播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

兵庫県多可町の千ヶ峰(1005.2m)(市原峠から往復)

先週歩いた三角点山は楽しかったのですが、蜘蛛の巣とダニ、暑さに参りました。
そこで、今日は歩く人が多いため蜘蛛の巣がなく、日当たりが良いのでダニがいるシダもなく、標高が高くて涼しそうな千ヶ峰に行ってきました。

横着者の私ですから、もちろん楽に歩ける市原峠からの往復ルートを選びました。
 
▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「丹波和田」
 
9:10
姫路市街の自宅を車で出発。
 
国道312号線を北上し、市川町に入ってまもなくの「落合橋東詰」交差点を右折。
この道は県道34号線(西脇八千代市川線)です。
県道34号線を道なりに進み、船坂トンネルを抜けて多可町へ入ります。

船坂トンネルを抜けて約2.2km下ると、「←滝野C.C. 八千代コース」と書かれた小さな標識のある三差路があるので、そこを左へ入ります。
 
桑坂トンネルを抜けて下りきると、八千代区横屋で丁字路に突き当たります。
この突き当たりを左へ曲がると、県道143号線。
 
県道143号線を約2.3km北上すると、直進すると加美、右折すると国道427号線に出ることを示す標識の立った三差路があります(「大屋」と書かれた大きな看板もある)。これを右折。
 
山野部坂トンネルをくぐって道なりに北上すると、道は「西脇」交差点で国道427号線と交わるので、左折して国道427号線に入ります。
 
国道427号線を7.7kmほど北上すると歩道橋があり、それをくぐったすぐ先、杉原谷小学校と郵便局の間に道が西へ延びているので、そこへ入ります(千ヶ峰登山口の標識あり)。
 
後は案内標識に従って西へ進んでいくと、1.5車線幅の舗装道路で市原峠にたどり着きます。
 
峠までの道は所々に落石がありますし、場所によってはカーブミラーがなかったり、すれ違えるだけの幅がない所もあるので、後ろから煽られたとしても、安全重視で慎重に運転してください。
 
このルートは分かりにくいですが、姫路市街から市原峠に行くルートの中では最短のものです。
文章だけでは分かりづらいと思いますので、ルートラボで道順を作成してみました。
以下のURLをクリックしてください。
 
姫路市街から千ヶ峰登山口(市原峠)へのルート(パソコンだけでなく、iPhoneでも閲覧できます)
http://yahoo.jp/L_kqUN
 
わかりやすいルートとしては、国道312号線を神河町まで北上し、神崎総合病院前交差点を右折。高坂トンネルを抜け、県道8号線で国道427号線に入る方法があります。
この方法で国道427号線に入る「寺内」交差点は、前述のルートの「西脇」交差点の350mほど北です。
 
10:55
登山口のある市原峠に到着(地図中「P」)。
 
▲市原峠の様子
 
11:01
準備を終え、山歩き開始。
登山口は、上の写真の左奥です。
 
千ヶ峰 孝行の森 案内図

 千ヶ峰登山道の市原コースは、標高約1005mの千ヶ峰まで続く尾根筋の散策道です。「孝行の森」では、この市原コース周辺の森林整備を行い、休憩施設を設けるなど、利用される方々に親しみやすい森林となるような整備を行いました。
 散策道の途中には、ユキグニミツバツツジやナツハゼなど実のなる植物がみられるほか、千ヶ峰の山頂からは遠く但馬・丹波・四国まで望むことができます。千ヶ峰山頂まで約2kmの距離と約250mの高低差がありますが、広大な景色や豊かな自然をお楽しみ下さい。
 孝行の森(市原コース)は千ヶ峰山頂までですが、笠形山・千ヶ峰縦走コースは笠形山まで続いています。
 
平成22年度 里山ふれあい森づくり事業
 この森は、「新ひょうごの森づくり」に基づく里山ふれあい森づくり事業により整備されました。
兵庫県

出典:登山口の千ヶ峰 孝行の森 案内図
 
二輪車の進入を防ぐバリケードのすき間を通り、丸太階段を登ります。

すぐ左にデッキ付あずまやがありますが、帰りにゆっくり見ることにして、とりあえず山頂を目指しました。
登山道は幅が広くてよく整備されており、歩きやすい。
 
千ヶ峰「孝行の森」と周辺について

 孝行の森「千ヶ峰登山道市原コース」の先にある千ヶ峰は標高1,005mに達する東播磨地域の最高峰です。山頂からは但馬、丹波、四国まで眺望できる360度のパノラマが広がっています。
 また、千ヶ峰と笠形山を結ぶ縦走コースの周辺は、「笠形山千ヶ峰県立自然公園」に指定されており、千ヶ峰および笠形山は「ふるさと兵庫50山」にも選ばれています。山頂からの展望のほか、周辺の登山コースには多くの渓流や見所があり、兵庫県を代表する優れた風景地として知られています。
 
