警告!
今回紹介するルートは、多くの区間で明確な道がありません。
GPSとコンパス、地形図を使わないと、道迷いの心配やルートの誤りによる時間超過の恐れがあります。
初心者の方やナビゲーション装備が貧弱な方だけで歩くことは絶対におやめ下さい。
今日は「かみかわ登山日和」の山ちゃんのお誘いで、山ちゃんのブログ記事によく登場されているN夫妻とわーさんと一緒に行者岳に案内して頂きました。
ルートは、「山であそぼっ」の山あそさんが2006年12月23日に歩かれているのと同一です。
▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「但馬新井」
https://goo.gl/maps/jhUaSVYV3yNfoABR9
▲駐車場の位置
8:15
8時に道の駅「あさご」で待ち合わせ・・・のはずが、国道312号線が思いの外混雑していて、15分遅刻してしまいました。
その程度のことには対応できるよう、早めに家を出るべきですね。
8時に道の駅「あさご」で待ち合わせ・・・のはずが、国道312号線が思いの外混雑していて、15分遅刻してしまいました。
その程度のことには対応できるよう、早めに家を出るべきですね。
わたしの車とわーさんの車を道の駅に残し(地図中「P2」)、山ちゃんの車で多々良木ダム湖周遊路へ向かいます。
8:30
周遊路を反時計回りに進んで最初に出会うヘアピンカーブ(?)の頂点が駐車場になっており、「行者岳→」と書かれた道標も設置してあります(地図中「P1」)。
周遊路を反時計回りに進んで最初に出会うヘアピンカーブ(?)の頂点が駐車場になっており、「行者岳→」と書かれた道標も設置してあります(地図中「P1」)。
▲地図中「P1」の様子(登山時には撮っておらず、下山後に撮影した写真です)写真の最奥の車の向こうから登山道が始まっている。
登山道に入ってすぐ、「廿三(23)丁」の丁石仏に出会います。その石仏の先から、古い石畳の道のなれの果てを歩いて行くことになります。
丸太階段を設置するだけ設置して、その後放置して丸太が腐り、ヌルヌルになって滑りやすく、歩きにくくなった階段道ならイヤですが、重機も何もない時代に、昔の人達が純粋な信仰心から作った石畳の道ですから、滑りやすくて歩きにくくはありますが、特に苦には感じません。
▲稜線に出るまでの道の様子
8:49
稜線に出ました。
ここには、崩れかかった岩の祠と15丁(?)の丁石仏があります。
稜線に出ました。
ここには、崩れかかった岩の祠と15丁(?)の丁石仏があります。
▲崩れかかった祠
稜線上は、雑木の中の雰囲気の良い道です。
斜度がきついところもありますが、終始このような良い雰囲気なので、気持ち良く歩けます。
▲稜線上の道の様子
道の様子に変化はないので、丁石仏に出会った時刻だけを記載しておきます。
(行者堂跡を1丁として、丁石仏が道沿いに置かれています。)
8:53
14丁石仏。
14丁石仏。
8:55
13丁石仏。
13丁石仏。
8:58
12丁石仏。
12丁石仏。
9:01
11丁石仏。
11丁石仏。
9:04
10丁石仏。
10丁石仏。
9:07
9丁石仏。
9丁石仏。
9:10
8丁石仏。
8丁石仏。
9:16
突然、目の前に鉄製の階段が現れました(地図中「鉄階段」)。
突然、目の前に鉄製の階段が現れました(地図中「鉄階段」)。
▲鉄階段
この階段を上ると、そこはちょっとした展望所になっており、北東方面の展望が開けていました。
ここで小休止(N婦人から梨を頂きました!)。
ここで小休止(N婦人から梨を頂きました!)。
▲展望所から見た竹田城跡(写真をトリミングしたものです。実際はこんなに大きく見えません。要双眼鏡。)
9:27
6丁石仏。
6丁石仏。
9:30
5丁石仏。
5丁石仏。
9:34
4丁石仏。
4丁石仏。
9:37
3丁(?)石仏。
3丁(?)石仏。
9:41
