播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

兵庫県赤穂市の雄鷹台山

先週天下台山に登ってから風邪気味なのか、喉の調子がおかしくなってしまいました。
体力的に厳しい山歩きをすると風邪をこじらせてしまうので、暖かいところで散歩をしようと思い、(先週の天下台山で展望の良さに味を占めていたので)また瀬戸内海に面した低山を歩くことにしました。
 
向かった先は雄鷹台山。
JRで播州赤穂駅へ向かい、北東へ縦走して坂越駅へ下るというルートです。

地形図を見ると、JR坂越駅の北東、上浜市まで破線道(一部は実線道)が描かれているので、それをたどることにします。
 
 
▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「相生」
 
10:36
播州赤穂行きの新快速電車で定刻にJR姫路駅を出発。
 
坂越駅から先、車窓から今日歩く山塊を見ていると、斜面につづら折れの道が付いており、坂越駅近くに下れそうになっているのが見えました。
地形図の破線で浜市へ下りるのではなく、このつづら折れの道を通ることに予定を変更。
 
11:07
定刻に播州赤穂駅に到着。運賃は¥570。久しぶりに車内検札を受けました。
駅のトイレを借り、万全の体制で出発。
 
11:19
駅から北へ向かい、信号のある交差点を右へ曲がって道なりに進んでいくと、大型車が左折できない十字路に出会います。

この十字路を左に入るとすぐ、地形図で尾根の先端に描かれている神社の記号の場所(地図中「大師堂」)へ行くための石段に出会います。石段の下には、車を止めるスペースが数台分あるので、自家用車で来ても大丈夫。
 
坂越駅側へ下山後、播州赤穂まで鉄道を使えば、単独で自家用車で来た場合でも縦走が出来そうです。
 
 
▲石段下の様子
 
11:21
石段は大して長くはなく、すぐに大師堂前に出ます。
 
 
▲大師堂
 
この大師堂の左右に山道が延びていますが、雄鷹台山への道は右側です(道標があるので間違えることはないでしょう)。
 
たくさんの石仏が並んでいるなだらかな斜面を歩いて行くと、やがて道は手すりのある石段に変わります。
 
 
▲石段の様子
 
振り返ると赤穂の街並みを見下ろすことが出来、なかなか気持ちの良い道です。
 
11:30
二合目と書かれた札が立っている岩場に到着(地図中「二合目」)。
 
 
▲二合目の岩場
 
ここからはすばらしい展望を楽しめます。
 
▲雄鷹台山の二合目で撮影した全天球パノラマ
 
パノラマを撮影している間(11:35~11:50)に数名のハイカーが降りてきて、一人のハイカーが私を追い越して登っていきました。

全員に共通していたのは、ジャージを着ていて手ぶらだということ。今日の私は20リットルほどのデイパックで来ましたが、それでも重装備に見えてしまいます。
 
11:53
三合目を通過(地図中「三合目」)。
 
 
▲三合目の先の登山道の様子
 
11:57
五合目を通過(地図中「五合目」)。四合目の札には気づきませんでした。
 
12:01
六合目を通過(地図中「六合目」)。
 
赤穂支線5番鉄塔(地図中「赤穂支線5番鉄塔」)の手前あたりから、道の両脇に整然と低木が植えられた道になります。

鉄塔下にはあずまやがあり、比較的新しいオリエンテーリング用のポストも設置されていました。
 
 
▲赤穂支線5番鉄塔から先の道の様子
 
12:06
八合目を通過(地図中「八合目」)。七合目も見落としたようです。
 
12:10
九合目を通過(地図中「九合目」)。
 
12:12
十合目、つまり雄鷹台山の山頂に到着。
 
 
▲山頂の様子(南から北向きに撮影)手前から鉄棒、ベンチ、あずまや、赤穂小学校登山記念碑がある
 
山頂の少し南は、南方面の展望が開けていました。
 
ちょうど良い時間なので、この山頂にあるあずまやでお昼ご飯を食べることにします。
今日のメニューは、「ミリメシ丸かじり」という加熱材付の非常食(?)。自衛隊に戦闘糧食を納入しているメーカーが民間向けに販売しているものです。

ところが、加熱材が不発だったため、冷たいリゾットとチキンを食べることになってしまいました。
もともと戦闘糧食なので冷たいままでもある程度美味しく食べられますが、寒い山頂で冷たい食事なんて侘びしい。
 
