播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

一円電車まつり in 兵庫県養父市大屋町明延

かつて運賃が1円という史上最安の鉄道がありました。
その車両は小さくてかわいく、機関車のデザインも何とも言えない魅力を持っています。
 
ぜひ生でその姿を見て、乗って楽しみたいと思っていたら、私が毎日チェックしているGigazineやその他のメディアでも「一円電車まつり」のことが取り上げられているではありませんか。
 
全国的なメディアに取り上げられると来場者が増えてゆっくり一円電車を楽しめないかも、と思っていましたが、天気が悪かったせいかさほど混雑しておらず、のんびりと一円電車を満喫することが出来ました。
 
8:20
姫路市街の自宅を出発。本当はもっと早くに出発したかったのですが、家族を車で送る用事があったので、それを済ませてからの出発となりました。
 
国道29号線を北上し、安積橋交差点を右折して県道6号線に入ります。
そのまま揖保川沿いに北東へどんどん進み、途中で国道429号線への分岐も無視して北へ進みます。
やがて道は曲がりくねった山道となり、峠を越えて大屋町へと下っていきます。

明延トンネルのすぐ手前で右折し、まもなく出会うあけのべ自然学校に車を置きました。(メイン会場にも駐車場はありますが、すでに一杯だろうと思い、会場から離れた自然学校に車を置きました)
 

https://goo.gl/maps/DbxKWkioFKhxQiWQ6
▲養父市立あけのべ自然学校の地図
 
 
▲私が車を置いたあけのべ自然学校(あけのべドーム森の館の裏にある)
 
10:05
あけのべ自然学校前の駐車場に到着。雨がパラついてきました。
姫路から2時間を予定していましたが、案外早く到着。
 
一円電車まつりのメイン会場は、北へ下ったところにある明延振興館周辺です。
とりあえずお手洗いを済ませ、メイン会場へ向かいます。
 
 
▲昔ながらの家並みの中を歩いて会場へ向かう
 
風情のある家並みを眺めながら歩いていると、メイン会場の南にある臨時駐車場でやまあそさんの車を発見!
町全体が一円電車まつりの会場のようなものですが、小さな町なので、高確率でやまあそさんと出会うだろうと思いながら会場をウロウロするものの、まったくやまあそさんの姿が見えません。携帯に電話をしても応答無し。
 
 
▲明延振興館前に展示されている電気機関車、白金号(何だかかわいい)
 
 
▲明延振興館前の広場に敷設された70mの軌道を走る一円電車
 
 
70mの軌道をゆっくり走っている一円電車をひとしきり眺めたり撮影してから、普段は入る機会のない探検坑道の見学へ向かうことにします。
 
探検坑道までは、メイン会場から出ているシャトルバスで行くことが出来ます(無料)。
雨の中を歩かずに済むので助かりました。
 
探検坑道内には他のグループが残っているとのことで、しばらく待つことに。
何組が坑道内にいるのか分かりませんが、1組が坑道から出てきました。その中にやまあそさんがいました。
メイン会場を探しても見つからないはずです。携帯電話は車の中に置いてきたとのこと。
すぐに坑道見学開始なので、一言二言会話をしただけでお別れ。
 
 
▲探検坑道入口(こういうのを見ると、何故かワクワクします)
 
11:10
探検開始。
探検坑道内は涼しくて気持ちいい(気温15度、湿度75%)。ただ、暗い場所が所々にあるので、ボンヤリしていると地下水でぬかるんだ地面に足を取られたり、トロッコの軌道に蹴躓いたりして危ない。
 
狭い階段もあるので、動きやすい服装で行って下さい。坑道に入るにはヘルメットをかぶる必要があるので、ややこしい髪型をしている人は注意が必要です。
 
 
▲探検坑道内の階段
 
 
▲探検坑道内の様子(可能な限り営業していた当時の様子が残されている)
 
 
▲坑道内を走っていたトロッコ(機関車が1t積の貨車を15~20輌引っ張るとのこと)
 
 
▲掘削作業に使われていた機械が展示されている(機械好きの私にとってはたまらないデザイン)
 
11:54
探検坑道見学終了。
ガイドさんの説明で、鉱山の規模がどれほどすごかったか、また作業がどれほど危険で困難だったのかを存分に理解できました。作業に使う機械や乗り物が格好いいなんて言ってる場合じゃありません。
 
この探検坑道内では、醤油と日本酒の熟成が行われています。
実は、山歩きを通して知り合った方にこの日本酒を頂き、昨晩味見をしていたのです。
昨晩飲んだお酒が熟成された場所はどんな所なんだろうと興味があったので、坑道内の様子を見るだけでなく、お酒が寝かされている様子まで見られて大満足。
 
シャトルバスでメイン会場へ戻り、露天の焼きそば(¥300)で昼食。
 
一円電車は外からその姿を楽しみましたが、まだ乗っていなかったので、人が少ないこの時間に乗車。
当時の物を再現した厚紙の切符をもらい、せっかくなので入鋏してもらってから乗り込みました。
 
 
▲一円電車の客車内部の様子
 
狭いため乗り心地は決して良いとは言えません。走行中はゴォーっという音が車内に響いていましたが、実際の一円電車は大部分がトンネル内だったので、きっとすごい騒音だったに違いありません(私はそういう乗り物の方が、乗り物らしくて好きなんです)。
 
その後、明延の町を端から端まで歩かなくてはいけないスタンプラリーに挑戦しました。
 
 
▲スタンプラリーのために見に行った明延鉱山鉱業所跡地に残るインクラインのレール
 
南は明延鉱山鉱業所跡から北は清滝橋まで歩き、スタンプラリーを完成させましたが、プレゼントがもらえる抽選会は15:00。私がスタンプラリーを終えたのが13:45。まだまだ時間があります。
しかし、もう見るべき所はすべて見てしまったので、1時間以上も時間つぶしをするのは大変です。
 
というわけで、一円電車復元のための募金に寄付をしてから、14:00に家路につきました。
一定額以上を寄付すると、プレートに名前を刻印して保存してくれるとのこと。せっかくなので名前を残そうと思って奮発しました。
 
 
▲一定額以上を寄付するともらえる記念品(白金号の携帯ストラップ、一円電車の切符)と領収書
 
自宅到着は15:45。