播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

平成23年度 岩国航空基地祭

今日は海上自衛隊岩国航空基地の基地祭の日ということで、初めて海上自衛隊岩国航空基地へ行ってきました。
 

https://goo.gl/maps/uKH8BdyXrfbGYEQX6
▲海上自衛隊岩国航空基地の地図
 
6:55
ひかり541号で姫路駅を出発。広島へ向かいます。
 
7:57
広島に到着。向かい側のホームに止まっているこだま727号に乗り換えます。
 
8:06
こだま727号が広島を出発。
 
8:21
新岩国駅で下車(運賃は往復で¥16,890。往路は指定席、復路は自由席。)。
駅前のバス停で路線バスを待ちます。
 
8:30
JR岩国駅行きの市営バスが新岩国駅前を出発。
 
8:50頃
JR岩国駅に到着(バスの運賃は¥440)。
 
新岩国からタクシーで岩国基地前へ行けばいいと思われるかもしれませんが、基地へ入れるのはシャトルバスと自家用車、観光バスのみ。徒歩や自転車は不可なのです。

そういう理由で、岩国駅前から出ているシャトルバスに乗るために岩国駅へ来たわけです。
岩国駅前でシャトルバス待ちの行列に並び、待っている間に名簿に氏名と住所(都道府県名のみ)、国籍を記入します。
 
9:00
シャトルバスが岩国駅前を出発。
岩国航空基地祭会場まではおよそ30分です。
 
基地の正門ではなく業者用通用門から入るのですが、自家用車は道路に長い行列を作っています。やはり、こういうイベントに自家用車を使うのは無謀です。シャトルバスは専用車線をすいすい走って通用門に到着。
 
ここでセキュリティーチェックを受けてから基地内へ入るため、自家用車で来る人たちはなかなか基地へ入れないのです(チェックに時間がかかる)。
 
自家用車の場合は、窓をすべて開き、車内を警備兵が観察。怪しいところがあれば軍用犬に調べさせるという方法でチェックを受けます。
鞄などの中身をチェックされる場合もあるようです。
 
シャトルバスの場合は、車体の周囲を軍用犬が嗅いでチェック(爆発物の有無を調べている?)。怪しい乗客がいれば、車内もチェックされるかもしれません。
 
門から基地祭会場までの道のりは非常に長いです。
クネクネと曲がりくねった道路を走りますが、基地の大きさには感心します。が、基地祭会場までの間、写真撮影は禁止。
 
日本のものとは形が違うダンプカーや工事中の滑走路の断面(?)も見られたのですが、写真はありません。
 
9:30
ようやく基地祭会場に到着しました。
 
 
▲会場入口付近の様子
 
シャトルバスを降りると、すぐ目の前が輸送艦くにさきの見学受付です。
 
 
▲くにさき見学受付
 
くにさきにはLCAC(エルキャック。Landing Craft Air Cushion、つまり揚陸用ホバークラフトの略)が積まれているはず。
 
LCACは映像や写真でしか見たことがないので、是非現物を見てみたいと思い、すぐに受付へ向かいました。
受付のテントで待つこと数分。くにさきが停泊している岸壁への送迎バスが到着。
 
バスに揺られること10分ほどでくにさきに到着。このバスの道中も、念のため写真撮影はやめておきました。
 
米軍のレーダーや通信機材が固めて保管されていたり、滑走路か誘導路のような場所を横切ることもありました。そこを横切る直前に細かい振動がありましたが、突入してくる車のタイヤをパンクさせるための設備のようです。
 
9:45
輸送艦くにさきの前に到着。
 
 
▲輸送艦くにさき全景(広角で複数枚を撮影して結合しているため、ゆがみがあります)マウスポインタを合わせたとき右下に表示される虫眼鏡のアイコンをクリックすると拡大表示されます。
 
くにさきの内部へは、艦の前部にある貨物積み卸し用のゲートから入ります。
 
 
▲輸送艦くにさきの貨物室内部の様子(魚眼レンズで撮影)
 
薄暗いですが、軍用艦らしい無骨さ、機能美のある空間です。
とりあえず、LCACを見るために艦の後部へ急ぎます(急ぐ必要はないですが)。
 
ありました!
艦首をこちらに向けた状態でLCACが2隻収容されています。
 
 
▲LCACの甲板(魚眼レンズで撮影)
 
 
▲LCACの操縦室(操縦席は立ち入り禁止)
 
