播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

兵庫県神戸市の鉢伏山

以前は平日でも休日でも午前6時に目が覚めていたのに、最近は休日になると8時過ぎまで目が覚めません。
というわけで、今日も遅くに出発しても何とかなる山ということで、須磨にある鉢伏山へ行くことにしました。
 
高い所が大好きな私の好物、ロープウェイや、世にも珍しいカーレーターなる乗り物があり、ジオキャッシングのお宝もこの近くに2つ(ロープウェイ山上駅近くと須磨浦公園の戦の濱碑近く)隠されているので、色々楽しめそうです。
 
ロープウェイとカーレーターに乗り、須磨浦展望閣で景色を楽しみ、合戦で有名な一ノ谷の近くを下る義経道を歩いて下山するというルートにしました。
 
 
▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「須磨」
 
11:19
山陽明石駅を普通電車で出発。
 
11:40
須磨浦公園駅に到着。運賃は大人1人¥360。
 
山陽電鉄の駅を出ると、すぐ右にロープウェイ乗り場があります。

チケットには色んな種類があり、各種乗り物を乗り継ぐのに必要なチケット全ての往復分のセットがあり、数百円安くなるのでそれがいいかなぁ、と思いつつ、下山は一ノ谷の義経道を辿って徒歩で下りたいから往復のチケットは無駄かなぁ、でも、携帯で見られる雨雲レーダーを見ると、姫路の方で今頃雷雨が降っているので、下山する頃はこの辺りも雨かな(実際は降りませんでしたが)、となると往復のチケットを買った方が良いなぁ、とうだうだ悩んでいる内に時間が経ってしまい、とりあえずロープウェイの片道チケットを購入し、12:00ちょうど発のロープウェイで鉢伏山上駅へ(地図中「ロープウェイ」)。
 
12:04
ロープウェイの鉢伏山上駅に到着(地図中「はちぶせさんじょう」)。
なかなか展望のいい場所です。
 
 
▲ロープウェイ山上駅隣の展望台からの風景
 
本日の山歩きの目的の一つ、ジオキャッシング(GPSを使った宝探し)のキャッシュ(宝物)がこの山上駅のすぐ近くに隠されているので、それを探しに行ってみます。
 
場所は公開するわけにいかないので詳しく書けませんが、「あの木の根もとだろうな」と思うところまでは行ったものの、最近枝打ちされたばかりの木が近くにあり、キャッシュ周辺は切り落とされた枝に覆われています。しかも、複数のハイカーが近くにいて、道もなく、何もないはずの場所へ行こうとしている私の行動を不審そうに見ています。
というわけで、宝探しはあきらめました。
 
今度は、カーレーターなる乗り物に乗ってさらに上へ登ることにします。
(カーレーターは、地形図ではロープウェイさんじょう駅と観光リフトせっつ駅間に索道として表示されています)
 
12:22
ロープウェイの山上駅隣にあるカーレーター乗り場に到着。
 
 
▲カーレーター乗り場
 
カーレーターは二人乗りの乗り物で、ベルトコンベアに乗って斜面を上り下りする構造になっています。
(1966年開業の年代物で、乗り心地の悪さで有名。世界中でここにしか存在しない乗り物です。)
 
リフトと同様、コースの上下端で転回するようになっているのですが、ベルトコンベアでは転回出来ないので、その部分だけは回転するローラー台になっており、カーレーターがローラーの上に乗ると、ガタンゴトンと何とも言えない音を出しています。
 
 
▲カーレーターを動かしているローラー(斜面の入口までローラー)
 
 
▲斜面を登る時は、ベルトコンベア(写真はローラーからベルトコンベアに変わる場所)
 
 
▲カーレーターからの眺め
 
 
▲カーレーターの斜度(約25度)
 
12:25
予想よりも良い乗り心地に拍子抜けしつつ、カーレーターの上側の駅(名前はない)に到着。
 
カーレーターの駅から出ると、真正面に須磨浦展望閣と書かれた円筒形の建物に出会いました(地図中「須磨浦展望閣」)。
 
 
▲須磨浦展望閣
 
入口は、階段を上った先の2階にあります。
この2階はゲームセンター。かなり懐かしいゲーム機が並んでいて、ゲームマニアなら楽しめそうな空間です。
 
 
▲ゲームセンターの様子
 
私はお菓子を落として取るゲームに挑戦し、本日のおやつを入手。
いい年をしたオッサンが夢中でラムネや飴を相手に格闘している姿は、さぞかし怖かったことでしょう。子ども連れの家族が楽しそうに遊んでいたのに、いなくなってしまいましたからね。
 
