播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

兵庫県たつの市の黍田富士(166m)

今日は天気が悪そうな予報でしたが、空を見る限り問題はなさそうです。
ということで、山の上で景色を見ながら昼食を食べようと思い、出かけてきました。
 
行き先は、たつの市にある黍田富士。
 
自衛隊や米軍のイベントに出かけるときは新幹線を使っていますが、新幹線が揖保川を渡った直後、左手側の形の綺麗な山の頂上に展望台が見えるのが気になっていました。
 
地形図を見ると、展望台があるのはたつの市立神部(かんべ)小学校の東にある166m標高点のようです。
調べてみたら、黍田富士という名前でハイカーに知られていることが分かりました。

この展望台からの眺めが以前からずっと気になっていたので、今日はその展望台からの景色をおかずに昼食を楽しむことにします。
 
 
▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「網干」
 
10:45
姫路市街の自宅を自動車で出発。
 
国道2号線を西進し、揖保川を渡ってすぐの「正条」交差点を左折。
新幹線の高架をくぐってまもなくの「山津屋」交差点を右折します。
 
11:15
まもなく道の左側に神部小学校が見えてきますが、小学校の直前で道の左側に「ヤッホの森」と書かれた道標に出会います。この道標の道を挟んだ向かい側に無料の駐車場があるので、そこに駐車しました。
 
 
▲ヤッホの森への道標と無料駐車場
 

https://goo.gl/maps/vxQvLHTYbnedzf1t9
▲駐車場の場所
 
11:22
靴を履き替え、パノラマ撮影機材と昼食だけ持って出発。
 
11:25
神部小学校東側の実線道を登ると、終点に公園があります。
この公園の入口には2枚の案内板(遊歩道の案内と遺跡(古墳)の案内)があるので、これを眺めて今日のルートを思案。
 
時間が時間なので、まずは黍田富士へ最短ルートで登り、昼食を食べることにします。
 
公園入口から少し戻ったところにある擁壁の上に道が付いています。表示はありませんが、これが黍田富士へ直登するルートの入口でしょう。
 
 
▲矢印の通りに進んで山道へ入る
 
特にこれといった特徴のない普通の山道です。
 
 
▲黍田富士へ直登する道の様子
 
11:35
傾斜がゆるんで平坦になりました。地形図を見ると、確かに平坦な場所があります。等高線を数えると、あと標高差50m少々を登れば山頂です。
 
ふと横を見ると、古墳がありました。
下にあった遺跡の案内図にたくさんの古墳が描かれていましたが、看板まで立てて分かりやすくなっているとは思っていませんでした。表示がなければ、そこが古墳だったとは絶対に分からないようなところです。
 
 
▲平坦な場所から黍田富士山頂を望む
 
山頂への最後の登りは、土が流されて岩がむき出しになった荒れた路面です。
 
11:43
展望台と幸せの鐘、そして古墳が2つある黍田富士山頂(166m標高点)に到着。
駐車場から20分ほどで到着してしまいました。
 
 
▲黍田富士山頂(166m標高点)の様子
 
楽しみにしていた展望台は、豪華な2階建て仕様。
昼食にはまだ早いので、1階に荷物を置き、2階へ上がってパノラマ撮影をしました。
 
(注)当時作成したパノラマはSafari専用だったため、2013年に再度撮影したパノラマを掲載します。
黍田富士の山頂展望台で撮影した全天球パノラマ(撮影日:2013年2月10日)

https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/kibitafuji20130210-1/virtualtour.html
 
パノラマ撮影の後は、昼食です。

本日のメニューは、アメリカ軍のMREレーション(糧食)。2009年製造(XXIX)メニューNo.20のスパゲティミートソースです。
(最近は、あの口調が独特な戦場カメラマンのおかげで、レーションの知名度が少し上がっているようです)
 
茹でた状態でソースと一緒にレトルトパックされたスパゲティなので、麺の感触なんてまったくありません。完全にふやけているというか、柔らかくなってしまっていますが、味はなかなか。
が、食べている内に飽きてきたので、レーションに付属しているタバスコを入れて味を変え、何とか食べきりました。
 
 
▲MRE XXIX Menu No.20 Spaghetti with Meat Sauce
 
12:55
昼食休憩を終え、出発。
ピストンで下山するのはつまらないので、南へ破線道をたどることにします。
 
黍田富士からの下りは、斜面につづら折れに付けられた丸太階段の道です。
つづら折れで無駄な距離を歩くのが嫌なのか、まっすぐ下る道も付いていますが、歩きにくそうなので素直に階段道を下りました。
 
 
▲黍田富士から南へ下る道はつづら折れの道と真っ直ぐな道が交錯している(201m標高点へ登り返す際に撮影)
 
13:00
黍田富士南側の鞍部に到着。地形図の通り三叉路になっており、道標は私が下ってきた道を指して「黍田富士山頂へ」、西を指して「どんぐり広場」、南を指して「亀岩展望台へ」となっています。
 
西へ下るとあっという間に下山してしまいますし、亀岩がどんなものか気になるので、亀岩展望台へ向かうことにします。
 
13:11
鞍部から丸太階段の道を真っ直ぐ登り、大きく左へカーブしてまもなく、201m標高点に到着。
 
ここには古墳が3つ(山津屋古墳群1号墳~3号墳)並んでいました。いずれも盛り土が残っており、古墳らしさがあります。
 
 
▲201m標高点の様子
 
番号順に古墳の前を通って南へ進むと、4号墳の辺りから、まるで公園を歩いているような雰囲気の気持ちの良い道になります。
 
 
▲201m標高点の南の様子
 
山津屋古墳群は、私が気づいた限り9号墳まで山道沿いにありました。

その9号墳の近くに、「山津屋14号墳・隠し田跡へ」と表示された公設の道標がありましたが(地図中「山津屋14号墳分岐」)、これは無視して直進。
 
13:20
誰が見ても古墳だと分かる横穴古墳の前を通過してすぐ、河内小学校への分岐に出会いました(地図中「河内小学校分岐」)。
 
ここも亀岩展望台方面へ進みます。
 
13:23
地形図の破線道が分岐する場所に西を指して「林間広場(40m)」、、北を指して「河内小学校へ(1510m)」、南を指して「亀岩展望台へ(120m)」と書かれた道標がありました(地図中「林間広場分岐」)。

ここも亀岩展望台方面へ。
 
13:25
亀岩展望台に到着(地図中「亀岩展望台」)。
 
 
▲亀岩展望台
 
亀岩とは、盛り土が流された古墳の石室のことのようです。
展望台の名前の通り、南方面には展望が開けていました。
 
 
▲亀岩展望台から南方面の景色(写真では分からないが海と家島群島が見える)
 
ここから破線道を辿って神部小学校へ下山します。

地形図では一本道で小学校へ戻れるように描かれていますが、実際は大正池方面への道もあります。
「隠田・ドングリ広場」の道標に従うと、地形図の破線道へ進めます。
 
13:34
気持ち良い里山の雰囲気の中を下っていくと、炭焼窯跡のすぐ先で、林間広場分岐からの道と合流。
 
13:35
湿地帯に出会いました。これが隠田跡でしょう(地図中「隠し田跡(湿地)」)。
 
 
▲湿地の様子
 
湿地を保護するため、周囲にはロープが張られていました。
湿地の先は狭い谷を通る道ですが、非常に雰囲気が良く、気分良く下ることが出来ました。
 
 
▲谷道の様子
 
13:52
公園に出る直前、木製の堰堤に出会いました。
 
 
▲木製の堰堤
 
13:54
公園を通り抜け、神部小学校前を通過。
 
13:57
駐車場に到着。