播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

家島でサイクリング

突然「船に乗りたい」と思い立ち、マウンテンバイク(以下MTB)を持って家島へ行ってきました。
以前、同じように船に乗りたいと思ったときは小豆島へ行きましたが、大きめの安定した船よりも、家島航路を走る小型の船の方が面白そうなので、今回は家島へ行くことにしました。

 


▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「真浦」(青線は高福ライナーの航路)

 

10:30
姫路市街の自宅をMTBで出発。
県道62号線(通称産業道路)を南下し、姫路港のフェリー乗り場へ向かいます。
自宅からの距離は6kmほど。途中のコンビニで昼食と飲み物を買い込みましたが、それでも40分ほどでフェリー乗り場に到着。

 

11時ちょうどに高速いえしまの船が出た後だったので、11:30発の高福ライナーに乗ることにします。
高福ライナーは、小豆島行きフェリーや高速いえしまの発券所がある建物の南、オレンジ色のテントが乗り場になっています。

 

11:20
高福ライナーに乗り込みます。切符をあらかじめ買うのではなく、船内で乗員に現金を支払います。
私は大人1人¥900プラス自転車1台¥200の合計\1,100を支払いました。
自転車は、乗員が船に運び込んで紐で固定してくれます。ただし、船室の外ですから、海水がかかる恐れがあります。

 

11:30
定刻に出港。船は時速42km前後(GPSで測定)で家島真浦港へ向かいます。
エンジン音がうるさく、僅かに排気ガスの匂いもしますが、これこそ小型船の乗り心地ですね。楽しい。

 


▲高福ライナーの船内

 

11:57
真浦港に到着。自転車を下ろしてさっそくその辺をブラブラ。
観光案内所で地図をもらおうと思ったのですが、案内所がどこにあるのか分かりません。

 

Webの家島観光案内に載っていた「どんがめっさん」と呼ばれる、亀の形をした岩に出会いました(地図中「どんがめっさん」)。
真浦港のすぐ近くです。観光案内所を見つける前に、観光名所を見つけてしまいました。

 


▲どんがめっさんの全景(岩の形はWebにたくさん載っているので、全体の様子を載せてみます)

 

12:10
結局案内所がどこにあるか分からなかったので、観光スポット巡りは気にせず、島を一周することを目的にして、サイクリング開始。

 

上の地図の真浦港を起点に、時計回りに島を一周してみました。
道は非常に狭く、広いところでも中央線がありません。狭いところだと軽自動車1台分の幅しかありません。

 

そのため、島内では原付とたくさん出会います。
島民の足は原付らしく、ヘルメット無し、二人乗りは当たり前といった様子。

 


▲家島北側の湾沿いの風景

 


▲真浦港付近の道路脇の様子(原付だらけ)

 

12:33
ボーッと自転車を漕いでいたら、地形図で天神鼻と書かれている所に行き着きました。そこで道は終わり、神社の鳥居があります。

 


▲家島神社石段下の鳥居

 

地形図では石段を登ると実線道経由で尾根上の車道に出られるようです。というわけで、MTBを担いで石段を登ります。
地形図に載るくらいなので、そこそこ長さのある石段でした。

 

石段を登り切った突き当たりを左に進むと、家島神社です(地図中「家島神社」)。
ここで「今日一日お世話になるので宜しく」とお参りしました。

 

この神社があるのは山の上ですが、残念ながら木々の隙間から男鹿島が見える程度で、展望はありません。
尾根の先端へ行こうと思い、神社の裏手に回ると「立ち入り禁止」の看板。

 

素直に引き下がり、地形図の実線道で南西へ進みます。

 

車道に出ると、道の向かい側に公園がありました(地図中「清水公園」)。
家島清水公園という名前で、斜面に何段か平坦な場所があり、遊具が置かれていました。公衆トイレもあります。

 

12:50
北方面の展望を長めながら、清水公園で昼食。今日のメニューは、フェリー乗り場へ向かう途中に買ったコンビニおにぎりx2。

 

