播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

Garminの衛星写真閲覧サービス:Birds Eye

今日紹介するのは、道具ではなく、山歩きに使えそうなサービスです。

 

サービス名:Birds Eye Satellite Imagery
提供者:Garmin Ltd.(アメリカ)
利用料:年額 $29.99 USD
備考:このサービスに対応するGarmin製GPS受信機1台につき1ライセンスが必要です。また、Garminのフリーソフト「Base Camp」をインストールする必要があります。Base Camp内に表示出来る地図データも必要です。衛星画像はインターネットでダウンロードするため、比較的高速な常時接続環境が必要です。

 

注)このブログ記事の画像の内、パソコン画面のキャプチャに表示されている地図はUUDのもの、GPS(Oregon550)の画面キャプチャに表示されている地図はGarmin純正Topoのものです。

 

Birds Eyeという名前の通り、上空から見た地上の風景を閲覧することの出来るサービスです。

 

Yahoo!地図やGoogleマップでも同様の航空写真(衛星画像)を見ることが出来ますが、Birds Eyeの利点は、GPS受信機(以下単にGPS)とシームレスに連携している(画像に位置座標が初めから設定されている)ところです。

 

このサービスを利用するには、1年間有効なライセンスを購入し、使用するGPSの製造番号を登録する必要があります。
登録が済むと、Garminのフリーソフト「Base Camp」上でBirds Eyeのサービスを利用できます。

 

Birds Eyeの操作は、ウィザード形式になっているので簡単。
まずは登録したGPSをPCに接続し、Base Campを起動します。次に、下の画像の場所にあるメニューをクリックします。

 


▲Newボタン横の三角形をクリックし、「Birds Eye Imagery」を選択する(この画面では、Base CampにUUDの地形図を表示しています)(画像右下に虫眼鏡が表示されるので、それをクリックすると拡大表示されます)

 

すると、Birds Eyeのライセンスに問題がないかを確認する画面が表示されます。

 


▲GPSが登録されているものかどうか、ライセンス期間内かどうかの確認画面が表示される

 

次の画面では、作成される衛星画像につける名前(GPSへ転送する際のファイル名)、情報量(Standard、High、Highestから選択)を設定します。

 

そして、地図画面に表示される枠をドラッグし、どの範囲の衛星画像をダウンロードするかを選択して「Download」ボタンをクリックします。

 


▲地図画面内左上に表示されているのが、ダウンロードする衛星画像の範囲を選択するための枠(画像右下に虫眼鏡が表示されるので、それをクリックすると拡大表示されます)

 

範囲の広さや情報量の設定によっては、ダウンロードにかなりの時間がかかります。上限は100MB。これを越えてしまう場合は、範囲を分割してファイルを複数作る必要があります。

 


▲ダウンロードが終了すると、地図画面内に衛星画像が表示される(画像右下に虫眼鏡が表示されるので、それをクリックすると拡大表示されます)

 

左側のリストに、衛星画像に付けた名前が表示されるので、これを右クリックし「Send To」でGPS本体メモリ、またはmicroSDカードを選択して転送します。

 


▲GPSへ転送する操作(画像右下に虫眼鏡が表示されるので、それをクリックすると拡大表示されます)

 

これで転送は完了です。
衛星画像は「Garmin」フォルダ内にある「BirdsEye」フォルダに拡張子がJNXのファイルとして保存されます。

 

衛星画像の精細さですが、詳細画像のある地域では上の画像のようになりますが、山間部では下のような画像しか無く、使い物になりません。
まぁ、山しか写らない地域で画像の解像度を上げても仕方ないかも知れませんが・・・。

 


▲山間部の衛星画像は非常に粗い(兵庫県最高峰氷ノ山周辺の例)

 


▲兵庫県宍粟市山崎町の長水山周辺の衛星画像をGPS本体で表示した様子。非常に荒い画像で、衛星画像としての意味をなしていない。

 

山沿いでも、神戸市の六甲山や姫路市の書写山など、市街地に近い場所では詳細な画像が用意されています。

 


▲姫路市の書写山山頂周辺の様子。寺院等の建物もはっきり見える。縮尺を多少変えて同じ場所を表示しています。

 


▲六甲ケーブル下周辺の様子。縮尺を多少変えて同じ場所を表示しています。

 

衛星画像のみの表示と、Garmin純正Topoと併せた表示の違いは、下の画像の通りです。
よく知った場所なら別ですが、基本的に地図表示がないと、どこがどこだかよく分かりません。

 


▲六甲山山頂周辺の様子をGarminTopo有効/無効を切り替えてGPS本体で表示した様子。

 

今のところ、私にはBirds Eyeの使い道が思いつかないので何とも評価できませんが、Birds Eyeに興味を持っている方の参考になれば幸いです。