だいぶ寒くなってきましたが、暑がりの私にとっては山歩きに最適な季節です。
しかし、兵庫県北部の山は雪が積もって(車での移動も含めて)大変そう。ということで、雪のない低山で展望の良い山はないかと検索していたら、相生の天下台山に行き当たりました。
しかし、兵庫県北部の山は雪が積もって(車での移動も含めて)大変そう。ということで、雪のない低山で展望の良い山はないかと検索していたら、相生の天下台山に行き当たりました。
車で移動しても良いのですが、今日はJRと自転車を利用しました。
車の運転中は「移動」しか出来ません。電車やバスなら、「移動しながら」iPhoneで新聞やネット、レンタルした映画を見られます。それに、疲れたら眠ることも出来ます。車ならそんなことは絶対に無理です。
宍粟の山へ行くときは、車以外の交通手段がないので仕方なく自動車を使いますが、公共交通機関が近ければ、それを使った方が時間を有効に利用できます。
というわけで、JRで相生駅へ向かい、そこから自転車で岩屋谷公園へ移動することに。
天下台山へ登るルートは、とんび岩のある北尾根、下山には岩屋谷公園へ下る岩屋谷コースにしました。
▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「相生」
自転車でJR姫路駅へ向かい、自転車を輪行バッグに収納してホームへ向かいます。
9:09
播州赤穂行きの新快速電車で定刻にJR姫路駅を出発。
播州赤穂行きの新快速電車で定刻にJR姫路駅を出発。
9:29
定刻に相生駅に到着。
駅前で自転車を組み立て、GPSをハンドルにセットします。
定刻に相生駅に到着。
駅前で自転車を組み立て、GPSをハンドルにセットします。
9:38
出発。
出発。
岩屋谷公園は住宅街を抜けた先にあるため、道順がややこしそうです。
行かれる方は、十分に地図を確認するか、カーナビを活用して下さい。
https://goo.gl/maps/mS7U9qTk7fPzFLcq9
▲岩屋谷公園の駐車場の位置
9:52
岩屋谷公園の駐車場に到着(地図中「P」)。
岩屋谷公園の駐車場に到着(地図中「P」)。
▲駐車場の様子(奥から入り口の方を向いて撮影)
自転車を柵にくくりつけ、電車用の装備から山歩き用の装備へ切り替えて山歩きの準備をします。
9:56
出発。
出発。
ネットで調べたところ、北尾根コースは墓地の中から始まるようです。
駐車場の最奥から墓地の前を通って北へ向かう細い道があったので、そこへ入って墓地の中を観察しながら北へ向かいます。
駐車場の最奥から墓地の前を通って北へ向かう細い道があったので、そこへ入って墓地の中を観察しながら北へ向かいます。
10:00
尾根の先端付近で「火の用心」の巡視路標識を見つけました。
尾根の先端付近で「火の用心」の巡視路標識を見つけました。
よく見ると、足下には「北尾根登山口」と書かれた小さな道標もありましたが、やはり見慣れている「火の用心」の方が目に付きます。
▲墓地の中(尾根の北端近く)の登山口
よく踏まれた小径の付いた斜面を標高差で40mほど登ると、なだらかになります。
▲登山道の様子
今回のルートは、ほとんどの区間が上の写真のような道でしたので、これ以降、登山道の様子の写真は省略します。
10:15
なだらかだった区間が終わって再びちょっとした上り坂に出会いますが、それを登り切るとスリムな送電線鉄塔(相生支線15番鉄塔)に出会います(地図中「相生支線15番鉄塔」)。
なだらかだった区間が終わって再びちょっとした上り坂に出会いますが、それを登り切るとスリムな送電線鉄塔(相生支線15番鉄塔)に出会います(地図中「相生支線15番鉄塔」)。
ここは北西方面の展望が開けていて、相生市街を眺めることが出来ます。
▲相生支線15番鉄塔下から北西の眺め
鉄塔のすぐ先には「烏帽子古墳」や「古池水源地」と書かれた道標がありましたが、それは無視して進むことにします。
10:19
鉄塔の先を少し下ると、「とんび岩」と書かれた札と平らな大岩に出会いました。
ネットで見ていたとんび岩とはずいぶん違うように見えますが、とりあえず岩の上で一休み。
鉄塔の先を少し下ると、「とんび岩」と書かれた札と平らな大岩に出会いました。
ネットで見ていたとんび岩とはずいぶん違うように見えますが、とりあえず岩の上で一休み。
