播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

姫路藩文化観光学習船に乗船

2013年3月2日の拙ブログの記事で、姫路城の内堀で観光用の和船が運航されることを紹介しました(リンク:「姫路藩文化観光学習船」)。
 
その和船の運航が本日2013年3月16日(土)から始まります。
地元に住んでいる特権を活かし、運航初日の第1便に乗らせてもらおうということで、出かけてきました。
 
 
▲姫路城周辺の地図(赤線が和船の運航ルート:GPS軌跡)
 
8:20
姫路市街の自宅を徒歩で出発。
 
8:30
和船のりば(地図中「和船のりば」)に到着。
 
 
▲和船のりばの様子
 
掲示されているホワイトボードを見ると、予約受付は9:00開始となっています。
それまでは公衆トイレ(道路の反対側に大きな駐車場があり、そこのトイレが最寄り)に行ったり、土産物店の自販機で喉を潤して時間つぶし。
 
濠に浮かぶ和船と赤い傘が目を惹くようで、予約開始を待っている間、前を通る観光客やたまたま通りかかった地元の方が興味深げに見ていました。
 
9:00
受け付け開始。
 
テントの受付で乗りたい便(何時何分発か)を告げ、1,000円を支払って乗船整理券(領収書)を受け取ります。これで予約は完了。
 
 
▲和船の運航スケジュール(3月16日時点)
 
運航開始時刻の10分前に集合なので、9:20までは自由に動けます。
というわけで、姫路城内に入り、濠の反対側からも和船のりばを見学。
 
 
▲姫路城のぼたん園から和船のりばを見る
 
9:20
和船のりばに戻ると、ちょうど乗船が始まりました。
受付の順番とは関係無く、整理券(領収書)の確認が出来た人から乗り込むようです。

好きな位置に座りたいという人は、早めにのりばに来ていた方が良いかも知れません。
 
受付のテント前でライフベスト(水に濡れると自動的に膨らむタイプ)を装着し、続いて笠を受け取ります。
船の運航コースに桜門橋をくぐるところがあるので、笠はヘルメットの代わりにかぶるそうです。
 
準備が出来たら桟橋へ下り、靴を脱いで桟橋に置いて和船へ乗り込みます。
和船の中は畳敷き。
 
 
▲出発前の様子
 
乗客の他に、船尾には船頭さん、船首にはガイドさん、同じく船首には和船の技術を受け継いでいる若い男性(船首のモーター操作担当。3/2の拙ブログ記事参照。)が乗り組みます。
 
9:30
出発。

まずは北へ向かいます。
小さな船ですが、風が無いためか非常になめらかに進み、乗り心地は快適。
 
船首に小さな白い矢が付いているのが気になっていましたが、どうやら船首のモーターの向きを示すもののようです。
正確に操船するために、船頭さんの艪だけでなはく、このモーターも活用している様子。
 
9:32
濠の水面に近い高さから石垣を見上げたり、姫山原生林を間近に見ながら北へ進んで、南勢隠門(みなみせがくしもん)付近でUターン。
 
 
▲この付近でUターン
 
30年ほど前、まだ私が小学生だったころは、ここに貸しボートがあったんです。
当時はこの船からの風景を気軽に見られたんですが、今は世界文化遺産の雰囲気を壊してはいけないということで、貸しボートは営業不可。今日私が乗せてもらった和船も、文化庁の審査を通るために昔と同じ材料、工法で建造されました。
 
9:36
さて、桟橋の前を通り過ぎますが、桟橋のすぐ向かいの石垣は3層になっているのがよく分かります(船から見る必要はありませんが...)。
 
ガイドさんによると、一番下が築城当時のもの、中央付近はそのご100年以上経ってから修復されたもの、最上部は明治に入ってから陸軍が補修したものとのことでした。
 
 
▲時代によって石の積み方が異なることがよく分かる石垣
 
9:40
桟橋前を通り過ぎてそのまま東へ向かい、桜門橋(地図中「桜門橋」)をくぐります。
 
 
▲桜門橋をくぐる直前の様子
 
 
▲桜門橋の裏
 
桜門橋は、外観は木造の橋ですが、実際は工事用の車両が通ったりするため、鉄骨で堅固に作られています(ガイドさん談)。
 
桜門橋を過ぎると、護国神社の西を通って北東へ進みます。
 
正面には、レトロな姫路動物園(未だに入園料が大人¥200、小人¥30!。遊具は1回¥150。)の遊具が見えてきました。
 
 
▲姫路動物園
 
今は何の変哲も無い風景ですが、この辺りは桜が咲く季節、素晴らしい光景になると思います。
 
9:44
姫路動物園の職員さんや、遊びに来ていた家族連れに手を振られながら、赤い欄干が目立つ城見橋のすぐ手前でUターン。
 
 
▲城見橋
 
のんびりと和船のりばへ戻ります。
 
9:52
のりばに戻ってきました。
そして、徒歩で帰宅。
 
10:05
自宅に到着。