播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。原則として更新は週に1回です。広告は表示しません!

兵庫県宍粟市の赤谷山(1216.4m)

警告!
今回歩いたルートの後半(山頂より先)は、登山道ではありません。正しい尾根を進むには、GPSと読図力が必要です。初心者の方や、読図が必要な山歩きの経験のない方は、挑戦しないでください。熊もいるようです(糞や爪痕あり)ので、低山・藪山マニアの方でも、単独での挑戦は避けてください。

 

今日はわーさんのお誘いで戸倉峠の南にある赤谷山(1216.4m三角点)に連れて行ってもらいました。
ルートは戸倉峠近くの赤谷山登山口から登り、ドライブインみやなかの南を通る尾根で下山するというもの。

 

メンバーは次の4人。
 ・OAP さん
 ・TQF さん
 ・わーさん
 ・しみけん(私)

 


▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「戸倉峠」

 

8:15
道の駅やまさきに到着。待ち合わせ時刻は8:00だったので、完全に遅刻です。
駐車場にはやまあそさんと、そのお友達のM氏がいらっしゃいました。お二人も一緒かと思ったら、別の場所へ探検に行かれるとのこと。

 

私たち4人は2台の車に分乗して戸倉峠へ向かいます。
戸倉峠への道は単純明快。国道29号線を北上し、トンネル手前で旧道に入るだけです。

 

途中、兵坂トンネルの南にあるドライブインみやなか近くの空き地(地図中「P2」)に車を1台デポし、残った1台で戸倉峠へ向かいます。

 

9:30
旧戸倉トンネル手前の空きスペース(地図中「P1」)に駐車し、準備を整えます。ここから先は、ゲートがあるため車は入れません。

 


▲旧戸倉トンネル手前の駐車スペース

 

9:59
戸倉峠への道(地形図実線道)を歩いていくと、戸倉峠の手前で赤谷山登山口の標柱に出会いました。

 


▲赤谷山登山口(地図中「赤谷山登山口」)

 

登山道はトラロープのある急斜面で始まりますが、急登はすぐに終わり、自然林の中の気持ち良い道となります。

 

10:20
「赤谷山→」という道標に出会いました(地図中「赤谷山道標」)。東寄りだった進路は、ここから南へ変わります。

 


▲赤谷山への道標

 

ここからは斜度が増し、所々に笹もある道になります。

 


▲1143m標高点への道の様子

 

10:42
1143m標高点に到着。展望はありませんが、広々としており、色づいた木々が綺麗。

 


▲1143m標高点の様子

 

ここから赤谷山の北にある小ピークまでの間は、美しい自然林の中の登山道です。
赤谷山北の小ピークから赤谷山までの間は、自然林の中ではありますが、両側が笹に挟まれた道になります。

 


▲赤谷山への登りの様子

 

11:07
赤谷山の山頂に到着。素晴らしい展望が広がっていました。

 


▲赤谷山山頂の様子

 

パノラマ撮影用の機材を持ってこなかったことを後悔しましたが、とりあえずカメラを持って回転しながらパノラマ撮影をしてみました。

 


▲赤谷山山頂から東方面の展望(左端は三の丸と氷ノ山)クリックすると拡大表示されます。

 


▲赤谷山山頂から西方面の展望(クリックすると拡大表示されます。)

 

本日の昼食は、アルファ米で有名なサタケのマジックパスタ「ペペロンチーノ」。150ccのお湯を入れて3分後、粉末ソースを入れてかき混ぜるだけの手軽なパスタです。目の前に大きくそびえる氷ノ山を見ながら美味しく頂きました。

 

休んでいると、次から次へとハイカーが登ってきます。私たちを除いて延べ10人ほどのハイカーが登ってきました。宍粟50名山効果でしょう。

 

12:07
ちょうど1時間休んだ後、南東へ下山します。

 


▲山頂から南東へ笹の中を下る

 

12:13
スキー場へ下るコースの道標に出会いました(地図中「スキー場への道標」)。
私たちはこの南の尾根を東へ下るので、道標を無視して南(県境尾根)へ進みます。

 

刈り払われた笹の無数の切り株が竹槍のように並んでいて、恐ろしい道になっています。

 


▲県境尾根の様子

 

12:20
「一号」と彫られた(実際は他の数字だと思いますが、横線が一本だけ残っていて数字は判別できません)大きな境界標石と出会いました(地図中「境界標石(一号)」)。県境を示す標石です。標石上面が県境の方向を表しているので、それに従って進みます・・・と言っても、県境尾根は笹藪。
とりあえず笹藪に突入すると、まもなくして切り開きに出会いました。国土調査のための切り開きです。

 

県境はそのまま西へ進むのですが、私たちは南へ下ります。県境尾根方向は、笹や自然林のため、どこが尾根なんだか分かりません。

 


▲県境から離れた後の尾根の様子(自然林の中の薄い笹藪を、国土調査のテープに従って進む)

 

12:42
1162m標高点を通過。

 

1162m標高点の南東にある小さなコブ(地図のGPS軌跡では東を巻いています)の周辺はなかなか手強い笹藪です。今までの笹藪は薄かったですが、ここはちょっと苦労しました。(撮影する余裕が無かったので、写真はありません。)

 

12:54
突然伐採地が現れ、新設の四等三角点(軽量標石)に出会いました(地図中「新設の四等三角点」)。測量のために伐採したようです。

 


▲新設の四等三角点周辺の様子

 

ここから952m標高点までは、うっすらと笹が生えた植林のような木立の中を進みますが、952m標高点からは下草のない綺麗な自然林になります。

 


▲新設の三角点から952m標高点までの道の様子

 


▲952m標高点から740m標高点の手前までの道の様子

 

740m標高点のある尾根に乗るには、地形図の通り急斜面をくだらなければいけません。
この斜面は植林帯なので、木をつかみながら何とか無事に下ることが出来ました。

 

13:53
植林の中の740m標高点を通過。ここは、両側が深く切れ落ちた細い尾根です。

 


▲740m標高点のある細長い尾根の様子

 

GPS軌跡は尾根の先端近くで北へ振っていますが、これは国土調査のテープが北へ向かっていたためです。
テープに従って北へ進むと、コンクリート擁壁の上部に出てしまい、それ以上進めなくなってしまいました。仕方なく擁壁の上端に沿って下っていき、最後は竹藪を抜け、フェンスの低くなった部分を越えて国道29号線に出ました。(この下り方はお勧めしません。)尾根の先端まで進めば楽に下りられたかも知れません。

 

後は国道29号線を少し歩き、車のデポ地(地図中「P2」)へ行くだけです。

 

赤谷山の山頂からの展望は素晴らしく、下りに使った尾根は歩きごたえがありました。ルートファインディングも面白いし。

 

参加者のみなさま、ありがとうございました。