せっかくなので、パノラマVRも撮影することにします(10:20~10:32)。
とんび岩で撮影した全天球パノラマ(撮影日:2011年12月25日)
とんび岩から少し下って振り返ると、ネットで見たとおりの姿を見ることが出来ました。
▲とんび岩
とんび岩の先で鞍部へ下って登り返しますが、その時に振り返ると、よりくちばしがとがったとんび岩の姿を見ることが出来ます。
253m標高点へ登る途中には展望の良い岩場があり、北方面の景色を楽しめました(地図中「展望岩場」)。
▲展望岩場から北方面の展望(マウスポインタを合わせたとき右下に表示される虫眼鏡のアイコンをクリックすると拡大表示されます)
10:51
丁字路に突き当たりました。振り返ると、北を指して「えぼし岩」と書いた小さな札が茂みにかかっています。
丁字路に突き当たりました。振り返ると、北を指して「えぼし岩」と書いた小さな札が茂みにかかっています。
突き当たりに向かって右がえぼし岩、左が天下台山ということになります。
札が指す方向を見ると、10mほど先にえぼし岩と思われる岩がありました(地図中「烏帽子岩」)。
ここからは北西方面の景色を楽しめます。
ここからは北西方面の景色を楽しめます。
しばらく景色を楽しんだら、分岐に戻って天下台山方面へ向かいます。
すぐに253m標高点に着きますが、シダだらけの中に小径がついただけの場所で、ピークらしさはありません。
すぐに253m標高点に着きますが、シダだらけの中に小径がついただけの場所で、ピークらしさはありません。
▲253m標高点付近の様子
253m標高点を過ぎると、天下台山の山頂を見ることが出来ます。
253m標高点からの下りは落ち葉がほとんど無く、柔らかい砂の道だったため、滑ることもなく快適に下れました。
11:00
ダイセル播磨線3番鉄塔と4番鉄塔へ行く道の分岐に出会いました(地図中「ささゆり苑分岐」)。
ダイセル播磨線3番鉄塔と4番鉄塔へ行く道の分岐に出会いました(地図中「ささゆり苑分岐」)。
巡視路標識が立っていて、西を指して3番鉄塔、南を指して4番鉄塔となっています。
3番鉄塔方面には「←ささゆり苑」と書かれた道標もあったので、ささゆり苑からのルートも巡視路を利用したもののようです。
▲ささゆり苑分岐の巡視路標識
ささゆり苑の方へ進むと下山してしまうので、4番鉄塔の方へ向けて進みます。
11:04
また巡視路標識に出会いましたが、その向かい側に「←東部墓園」と書かれた道標に出会いました(地図中「東部墓園分岐」)。
また巡視路標識に出会いましたが、その向かい側に「←東部墓園」と書かれた道標に出会いました(地図中「東部墓園分岐」)。
東部墓園の方は道があるようには見えず、道標がなければ分からないようなところです。
11:09
ダイセル播磨線4番鉄塔に出会いました(地図中「ダイセル播磨線4番鉄塔」)。
ダイセル播磨線4番鉄塔に出会いました(地図中「ダイセル播磨線4番鉄塔」)。
11:16
地形図の西から登ってくる破線道に合流する直前、二股の分岐に出会いました。
左(南東)を指してダイセル播磨線5番鉄塔を示す巡視路標識があり、右(南)の道の行き先を示す表示はありません。
地形図の西から登ってくる破線道に合流する直前、二股の分岐に出会いました。
左(南東)を指してダイセル播磨線5番鉄塔を示す巡視路標識があり、右(南)の道の行き先を示す表示はありません。
送電線は南東へ伸びているので、5番鉄塔の方へ進むと、真南にある天下台山頂へ行けなさそうです。
ということで、何も書かれていない右側の道を選びました。
▲分岐の様子(天下台山は右)
11:17
地形図の破線道に出会いました。
ずいぶん立派な道です。
地形図の破線道に出会いました。
ずいぶん立派な道です。
▲地形図の破線道
破線道は何度かヘアピンカーブを描きながら、ゆるやかに天下台山へ伸びています。
破線道をショートカットするような小径も見られましたが、素直に破線道をたどりました。
破線道をショートカットするような小径も見られましたが、素直に破線道をたどりました。
11:25
電波反射板のある山頂に到着。
電波反射板のある山頂に到着。
▲地形図に描かれている電波塔の記号は、この反射板を表している
反射板の横には、ブルーシートで囲まれた簡素な休憩所がありました。
さらに南へ進むと二等三角点標石(点名:相生)があり、その先にはネットでよく見かける天下台山山頂の風景が広がっていました。