13:00
清水公園を出発。
ローギアで必死で坂を登り切ると、左上に何やら建物が見えます。地形図にも建物記号があります。
何だろうと思って上に伸びる道路の入口に近づくと、ゲートが閉まっていて車両は入れないようになっています。ゲートに貼られている注意書きを見ると、この上にあるのは万体地蔵苑のようです(地図中「万体地蔵苑」)。

 

MTBをフェンスにくくりつけ、ゲート横の歩行者用入口から入ってみます。

 


▲万体地蔵

 


▲万体地蔵拡大写真

 

金色に塗られた小さな石像が大量に並べられた、何とも言えない独特の雰囲気を放つ空間でした。

 

13:20
万体地蔵苑を出発し、車道を南西に下ると、「遠見遊歩道」と道標が立った遊歩道の入口に出会いました(地図中「遊歩道入口」)。

 

せっかくMTBで来ているので、遊歩道に突入。最初は上り坂でしたが、昨日の雨と落ち葉の影響で路面が滑りやすく、後輪が空転して進みません。仕方なく押して登り、平坦な区間だけ楽しみました。

 

途中に分岐が何カ所かありましたが、どう進んでも宮の集落に下りるようです。

 

13:40
遊歩道の後半は丸太階段の斜面で、私の技量ではどうあがいても乗車したまま下れないので、押したり担いだりして車道へ下りました(地図中「遊歩道出口」)。

 

ここからは舗装路の下りです。ブレーキをゆるめるとスピードが出すぎますし、原付が何台も行き交っているので、ブレーキをかけっぱなしで下ります。

 

地形図で万体地蔵から南西へ延びる実線道と合流する付近に来ました。
実線道がどんなものか興味があったので東へ行ってみます。島内ではおなじみの一車線あるかないかの路地のような道を抜けると、「チンカンドー古墳」と書かれた畑(?)に出会いました。道はアスファルト舗装の一車線ギリギリの幅ですが、MTBで登り続けるのが辛そうに見える上り坂だったので、ここで引き返すことにします。

 

再び宮集落へ戻り、南へ進みます。

 

13:59
家島中学校の脇を通り、峠道はMTBを押して登り、峠を越えた下り坂は怖くない程度のスピードで飛ばして網手港に出ました。

 

ここからまたちょっとした登りを越え、61.1m電子基準点を目指して急な坂をMTBを押して登ります。

 

14:10
電子基準点があるのは、海洋センターという施設でした。
ここでしばし休憩。

 


▲海洋センター敷地内の電子基準点

 

ここから先、島の北西側を通る車道は気持ち良く走れます。登りも下りもなだらかなので、私の体力でも下りて押す必要がありません。
かなりスピードを出せますが、カーブが多く、原付や電動シニアカーと出会うこともあるので、注意が必要です。

 

14:26
城山公園と書かれた分岐に出会いました(地図中「城山公園入口」)。
ネットで城山公園から見る真浦の景色は良いと書かれていたのを思い出し、行ってみることにしました(分岐から公園まではMTBで走れます)。が、残念ながら草ボウボウ、木々は伸び放題で、景色は見られませんでした。トイレに行きたかったのですが、公園には公衆トイレがあったので、とりあえず無駄足にはなりませんでした。

 


▲城山公園から真浦を臨む(木々が邪魔で展望はありません)

 

ここからも快適に飛ばして下り、真浦港に戻ります。

 

14:45
真浦港に戻ってきました。
先発の船は15:20発の高福ライナーです。

 

船を待っている間にふと見ると、観光案内所がありました。
今回は島を一周することに重点を置きましたが、次回はここでもらった資料を元に、観光スポット巡りをすることにします。
観光スポットは島全体に散らばっているので、結局また島を一周することになりそうですが・・・。

 

家島島内での自転車走行距離: 約14km

 


▲家島島内を走った軌跡のグラフ表示(カシミール3D使用)