ひとしきり遊んだら、階段で3階の喫茶店へ上がって腹ごしらえ。
3階の喫茶店は、姫路の手柄山にある回転展望台と同様に、客席部分が回転するようになっています(手柄山より客席がかなり広い)。
 
セルフサービスになっていて、ショーケースのメニューを見ながら店員さんに注文してその場で受け取るのですが、ショーケースは回転しない建物中心部にあり、自分は回転する客席部分にいるので、悩んでいる間にショーケースが動いて行ってしまうのが何だか面白い。
 
回転速度は、45分で1周。早すぎず遅すぎず、ちょうど良い速度です。
食事中に景色がゆっくり変わっていくので、なかなか楽しいですよ。
 
 
▲喫茶店の客席
 
13:05
昼食を終えて展望閣の屋上へ。
 
 
▲展望閣屋上の様子
 
霞んでいますが、かなりの展望です。
せっかくなので、パノラマVR(全周パノラマ)を作成してみました。
 
 
須磨浦展望閣屋上で撮影した全天球パノラマ(撮影日:2011年4月24日)

https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/hachibuseyama20110424-1/virtualtour.html
 
喫茶店で食事をしているときに窓から見えていた観光リフトが気になっていたので、それに乗って須磨浦山上遊園経由で旗振茶屋へ行くことに。
 
展望閣の周りを反時計回りに回り込むと、リフト乗り場です。
リフトで越える谷間が播磨国と摂津国の国境だったらしく、リフトの駅名はそれぞれ「はりま」と「せっつ」になっています。
 
 
▲観光リフトからの眺め
 
バッテリーカーで遊べる「ミニカーランド」や、ペダルを漕いで進む「サイクルモノレール」を見ながら高い方へ歩いて行くと、すぐに旗振茶屋です。

13:38
旗振茶屋に到着(地図中「旗振茶屋」)。
 
 
▲旗振茶屋

店内では、常連さんたちが楽しそうにおしゃべりをしています。
店の前からは神戸市街を見渡せたので、三角点標石の真上にパノラマ撮影機材をセットし、パノラマVRを撮影してみました。
 
関係ありませんが、幟と電線が風で揺れていたため、写真毎に幟や電線の位置が異なり、写真の結合に手間取りました。
ちょっとおかしな所があるかも知れませんが、ご了承下さい。
 
 
旗振茶屋前で撮影した全天球パノラマ(撮影日:2011年4月24日)
 
 
 
▲旗振茶屋前の旧国境看板
 
14:05
旗振茶屋を出発。

一ノ谷へ下山するべく、鉄拐山方面へ進みます。
道には所々に分岐がありますが、道標に書かれている「一ノ谷町」や「須磨浦公園」という言葉に従って進めば、一ノ谷へ下山できます。
 
整備された道なので、詳細は省略します。
 
14:40
一ノ谷町の住宅街へ下りてきました。
 
 
▲この道の奥へ下りてきた。目印は「一ノ谷町二丁目4」の電柱。
 
ちょうど写真の場所に階段があるので、それを下ってもう一つのジオキャッシュが隠されている須磨浦公園へ向かいます。
 
14:49
階段を下っていき、山陽電車の高架をくぐると、目の前は須磨浦公園。
右前には戦の濱碑、右にはみどりの塔があります(地図中「戦の濱碑」)。
 
 
▲戦の濱碑
 
 
▲みどりの塔
 
ジオキャッシュは、案外簡単に見つかりました。
 
この後は、JRの須磨駅まで散歩をし、須磨駅前のホットドッグ屋さんでホットドッグを頂き、海を眺めてから帰宅しました。
 
ロープウェイやカーレーター、リフトにも乗れたし、何故か個人的に毛嫌いして歩かない六甲全山縦走コースの一部を歩けたし、有名な一ノ谷の古戦場を見られたし、ジオキャッシュを1つ発見出来たし、結合が難しいパノラマVR作成で色々勉強できたし、充実した一日でした。