▲天下台山頂の展望図
天下台山頂で撮影した全天球パノラマ(撮影日:2011年12月25日)
何名かのハイカーが入れ替わり立ち替わり来ましたが、皆滞在時間は短く、すぐに山頂を離れて行ってしまいます。そのおかげで、かなり静か。
ほとんど誰も居ない頂上で、すばらしい展望を思う存分楽しみながら昼食を味わうことが出来ました。
ほとんど誰も居ない頂上で、すばらしい展望を思う存分楽しみながら昼食を味わうことが出来ました。
肉眼で明石海峡大橋や小豆島、さらにその向こうに四国も見えます。
北の方は雪が降っているらしく灰色の雲がありますが、雲の隙間から雪をかぶった白い山並みがちらっと見えることもありました。
北の方は雪が降っているらしく灰色の雲がありますが、雲の隙間から雪をかぶった白い山並みがちらっと見えることもありました。
本日の昼食はヤマサの「姫路おでん」(¥500)。私は姫路駅のPLiE(プリエ)おみやげ館で買いました。
(職場の方によると、一部のスーパーでも売られているそうです。)
1人前のおでんが真空パックになっていて、湯煎にするか、中身を直接鍋にあけて温めるか、どちらの方法でも調理できます。
姫路おでんなので、醤油と生姜の小袋も付属しています。
姫路おでんなので、醤油と生姜の小袋も付属しています。
▲姫路おでんをJetboil Sol Titaniumに入れた状態(袋からドボドボっと入れただけなのでバランスが悪い状態ですが、このまま温めました)
寒風吹きすさぶ山頂で、熱いおでんをハフハフ言いながら食べるなんて、最高の贅沢です。
さすがにおでんだけでは満腹にならないので、カロリーメイトも食べておなかを膨らませました。
さすがにおでんだけでは満腹にならないので、カロリーメイトも食べておなかを膨らませました。
12:27
ほぼ1時間、山頂からの展望を満喫して下山開始。
三角点のすぐ脇に「岩屋谷公園まで2300m」と書かれた道標があったので、それに従って丸太階段の道を下ります。
ほぼ1時間、山頂からの展望を満喫して下山開始。
三角点のすぐ脇に「岩屋谷公園まで2300m」と書かれた道標があったので、それに従って丸太階段の道を下ります。
▲三角点脇の道標
最初のうちは丸太階段でしたが、等高線間隔の広い場所はママチャリでも走れそうなしっかりした平らな道です。
12:38
ダイセル播磨線6番鉄塔に出会いました(地図中「ダイセル播磨線6番鉄塔」)。
山の中にある鉄塔なのに、街中の鉄塔と同様に柵で囲まれ、立ち入り禁止になっています。
銘板は見えませんでしたが、この鉄塔前に5番と7番を示す巡視路標識があったので、これが6番鉄塔だと分かりました。
ダイセル播磨線6番鉄塔に出会いました(地図中「ダイセル播磨線6番鉄塔」)。
山の中にある鉄塔なのに、街中の鉄塔と同様に柵で囲まれ、立ち入り禁止になっています。
銘板は見えませんでしたが、この鉄塔前に5番と7番を示す巡視路標識があったので、これが6番鉄塔だと分かりました。
この鉄塔からはまた丸太階段がちらほらと現れます。
12:44
あずまやに出会いました(地図中「あずまや」)。
あずまやに出会いました(地図中「あずまや」)。
▲あずまや
あずまやからはずっと丸太階段が続きます。しかし、嫌な段差ではなく、普通の階段のように気軽に歩ける段差なので快適。トントンとリズムよく降りられるので、グングン標高が下がっていきます。
12:50頃
尾根を下りきり、谷間に出ました。
尾根を下りきり、谷間に出ました。
堰堤の工事用だったと思われる、幅広できわめてなだらかな道を進みます。
▲谷間の道の様子
岩屋池を過ぎ、岩屋谷公園を右手に見ながら歩きます。
13:09
自転車を止めた駐車場に到着。
自転車を止めた駐車場に到着。
GPSの画面を見ながら自転車で相生駅を目指します。
13:24
相生駅に到着。電車の時間を調べていなかったので、素早く自転車を輪行バッグに収納してホームへ。
先発は13:48発の電車でした。
相生駅に到着。電車の時間を調べていなかったので、素早く自転車を輪行バッグに収納してホームへ。
先発は13:48発の電車でした。
ところが、ただでさえ24分も待たなくてはいけなくてガッカリしていたのに、6分遅れているとのアナウンス。
先行列車が遅れていた訳ではないので、姫路駅までは順調に20分ほどで到着。
自宅に着いたのは14:35。