姫路周辺ではこの週末が秋祭りのようです。
特に姫路の南部ではお祭りが盛んで、この時期には「仕事がなんぼのもんじゃい!」という雰囲気で、祭りが最優先事項になります。
今までこのような祭りを見に行くことはなかったのですが、職場の同じ部署に広畑の方がいて、毎年この時期になると忙しそうにされているのを見て、ついにどんなお祭りなのか見に行くことにしました。
屋台の巡行スケジュールを見せていただき、この方の住む地域3町の屋台が集まって式典が行われる小坂公園に行くことに。
自転車の調子が悪い(走っているとカラカラ鳴る)ので、電車ではりま勝原駅へ行き、そこから徒歩で小坂公園に向かいました。
https://goo.gl/maps/Vztj9CDACZhUreps9
▲小坂公園の位置
公園に着くと、そこには大小6基ほどの屋台が置かれていて、巨大なシデ棒が3本、若い衆に支えられて立っていました。
何が始まるのかと思ったら、シデ棒を囲んだみんなが肩を組んでクルクル回り、その中心で、各町の代表らしき若い男性がシデ棒によじ登って行きます。
▲巨大なシデ棒によじ登る男性(下の方で赤いシデ棒の先端付近に見えている)
不安定な上に滑りやすいため、かなり難しそうです。
今度は大きな屋台3基(各町1基ずつ)が公園の中央に集まり、「ヨーイヤサー」のかけ声と腹に響く太鼓の音に合わせて練り合わせが始まりました。
▲密集する3基の屋台
この後は担ぎ手が全員両腕を伸ばし、屋台を高く持ち上げてから下ろしていました。
驚いたのは、屋台を担ぎ上げるときの動かし方。
屋台の下には脚の役割を果たす枠があり、屋台を地面に置いたときにはそれが台となって屋台の担ぎ棒がちょうど良い高さになります。そのまま担ぎ上げるのかと思いきや、屋台を前後にゆっさゆっさと揺らし(前に揺らすと後ろの脚が浮き、後ろへ揺らすと前の脚が浮く。反対の脚が浮くときは、ズシンと着地することになる)、それから担ぎ上げるのです。
屋台の下には脚の役割を果たす枠があり、屋台を地面に置いたときにはそれが台となって屋台の担ぎ棒がちょうど良い高さになります。そのまま担ぎ上げるのかと思いきや、屋台を前後にゆっさゆっさと揺らし(前に揺らすと後ろの脚が浮き、後ろへ揺らすと前の脚が浮く。反対の脚が浮くときは、ズシンと着地することになる)、それから担ぎ上げるのです。
揺らされている間は屋台が壊れるのでは?と心配になるような音も出ますが、頑丈に作られているようです。
小坂公園内で撮影した全天球パノラマ(撮影日:2012年10月7日)
https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/kosaka_park20121007/virtualtour.html
この後も何度も屋台が担がれたり置かれたりが繰り返されます。
それにしても、砂埃を巻き上げての練り合わせは、おなかに響く太鼓の音や威勢の良いかけ声のせいもあって、なかなかの迫力です。
▲砂埃が舞う中での練り合わせ
屋台の造形も綺麗。
▲美しいデザイン
大きなかけ声を挙げ、家族や恋人、友人達が見守る中、みんなで重い屋台を持ち上げる。
しかも、他の町の男達より格好いい所を見せないといけないから大変だろうな、と思っていましたが、担ぎ手の人たちは皆楽しそう。
しかも、他の町の男達より格好いい所を見せないといけないから大変だろうな、と思っていましたが、担ぎ手の人たちは皆楽しそう。
屋台に乗って太鼓をたたいていた子供も「気持ちええからトイレに行くの忘れとった」と公園のトイレへ走って行くほど。
私は小学生時代、リアカーに太鼓を積んだだけのものを引っ張って地元を歩き回る程度の祭り(大人もいやいや参加しているという雰囲気)しか体験したことがなく、せっかくの休日がもったいない、と思っていたような人間ですが、大人達が夢中になっているこんなお祭りなら、子供達も楽しめるんだろうな。
▲担ぎ手の様子
12:45頃に3町式典が終了すると同時に通り雨が降ってきたので退散。