大岩の右を進みます。
大岩の右を進みます。
9:42
2丁(?)石仏。
2丁(?)石仏。
9:44
行者堂跡に到着(地図中「行者堂跡」)。
小さな祠と、その背後に割れ目が縦に入った巨岩があります。
行者堂跡に到着(地図中「行者堂跡」)。
小さな祠と、その背後に割れ目が縦に入った巨岩があります。
▲行者堂跡
行者堂の背後の巨岩には、縦に割れ目が通っています。
やまあそさんのレポートによると、割れ目の最上部には祠があるとのこと。わーさんと私で割れ目の中を登ってみました。
やまあそさんのレポートによると、割れ目の最上部には祠があるとのこと。わーさんと私で割れ目の中を登ってみました。
ロープや小さなハシゴがあり、途中までは登れるのですが、祠のある最上部にはとても届きませんでした。
▲岩の割れ目を登るわーさん
行者堂の左側の岩壁には、石仏が何体か置かれていましたが、N婦人が少し高い場所にある行者像を見つけてくれました。
▲少し見つけにくい場所にある行者像
行者堂跡からは、ロープを使って真っ直ぐ尾根へ上がる道と、倒木で通せんぼされた道の2通りの進み方があるようです。
ロープを使う道は危なそうに見えたので、山ちゃんと私は普通の道の方へ、他の方々はロープを使って斜面を登ります。
ロープの方が正解だったようです。
私の選んだ方の道は、最初こそ歩きやすかったですが、大岩の左側を巻いた後、鎖をよじ登って尾根に復帰する必要がありました。
私の選んだ方の道は、最初こそ歩きやすかったですが、大岩の左側を巻いた後、鎖をよじ登って尾根に復帰する必要がありました。
この先でも鎖場が出てきました。垂直とまではいいませんが、修験の山らしい険しさに、何だかワクワクしてしまいます(鎖場では写真を撮影していません)。
10:12
やまあそさんのレポートで「覗き」として紹介されていた岩場に到着。行者堂の少し上の尾根上にあります。
やまあそさんのレポートで「覗き」として紹介されていた岩場に到着。行者堂の少し上の尾根上にあります。
展望の良い場所ですが、崖に近づくほど低くなる斜面になっているので、いくら高い場所が好きな私でも、覗きをする気にはなりません。(岩の上に落ちている松葉で足を滑らせると、絶対に助かりそうにありません。)
▲覗き岩からの展望(手前に写っているのが覗き岩)
ここからは、美しく紅葉した雑木を見ながら、気持ち良く歩ける道です。
10:29
そして、トラロープが張られた雑木のやや急な斜面を喘ぎながら登り切ると、展望岩です(地図中「展望岩」)。
そして、トラロープが張られた雑木のやや急な斜面を喘ぎながら登り切ると、展望岩です(地図中「展望岩」)。
▲展望岩
▲展望岩からの展望(画像にマウスポインタを合わせると右下に表示される虫眼鏡アイコンをクリックすると、拡大表示されます)
ここで展望を楽しみながら小休止。
10:42
行者岳山頂に向けて出発。
この尾根も、今までと同様雑木ばかりの気持ち良い場所です。
行者岳山頂に向けて出発。
この尾根も、今までと同様雑木ばかりの気持ち良い場所です。
10:47
行者岳山頂に到着。
電波反射板があり、反射板が向いている方向は伐採されているため、展望が楽しめます。
行者岳山頂に到着。
電波反射板があり、反射板が向いている方向は伐採されているため、展望が楽しめます。
▲反射板が向いている方向は大展望
昼食には早いので、縦走を続けることに。
10:55
行者岳山頂を北へ向けて出発。
行者岳山頂を北へ向けて出発。
ここからは、私とわーさんにとっては初めてのルートです。
道の駅あさご近くまで延びている尾根の先端へうまく辿り着こうと思うと、途中でいくつか出会う尾根の分岐を見落とさず、正しい方位へ進む必要があります。
11:18
626m標高点の少し手前で、右へ向かって延びる道に出会いました(地図中「分岐」)。ここは右へ曲がるのが正解。やまあそさんのレポートで予習しておいて良かった。
