2010年の夏、姫路市内の廃線跡地を自転車で探索しました。
旧国鉄の通称飾磨港線と新日鐵引き込み線(https://dfm92431.hatenablog.jp/entry/2010/08/29/122744)、北沢産業網干鉄道(https://dfm92431.hatenablog.jp/entry/2010/09/26/160401)、虹技引き込み線(https://dfm92431.hatenablog.jp/entry/2010/09/05/150136)の3つを回りましたが、姫路市内にはもう一本引き込み線の跡地が残っています。
それは、三菱電機の引き込み線。
今日はロックシティ姫路がグランドオープンする日でしたが、好日山荘が入っているということで、ちょっと買い物に行き、その帰りに(ロックシティ姫路のすぐ近くにある)三菱電機の引き込み線跡地をじっくり見てきました。
(思いつきで行ったためまともなカメラがなく、iPhoneのカメラで写真を撮影しました。)
(思いつきで行ったためまともなカメラがなく、iPhoneのカメラで写真を撮影しました。)
大型のショッピングセンターのグランドオープン当日なので、車で行くと大変だろうし、自転車ですらごった返していそうです。というわけで、自宅から徒歩でロックシティ姫路へ行き(徒歩で正解でした)、買い物を楽しんだ後、廃線跡地のことをふと思い出して千代田町へ。
▲千代田町に残る煉瓦造りの工場(左に見えているのが船場川。その上にモノレールの廃線跡も写っています。写真中央を左右に横切っている高架は新幹線。)
↑この煉瓦造りの工場は、その後取り壊されました。
↑この煉瓦造りの工場は、その後取り壊されました。
JR山陽本線の線路が船場川を越える場所のすぐ北に、青い鉄骨の目立つ橋が架かっています。
この橋が架かっている場所こそ、三菱電機引き込み線の鉄橋があった場所です。
この橋が架かっている場所こそ、三菱電機引き込み線の鉄橋があった場所です。
https://goo.gl/maps/z6ud4DT9KuxmjdbDA
▲鉄橋跡の場所
▲引き込み線の鉄橋があった場所にかかる橋と、その下に見えるかつての橋台(鉄橋跡)(川の東側)。
▲川の西側に残っている煉瓦造りの橋台
引き込み線は、姫路駅の西で船場川を越える直前に山陽本線のレールから分岐し、下水処理場(現在は取り壊されている)の北に沿って西へ向かい、姫路市西延末400番地付近から右(北)へカーブを始め、冑山の北東付近から三菱電機の工場へ入るという経路を取っていました。
▲1961/06/06撮影の航空写真(鉄橋から西へ緩やかに弧を描いて北へ向きを変え、三菱電機の工場西端付近から工場へ入っている。)(出典:国土地理院 国土変遷アーカイブ)
▲山陽本線から分岐した後、一直線に西へ進む区間の跡地(左側は下水処理場跡)
▲緩やかに右へカーブする付近の様子(線路の曲線部分は、現在建物が建っていて立ち入ることはできないが、建物の形状や配置から、右へカーブしている様子が分かる)
▲カーブに入る辺りの水路には、ガーダー橋跡のようなものが残っている
▲三菱電機の工場西端近くの南側の様子。この扉の付近から引き込み線は工場へ入っていたようです。
これで、姫路市内に残る廃線跡地の探索は終了。