播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

那岐山(1240.3m)に鳥取県側から登る

今日は わーさん のお誘いで那岐山へ行ってきました。
mkさん、kokoさん夫婦がこの4月25日に歩かれたルートをそのまま辿り、鳥取県側の西仙コース~山頂~東仙コースという周回ルートを取りました。
 
▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「大背」
 

https://goo.gl/maps/85F8M7XxqCYpLLvX6
▲駐車場の場所

8:00
道の駅やまさきでわーさん、MKさん(上に書いたご夫婦とは別人)と待ち合わせ、道の駅を出発。
 
国道29号線を北上し「斉木口」交差点を左折します。そのまま国道429号線を西進し、鳥ヶ乢(とりがたわ)トンネルを抜けて千種へ。

千種川に突き当たったら左折し、1kmほど南進したところで出会う室橋交差点を右折します。このあたりもずっと国道429号線です。一部細い所や分かりにくいところもありますが、道路地図やナビを参考にして国道429号線をたどり、志引峠を越え、岡山県側へ下ります。
このとき、道の右側に注意しながら進み、後山への登山口となるキャンプ場方面へ行けるスーパー林道への分岐に入って下さい。
 
スーパー林道には分岐がたくさんありますが、スーパー林道本線か関係のない脇道かは一目で分かるので、ほぼ一本道と言えます。
 
スーパー林道を下りきると、道の駅あわくらんどに突き当たりるので、これを右折し、鳥取自動車道の無料区間に乗ります。智頭インターで自動車道を下りて国道53号線に突き当たったら左折し、そのまま53号線を南進。智頭東交差点で右折しますが、これも国道53号線。
 
国道53号線を走っていると、那岐駅近くで那岐山登山口の標識が道路に出ているので、それに従って国道から細い道へ入り、後は要所要所にある「登山道」の標識の指示に従い、集落内の細い道を注意深く進んでいけば、西仙コース・東仙コースの登山口にたどり着けます。
 
9:45頃
登山口に到着(地図中「P」)。
本来の駐車場の他に、道路の路肩が広くなっているところにも車が止まっていて、那岐山の人気がよく分かります。
 
 
▲駐車場の様子
 
9:52
準備をして出発。
登山口は、川を挟んで駐車場の反対側にあります。
 
 
▲西仙コース・東仙コース登山口
 
登山口から少し入ったところに案内図があり、鳥取県側の登山コースの概要が描かれているので、ここを見てコースの概要をつかんでおくと良いでしょう。
 
案内図のすぐ先で、コースは2つに分かれています。左は東仙コース、右が西仙コースです。距離はどちらも同じほぼ3km。
 
 
▲分岐の道標
 
mkさん、kokoさんご夫妻の足跡を辿るので、西仙コースの方へ進みます。
最初の内は、荒れた林道です。
 
 
▲林道の様子
 
コスト削減のためか、自動車のタイヤが通る部分だけが簡易舗装されており、真ん中だけ未舗装になっている林道を、沢を左手に見ながら登っていきます。
 
10:17
林道はまだ先へ続いているのですが、赤いコーンで通せんぼされているのに出会いました。
道標があり、その方向に山道が延びているので、道標に従って山道へ入ります。
 
 
▲ガードレールのある橋の脇から登山道が始まる
 
すぐにまた分岐に出会いました。一方は峡谷コース、もう一方は尾根コースです。
尾根の方が気持ちよさそうですし、mkさん、kokoさんご夫妻も尾根の方を歩かれているので、尾根コースへ進みます。
 
木の板で沢を渡り、自然林の尾根を登っていきます。
木々のため展望はありませんが、周囲は自然林ですし、道も整備された遊歩道ではなく普通の山道なので、気持ち良く歩けます。
 
 
▲雰囲気の良い尾根を登る
 
10:40
イワウチワの花を見ながら急坂を登っていると、唐突に急斜面が終わり、「シャクナゲの峰」のプレートが下がった場所に出会いました(地図中「シャクナゲの峰」)。

名前の通り、シャクナゲが生えているようですが、あまり花は咲いていません。
(若いお姉さんに対しては「カワイイ」とか「キレイ」と感じるのですが、花を見て「カワイイ」「キレイ」と感じる神経が私にはないので、花の写真は撮っていません。)
 