12:40
雄鷹台山頂を出発。

赤穂小学校登山60周年記念碑の裏へ回り込むと、北向きに幅の広いしっかりした道が付いていました。軽トラなら走れそうな道です。
 
しかし、東へ折れ曲がった先の下り坂は軽トラでは無理。砂利だらけで斜度も少しきつめです。
 
 
▲東向きに下る道の様子
 
ここからの道は、等高線間隔が広いところは軽トラで走れそうな道で、上り下りの斜面は砂利が多く、斜面に一直線に付けられた道なので斜度がきついところもあります。
 
12:54
ユニチカプロテック坂越線6番鉄塔脇を通過(地図中「ユニチカプロテック坂越線6番鉄塔」)。
 
 
▲ユニチカプロテック坂越線6番鉄塔付近の様子
 
12:57
地図中で「砂子分岐」と書かれている地点には、東を指して「至る砂子」と書かれた道標がありました(道があるようには見えませんでしたが)。
 
251.1m三角点ピーク(後山)方面へ登り返す道は、まるで林道のような雰囲気。
 
13:01
地形図で破線道と実線道が合流する地点に到着(地図中「実線道合流地点」)。
 
 
▲合流地点の様子(左右に伸びているのが実線道)
 
ここには木製の道標があり、西を指して「高山・塩屋」東を指して「後山を経て浜市」、私が来た方向を指して「雄鷹台・砂子方面」となっています。
 
地名はよく分かりませんが、とりあえず当初の下山予定地「浜市」という地名が書かれている東へ進み、251.1m三角点ピークを目指します。といっても斜面を一登りすればすぐに到着です。
 
13:03
251.1m三角点ピーク(後山の山名板とユニチカプロテック坂越線7番鉄塔がある)に到着(地図中「ユニチカプロテック坂越線7番鉄塔」)。
先ほどの道標の「後山」は、このピークのことのようです。
 
 
▲251.1m三角点ピークの様子
 
ユニチカプロテック坂越線7番鉄塔下からは、東向きに180度の展望が広がっています。
電車から見えたつづら折れの道もよく見えたので、どこから下り始めるのか注意して観察しておきます。
 
 
▲ユニチカプロテック坂越線7番鉄塔下から下山に使うことに決めた道を見る
 
しばらく展望を楽しみ、北東へ出発。
 
ユニチカプロテック坂越線7番鉄塔から先も地形図では実線で描かれており、幅は確かに広いですが、砂利が多く、林道や工事用道路の雰囲気はありません。
 
ネットでは防火帯だと書かれているのをよく見ますが、実際のところはよく分かりません。
 
 
▲ユニチカプロテック坂越線7番鉄塔から下る道の様子
 
砂利が多く滑りやすい斜面ですが、マウンテンバイクのタイヤ痕が2台分ありました。
こんな滑りやすくて、転倒すると痛そうなところをよく下りるなぁと感心しながら慎重に歩きます。
 
13:16
ユニチカプロテック坂越線8番鉄塔への道を見落とし、尾根の真ん中に立つユニチカプロテック坂越線9番鉄塔脇を通過(地図中「ユニチカプロテック坂越線9番鉄塔」)。
 
ユニチカプロテック坂越線7番鉄塔から見たときは、この9番鉄塔の次のピークからつづら折れの道が東へ下っているように見えました。
そのため、ここからは右側への分岐を見落とさないように注意しながら進みます。
 
13:21
下山に使いたい道が始まっていると思われるピークに着きましたが、それらしい分岐はありません。
ピークの最高地点から道が始まるとは限らないと思い少し東へ下ると、求めていた分岐がありました。
 
 
▲この斜面を下り始めてすぐ右に分岐がある
 
道標によると、このルートは新道というそうです。
 
新道は重機で削って作られて間もない道らしく、砂利だらけの荒々しい雰囲気。
ジグザグに下る区間はついつい走ってしまいそうな斜度ですが、滑りやすいので危ない。 
 
▲新道で撮影した全天球パノラマ
 
13:47
転倒しないように慎重に下っていくと、丁字路に突き当たりました。
 
 
▲丁字路に突き当たる
 
この新道の道標を立てたのは砂子防災隊です。左に行くと浜市、右が砂子方面なので、この丁字路は右を選びました。
 
ここからは水平な区間です。
 
 
▲水平に延びる新道
 
水平な区間が終わると、再びジグザグに下っていきます。
途中で2カ所ほど分岐を見ましたが、道標はいずれも水平道を指して「登山道」となっていたので、まだ道が開発中なのか、あるいは荒れていて分かりにくいのかな。
 
251.1m三角点ピーク南の鞍部で見た「至る砂子」の道標が示す道がつながっているのかも知れません。
 
13:59
地形図にも描かれている大きな小山東谷川堰堤(地図中「堰堤」)脇を通過。
堰堤から先は、堰堤の建設工事用の道路跡と思われる道を下ります。
 
 
▲堰堤
 
14:02
砂子荒神社(地図中「砂子荒神社」)前に出てきました。
この神社前には「後山登山口」の道標が立っていました。
 
 
▲矢印の道を下りてきた(右が神社)
 
ここからまっすぐ南東へ進み、踏切で線路を渡って北東へ進めばJR坂越駅です。
 
14:19
JR坂越駅に到着。
 
14:40
野洲行きの新快速で姫路へ向かいます。
 
15:10
姫路駅に到着。運賃は¥480。