626m標高点の少し手前で、右へ向かって延びる道に出会いました(地図中「分岐」)。ここは右へ曲がるのが正解。やまあそさんのレポートで予習しておいて良かった。
地形図の破線道では、道なりに進んでいれば大丈夫なように見えますが、実際はGPS軌跡(地図中の赤線)の通り、カクッと折れ曲がる必要があります。
その先も、雑木のなかの気持ち良い道です。しかも、稜線を辿るのではなく、高低差が小さくなるように稜線から少し外れたところに道が付けられています。
▲道の様子
11:43
583m標高点に到着。ここで昼食とします。
583m標高点に到着。ここで昼食とします。
私の本日のメニューはエスプレッソパスタでしたが、N婦人から豚汁、山ちゃんからはソーセージを頂き、エスプレッソパスタだけで満足出来なかったときのために持ってきていたお菓子とカロリーメイトは食べずに済みました。ごちそうさまでした。
山の中で手作りのできたて豚汁を食べられるなんて、思ってもみませんでした。わーさんも大満足の様子。料理目当てにN婦人と山に行きたくなったようです。
▲N婦人お手製の豚汁(私の大好きな小芋が入っていて美味でした。お餅が入っていて、腹持ちも抜群。)
12:25
昼食休憩を終え、583m標高点を出発。
昼食休憩を終え、583m標高点を出発。
12:38
西へ下ったところの鞍部では、鹿よけネットに出会いました(地図中「鹿よけネット」)。ネットの右側を通って行くと、登り返しの直前で、ピークを巻く道に出会います。
西へ下ったところの鞍部では、鹿よけネットに出会いました(地図中「鹿よけネット」)。ネットの右側を通って行くと、登り返しの直前で、ピークを巻く道に出会います。
ピークを巻く道は、数カ所で崩落しているようでした。崩落箇所は少々危ないですが、それ以外は快適な道です。
12:53
ピークを巻いて稜線に復帰したところは、地形図で破線道が書かれている峠。
ピークを巻いて稜線に復帰したところは、地形図で破線道が書かれている峠。
ここからは登り返しですが、満腹の身体には堪えます。
登り切った所の小ピークは、少し藪っぽくなっていますが、全然問題なく歩けます。
13:11
奇妙な形をした松の木を右手に見ながらすすめば、三等三角点(点名:三本松)ピーク。
測量のため伐採されており、すっきりしています。
奇妙な形をした松の木を右手に見ながらすすめば、三等三角点(点名:三本松)ピーク。
測量のため伐採されており、すっきりしています。
▲三等三角点(点名:三本松)の様子
三角点ピークから先は、激下りとなだらかな道が交互に出現する尾根歩きです。
落ち葉でよく滑るので、激下り斜面では何度となくすっころびました。幸い、怪我はありませんでしたし、装備品の破損、紛失もありませんでした。
▲国道312号線を見下ろしながら歩ける極楽区間もある
13:58
背の低い笹が現れだしたら、370m標高点です。
背の低い笹が現れだしたら、370m標高点です。
14:16
地形図にも描かれている貯水タンク(多々良木配水池)に出会いました。
地形図にも描かれている貯水タンク(多々良木配水池)に出会いました。
やまあそさん達は、ここから左へ下って鉄塔巡視路を辿られたようですが、私たちは逆に右へ行ってみることに。
急斜面を下ると、貯水タンクへの巡視路(コンクリート階段)に降りました。
後はこの階段を下り、防獣ゲートを通れば道路に出られます。
後はこの階段を下り、防獣ゲートを通れば道路に出られます。
▲ここへ降りてきた(14:26)
この後はP1へ戻り、駐車場でコーヒーを沸かし、山ちゃんの東京土産ごま団子を食べながらコーヒーを頂き、家路につきました。
普段は、帰りの運転中に眠気に襲われることがあるのですが、今日はコーヒーのおかげで眠くなることもなく、安全運転が出来ました。山歩きの後にコーヒーを飲むのも良いものですね。
山ちゃん、N夫妻、わーさん、本日はありがとうございました。