播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

自転車にGarminのハンドヘルドGPSを取り付けるためのRAMマウント

マウンテンバイクでサイクリングに出かける時や、(滅多にありませんが)山の中を走るときには、ハンディGPSを自転車のハンドルの見やすい位置に取り付けておけば非常に便利です。
 
ということで、私が使用しているGPSマウントを紹介します。
 
製品名:RAM Bicycle Mount(単独の製品では無く、いくつかのパーツを組み合わせて一つのシステムを構成します)
メーカー:NATIONAL PRODUCTS, INC.(アメリカ)
価格:¥2,900(Garmin Oregonシリーズ用マウント一式の価格。2012年9月時点)
購入先:TKA Planet 株式会社ベルク(日本)
 
私が使っているマウントは、以下の2つのパーツで構成されています。

・RAM Cradle Holder for the Garmin Approach G5, Oregon 200, 300, 400c, 400i, 400t, 450, 450t, 550 & 550tの旧バージョン(GPS本体用ホルダー)

・RAM EZ-ON/OFF Bicycle Mount with Dual Strap Base and Swivel Diamond Base Adapter(自転車のハンドルバーに取り付けるベース)
 
自転車に取り付けた状態がこちら。
 
 
▲後ろから見たところ
 
 
▲前から見たところ
 
 
▲取り付け基部のクロースアップ
 
どのようにしてハンディGPSが固定されているのかを説明します。
まずはベースを自転車のハンドルに取り付けるわけですが、取り付け作業は非常に簡単で、ベースをインシュロック2本で固定するだけ。
 
このベース部分は、常に自転車に取り付けたままになります。
 
 
▲ベース部分(2本のインシュロックでハンドルバーに固定されている)
 
このベース部分にハンディGPSをセットしたGPSホルダーを差し込みますが、ホルダーの形状は下の写真のようになっています。
 
 
▲GPSホルダー(GPS本体を抱え込む場所。右側が上。)
 
 
▲GPSホルダー(ベースに差し込まれる部分)
 
ホルダーの上部には、ひときわ目立つ「つの」のような物が付いています。
これは上からハンディGPS本体を押さえつける部品ですが、ハンディGPSの脱着時にGPS本体に傷が付きにくいような工夫が施されているのです。
 
 
▲ホルダーにGPS本体をセットするとこのようになる
 
「つの」の先端にあるGPS本体を傷つけない工夫が、このローラー。
ローラーが転がるため、GPS本体と「つの」がこすれて傷が付く危険が少なくなるわけです。
 
 
▲EZ-ROLLERと名付けられたローラー
 
ホルダーとベースの連結ですが、少し変わったシステムが使われています。

文章で説明するのは難しいですし、ベース内部の写真が撮れないので、イラストで説明します。
(このイラストは、RAMマウントのホルダーとベースの連結の仕組みを説明する目的で、私が作成したものです。誇張や省略を含むイラストですので、形状や色は正確ではありません。)
 
 
▲ベースとホルダー底部の形状を模式的に表したイラスト
 
 
▲実際のベースの形状
 
 
▲実際のホルダー底部の形状
 
取り付け時は、まずホルダー底部の十字型の部品が、ベースの十字型の穴に通るように方向を合わせて差し込みます。
 
 
▲ホルダーをベースに差し込む
 
ホルダーを強くベースに押しつけたまま、ホルダーを45度回転させます。
 
 
▲ホルダーを回転させ、ベース内部のくぼみとホルダー基部の突起の位置を合わせる
 
そして、ホルダーを押さえつける力を弱めると、ホルダー底部のバネの力でホルダー基部の突起がベース内部のくぼみに押しつけられ、ロックされます。
 
 
▲ホルダー基部の突起とベース内部のくぼみがかみ合う
 
外すときは、以上の動作を逆に行います。

つまり、ホルダーを上から押さえつけながら45度回し、ホルダー底部の十字型の形状をベースの穴の形に合わせて引き抜くわけです。
 
このとき、ベース内の様子は見えませんから、向きが合っているのかどうかは全く分かりません。
「こんなもんかな」という感じでホルダーを回して引っ張り、抜けなければ角度を調整して再度引っ張ってみます。
 
面白い取り付け方法ですが、ホルダー基部の突起が弱いらしく、振動や衝撃でこの部分が破損することがあるそうです。
私は幸いなことに、今まで破損は経験していません。
 
ホルダーの脱着時にベース内部が見えないため、多少手こずることがあります。
アメリカ製で精度が低いため、多少のひっかかりがあったりして、ベースとホルダーの角度が合っているのに抜けないような感触になることがあるのです。
 
他にも欠点があります。それは、角度や位置の調整が出来ない点。

ベースはハンドルバーにインシュロックで縛り付けているだけですし、そのベースにホルダーが直結されるので、ハンディGPS本体の画面を見やすくするために角度を微調整することは出来ません。
慣れれば良いですが、初めてこの製品を買う方は「まぁ、こんなもんか」という寛大な気持ちを持って使って下さい。
 
TKAではハンドルに取り付けるベース単品の販売はありませんが、メーカーは単品売りをしているので、複数の自転車を持っている人は、何とかしてベースを台数分集めて取り付けておけば便利です。
 
今回の製品は、マウンテンバイクで使っているので、強引ですが山道具として登録しておきます。