishy Bowl & Cup Setは、山用の食材置き場に保管することにします。