平成22年度 里山ふれあい森づくり事業
 この森は、「新ひょうごの森づくり」に基づく里山ふれあい森づくり事業により整備されました。
兵庫県

出典:デッキ付あずまや前の看板
 
 
▲登山道序盤の様子
 
11:07
右手の暗い植林の中から上がって来る道(地形図破線道)との合流地点を通過(地図中「新田分岐」)。
道標によると、「新田」からのルートです。
 
11:16
屋根付ベンチに出会いました(地図中「屋根付ベンチ1/四等三角点」)。

ルート上には屋根付ベンチが2つあるので、ここでは一つ目の屋根付ベンチと呼ぶことにします。
ベンチ前には四等三角点(点名:水谷南)もあります。
 
 
▲一つ目の屋根付ベンチと四等三角点(写真右端)
 
ここから先は、しばらくなだらかな道になります。
まるで公園の中の遊歩道のような道ですし、頭上の木の葉が直射日光を遮ってくれるため、非常に快適。
 
 
▲登山道中盤の様子
 
気持ちよく歩いていると、10mほど先を何かが横切りました。
それは素早く木に登り、そこで一旦立ち止まって私の方を警戒している様子。
よく見るとリスでした。
 
最近の山歩きでは、道の脇の藪から鳥がけたたましい鳴き声を上げて飛び出してきて、心臓が止まるんじゃないかと思うくらいびっくりしたり、驚きすぎて思わず「うぉっ!」と叫んでリアクションを取ったときにバランスを崩し、斜面に落ちそうになったりすることが数回ありましたが、こんな可愛いサプライズなら大歓迎です。
 
 
▲登山道で出会ったリス(逃げていくところを慌てて撮影)
 
11:25
「山頂まで1000m」の標識を通過(地図中「山頂まで1000m標識」)。
 
 
▲山頂まで1000m地点の様子
 
11:31
二つ目の屋根付ベンチがありました(地図中「屋根付ベンチ2」)。
ここは展望が良くて気持ちいい。
 
 
▲二つ目の屋根付ベンチ
 
二つ目の屋根付ベンチから先は木陰が少なくなるので、ここで日焼け防止(お風呂で痛い目に遭うのがイヤなのです)のため両腕にラッシュガードを装着し、帽子もかぶりました。
 
二つ目の屋根付ベンチの先で進路は右へ向きを変えますが、そこからは千ヶ峰の山頂を見ることが出来ます。
 
 
▲二つ目の屋根付ベンチのすぐ先で、これから歩く丸太階段と山頂(最奥)を見る
 
写真を見ても分かるとおり、ここからは丸太階段が多くなります。
 
11:38
「山頂まで500m」の標識を通過(地図中「山頂まで500m標識」)。
 
 
▲山頂まで500m地点の様子
 
11:46
いつ見てもほれぼれする風景の場所に来ました。

昔は丸太階段がなく、自分のペースで自由に歩けたんですが、今は丸太階段のお陰で見た目も残念なことになっていますし、歩きやすさも損なわれています。
 
 
▲気持ちよい風景
 
11:48
登山道脇に林道の終点がある場所を通過(地図中「林道終点」)。
道標によると、この林道を下ると「新田ふるさと村」方面へ行けるようです。
 
林道終点の少し先には、「山頂まで200m」の標識があります。
 
 
▲山頂まで200m地点の様子
 
丸太階段のない区間が少しだけありましたが、二つ目の屋根付ベンチから先は、大半が丸太階段です。
 
 
▲山頂直前の様子
 
11:56
千ヶ峰の山頂に到着しました。
 
 
▲山頂の様子(東から撮影)
 
残念ながらかすんでいて遠望は楽しめませんが、それでも近くの山並みはよく見えます。
 
笠形山や段ヶ峰が見える範囲の限界といったところでしょうか。
双眼鏡を使っても、それより遠くは真っ白く見えるだけでした。
 
 
▲山頂から見た笠形山
 
 
▲山頂から見た段ヶ峰山塊
 
千ヶ峰の山頂(中央部、西端、東端)で撮影した全天球パノラマ(撮影日:2014年5月25日)

https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/sengamine20140525/virtualtour.html

パノラマ画面左上のリスト、または左下のサムネイルでパノラマを切り替えられます。
 
南側が見える場所に陣取り、昼食を取ることにしました。
本日のメニューは尾西の白飯(フリーズドライのご飯)と、フリーズドライ製品で有名なアマノの「小さめどんぶり親子丼」で作った親子丼。
 
 
▲本日の昼食(親子丼)
 
親子丼はドロドロの不気味なシロモノに見えますが、ネギと鶏肉の食感は良いし、何より味が良い。
山の上ですが、お茶碗(シリコン製ですが...)でどんぶりを食べると妙に落ち着きます。
 
13:13
笠形山を眺めながら昼食を終え、周りの山並みの風景もじっくり楽しみ、下山開始。
 
往路をそのままたどって市原峠へ戻りました。
 
13:50
市原峠に到着。

往路と同じ道順を逆にたどって自宅へ。
 
15:30
自宅に到着。
 
 
 
国道427号線から千ヶ峰の市原コース登山口である市原峠への道順と、集落の奥から峠へ続く道路の様子、市原峠からの登山道の様子を動画で撮影してみました。
 
前半はビデオカメラを車内に固定して撮影した車載カメラ映像、後半は登山道の様子です。