 
▲シャクナゲの峰の様子
 
10:49
目の前に避難小屋が現れました(地図中「馬の背小屋」)。「那岐山馬の背小屋」と書かれています。
せっかくなので、ここで小休止。

なお、峡谷コースと尾根コースは、この小屋の地点で合流するようです。
 
 
▲馬の背小屋の外観
 
 
▲馬の背小屋の内部
 
新しい小屋のようで、見た目が綺麗ですし、木の香りが立ちこめていて気持ち良い小屋でした。
数分間馬の背小屋で休憩し、出発。

左側が植林の急坂を登ります。
 
11:10頃
等高線の間隔が広くなってくると、今までの急坂とは似ても似つかない、楽に歩けるなだらかな道に変わります。
 
 
▲なだらかな道の様子
 
ただ、土が流されて道の真ん中が無残にえぐれている区間もあります。
 
標高1180m位まで上ってくると、一気に視界が開けました。
高原らしい雰囲気の小径を進んでいくと、まもなく休憩小屋(トイレ付き)のある三角点ピークです。
 
 
▲三角点ピークを目指し、開放的な道を歩く
 
11:39
1240.3m三等三角点ピーク(点名:名義山)に到着。広々した空間で多くのハイカー達がくつろいでいました。
 
下から見えていた休憩小屋は立入禁止になっていましたが、トイレは使えるようです。
 
 
▲三角点ピークの様子
 
地形図では三角点ピークの北東にある1255m標高点が那岐山となっています。
その方向を見ると、人影がたくさん見えています。
 
 
▲三角点ピークから那岐山を望む(山頂直下には避難小屋がある)
 
「昼食は山頂で」ということで、三角点ピークから山頂へ向かいました。
 
11:46
避難小屋(地図中「避難小屋」)前を通過。
家族連れのハイカーが何組かいて、子ども達は山道を走り回っています。
 
11:51
地形図に書かれている那岐山山頂に到着。
周囲に高い木々はなく、大展望!…のはずが、激しく霞んでいてほとんど何も見えません。周囲は真っ白。
 
 
▲那岐山山頂の様子(魚眼レンズで撮影)
 
食事をしている間にも、入れ替わり立ち替わりハイカーが登ってきます。さすがは有名な山です。
 
感動したのは、本物の山ガールを何人も見たこと。(ここで言う山ガールは、Webや雑誌で見るような服装そのままの20代前半くらいまでの女性。ガールと呼ぶからには、30前後以上は含まれないかな、と思ってます。)
山に登る若いおねーちゃん達を山ガールと呼ぶそうですが、そんなのは私が登るような山では見たことがなく(もっと年上なら見たことがありますが)、架空の生き物だと思っていました。
 
山ガール以外にも、大きなシートを広げて花見のように食事をしている家族連れハイカーや、3歳児と一緒に登ってきた若いお父さんなど、私が知っている山の世界では有りえないような光景が目の前で広がっていて、何だか不思議な感覚です。
 
展望の良い山なのでパノラマVR写真を撮影しようと用具を一式持っていましたが、景色が真っ白なのと、動き回る子ども達が多いので、撮影はやめました。
 
12:30
不思議な光景と昼食(ラーメン)を堪能し、東仙コースで下山開始。
 
幅が広く、なだらかで快適な道を下っていきます。
分岐には道標があるので、自分が歩くコースを把握しておきさえすれば、妙な所へ下りてしまう心配はなさそうです。
 
 
▲分岐には必ず道標がある
 
13時過ぎ
(霞みのため水墨画のようしか見えませんが)景色を楽しみながら、快適な道を下っていましたが、ついに東仙コース名物の階段に出会いました。
 
 
▲丸太階段
 
でも、特に歩きにくいわけでもなく、「滑りやすそうな西仙コースより階段で下れる東仙コースの方が楽で安全」と思えるようなもので、最初の内は何の苦もなく下りていました。
 
しかし、下っていく内に階段の段差は丸太2本分になり、階段を下りると言うより、飛び降りるのに近くなってきます。
 
飛び降りないようにするため、片方の膝を大きく曲げてもう一方の足を下の段に付けようとすると、膝の関節から「パキッ」「ポキッ」と音が鳴るほど。

こんな階段はハイカーにとっては障害物でしかありません。
段差を大きくするのには、何か理由があるのかな。
 
13:10
登山道が林道に分断されている地点を通過(地図中「林道横断」)。
 
 
▲林道横断地点ですれ違ったハイカーを見送る
 
林道横断地点で一度は途切れた丸太階段ですが、またすぐに現れます。
 
 
▲丸太階段のS字カーブ
 
13:53
延々と続く丸太階段で膝にダメージを感じだした頃、ようやく林道に下り立ちました。
 
14:04
林道を下り、駐車地点に戻ってきました。

霞んでいたため景色はあまり楽しめませんでしたが、賑やかな山頂や山ガールなど、有名な山の雰囲気を存分に味わうことが出来て大満足な一日でした。
 
わーさん、MKさん、ありがとうございました。