思ったほど大きくありませんでしたが、これが航行するときの音と迫力はすさまじいと聞きます。
機会があれば、是非動いている状態のLCACを見てみたいものです。
 
▲参考動画(輸送艦しもきたから発艦するLCACのエンジン始動から発艦までの様子)
 
▲参考動画(輸送艦くにさきから発艦したLCACが防災訓練に参加したときの様子)
 
一通りLCACを見物して再び貨物室へ戻ります。

壁には貨物の固定用資機材がたくさん掛かっていましたが、チェーンブロックに自衛隊のマークが入っていたのがおもしろい。
 
 
▲艦内にかかっていたチェーンブロック
 
艦内のトイレや乗り降りをするゲートを観察し、下船しようとしましたが、せっかくなのでもう一回LCACを見ようと思い直して再度艦の後部へ。
 
操縦室を外から見てみましたが、まるで航空機のコックピットのよう。
 
 
▲LCACの操縦席を外からガラス越しに見る
 
 
▲操縦席の下にある座席(操縦席は左のはしごを登ったところにあるが、立ち入り禁止)
 
 
▲左舷前部の座席の様子(このゴチャゴチャした雰囲気がたまりません)魚眼レンズで撮影
 
本来は甲板の見学もあったようですが、今日は雨上がりで甲板が滑りやすく危険とのことで、私が見学に行った段階では貨物室とLCACのみの見学となっていました。
 
10:20
くにさきの見物を終え、基地祭会場へシャトルバスで戻ります。
 
10:30
会場へ戻ってきました。

憲兵隊の車両の前に、POLICEの記載がある自転車を発見。さすが海兵隊、自転車のフレームには有名な銃器メーカーであるSmith & Wessonの名前があります。
 
 
▲憲兵隊の自転車
 
突然銃声が聞こえました。その方向へ行くと、航空学生によるファンシードリルが行われています。演技の一部として祝砲を発射したようです。
 
他の基地祭では人が多すぎてファンシードリルをろくに見られないのですが、ここ岩国航空基地の基地祭は見学者がさほど多くなく、ファンシードリルをじっくり見ることができました。
 
 
▲ファンシードリルの様子
 
▲参考動画(2010年度のファンシードリル演技)
 
10:45
ファンシードリルが終わると、展示飛行が始まりました。
 
南極観測隊のしらせに搭載されている多用機CH-101(ヘリコプター)や、旧式になってしまった掃海・輸送機MH-53E(ヘリコプター)、その後継機となる掃海・輸送機MCH-101(ヘリコプター)等が編隊を組んで会場上空を航過します。
 
 
▲MH-53E(奥側2機)とMCH-101の編隊。大型ヘリの編隊は迫力がある。
 
 
▲航過する多用機UP-3D(左)と多用機U-36Ax2機
 
10:55
展示飛行は終了。

地上に展示されている戦闘機を見に行くことにします。
 
 
▲地上展示されていた第115海兵戦闘攻撃飛行隊のF/A-18戦闘機
 
 
▲地上展示されていたF-2B支援戦闘機
 
 
▲地上展示されていた航空自衛隊のF-15戦闘機
 
展示されている戦闘機はどれも抜群に格好良い!うっとりしながらなめ回すように見てしまいます。
戦闘機だけではなく、ヘリコプターも展示されていました。
 
 
▲掃海・輸送機MH-53E
 
 
▲上のMH-53E左側面のマーキング
 
珍しいものとして、高速曳航標的がウェポンローダーに乗った状態で置かれていました。
 
 
▲高速曳航標的
 
説明の看板も何もなかったので、これを見た一般の人(マニア以外の人)は爆弾かミサイルだと思っていたかもしれません。
 
11:40
地上展示機体の周囲を気が済むまでぶらぶらしてから、シャトルバスで岩国駅へ戻りました。
 
岩国駅からタクシーで新岩国駅へ向かい(¥3,000弱)、売店で買ったサンドイッチで昼食。
 
13:12
こだま742号で広島へ。
 
13:28
広島着。のぞみへ乗り換えます。
 
13:44
のぞみ126号で姫路へ向けて出発。
 
14:43
姫路駅に到着。
 
ブルーインパルスや戦闘機の機動飛行がなく、地味なため見学者は少なめですが、そのおかげでファンシードリルや地上展示機をじっくり見ることができます。
 
自衛隊員の皆さんの対応も親切で、気持ちよく楽しめるイベントでした。
 
ただでさえ日々の訓練で忙しいのに、見学者のために貴重な時間を使ってイベントの準備、運営をしてくださる自衛官の皆様方には頭が下がるばかりです。