播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

備州 岡山城鉄砲隊の演武(@第61回姫路お城まつり)

あまりにも暑いので、とてもじゃありませんが山歩きをする気になりません。
日常生活にも支障があるほどの暑さなのに、山に行ったら熱中症かそれに近い状態になりそうです。
というわけで、最近はまったく山に行っていないのですが家でじっとしているのも退屈です。

 

私の住む姫路市のサイトを見ると、お城まつりのイベント情報が載っており、ぼーっと眺めていたら「備州岡山城鉄砲隊演武(15:00~15:30)」というのが目に入りました。

 

子どもの頃から鎧兜や日本刀、火縄銃は好きなので、これを見に行くことにしました。
場所は大手前公園の市民ステージとのこと。自宅は姫路城から近いので、お城の目の前にある大手前公園まで歩いて行くことにします。

 

14:30
自宅を徒歩で出発。途中、自動販売機で飲み物を補充し、大手前公園の公衆トイレで用足し。

 

14:40
大手前公園の市民ステージ前に到着。

 

到着したときは、韓国人歌手が何やら歌っていましたが、韓流の知識は微塵もないのでステージには見向きもせず、涼しいテント内の椅子に座って休憩。自宅からは僅かな距離なのに、充分に体が熱くなっている様子。山に行かなくて正解だったかも。

 

韓国の歌手のショーが終わったと思ったら、今度は朝鮮学校の生徒による舞踊。
舞踊に興味はないので、写真も撮らず、ぼんやり眺めておくだけにしました。

 

この舞踊が終わると、何やらステージの端にベニヤ板を取り付ける作業が始まりました。
この板の方向に向けて火縄銃の空砲を発射するようです。

 

15:07
いよいよ備州岡山城鉄砲隊による演武が始まりました。
最初は挨拶代わりに馬上筒と呼ばれる小型の火縄銃による空砲射撃です。

 

本当に普通の火縄銃を小さくしただけで、持ちやすさや馬上で扱いやすくするための工夫がしてあるようには見えませんでした。

 


▲馬上筒による空包射撃

 

続いては、通常のサイズの火縄銃による射撃。
一度に数人ずつ、隊員全員が発射をします。

 


▲普通の火縄銃による空包射撃。黒色火薬を使うため白煙が大量に出る。

 

それまではテントとステージの間には誰もいなかったのですが、火縄銃の演武が珍しく、迫力も素晴らしいため、カメラをもった人達が集まり始めました。

 


▲ステージ前には三脚をもったカメラマニアが現れ始めた。後方の観客には全く遠慮しない。

 

その連中はステージのすぐ前にいるのに立ったまま撮影をするので邪魔。
これだから、あちこちのイベントで脚立や三脚の持込が禁止されたり、後ろの方の客と最前列のカメラマニアとの間で口げんかが始まったりするんですね。

 


▲火縄銃に弾(空砲なので弾は入れませんが)を込める作業の様子

 

この演武を見て分かったのは、火縄銃の不発率の高さです。
火ばさみが落ちているのに煙が出ない(口薬(点火用の火薬)に火が点かない)という現象が頻繁に発生していました。
逆に、火ぶたを切った瞬間に点火されてしまい、射手が驚いているというのも何回かありました。

 


▲二十匁筒の演武で発生した不発(火縄の先が火皿に当たっているのに煙が出ていない)

 


▲上に向け、火ばさみを上げて不発処理

 


▲2度目で上手く点火された

 

普通の火縄銃による演武が終了すると、十匁筒、二十匁筒、三十匁筒、五十匁筒、百匁筒の順にどんどん大型の火縄銃が登場します。

 


▲三十匁筒(重さが30kgあるそうです)

 


▲最後は百匁筒(隊長が担当)

 


▲百匁筒の発射(大迫力の音と大量の白煙で感動します)

 


▲最後に整列した岡山城鉄砲隊

 

15:35
演武終了。

 

鎧兜に全身を包み、作られてから百年以上経過した本物の火縄銃を扱う様子は「かっこええ~」の一言。
最後に整列した様子には、思わず見とれてしまいました。

 

この鉄砲隊の方達も、(大阪城等のように復元されたものではなく)本物のお城の前で演技が出来て満足されたことと思います。
でも、贅沢を言えば、大手前公園ではなく天守閣がよく見える三の丸広場でやって欲しかったなぁ。