播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

兵庫県宍粟市の若杉峠~新戸倉スキー場を歩く

注意!
今回歩いたルートは、道がありません。国土調査のための切り開き等を利用しています。
初心者や読図の出来ない方は、道迷いの恐れがありますので挑戦しないでください。
上級者向けのルートですので、登山ルートの説明は最低限にしています。(上級者の方なら、どこでどちらへ曲がる等の説明は不要でしょう。)

 


▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「戸倉峠」

 

今日もわーさんにお誘い頂き、「やまあそ」さんが2009/5/31に歩かれたコースを歩くことになりました。
参加者はわーさん、かずさん、そして私。

 

8:00
道の駅やまさきに集合。
国道29号線を北上します。

 

カヌーの競技会が開かれている音水湖を左手に見ながら北上し、ばんしゅう戸倉スキー場手前の兵坂トンネルを抜けたところで右折。県道48号線(養父波賀線)を東進し、宍粟市と養父市の境界にある若杉峠に到着。

 

8:50
若杉峠に到着。
峠の最高部だけ、道が新道と旧道に分かれています。旧道は使われていないので、そちらに駐車。
準備を整えて出発します。

 


▲若杉峠旧道の駐車スペース

 

峠からわずかに西へ下ると、県道48号線 波賀町若杉峠の標識があるので、そこから尾根にとりつきます。
とりついた直後は植林の急斜面です。

 


▲ここから尾根にとりついた

 

9:05
尾根に乗りました。
左が植林、右は自然林の尾根で、よく手入れされているように見えます。下草はなく、快適に歩けます。

 

まもなく両側が植林になりますが、939.9m三角点の手前辺りから、左手側に美しい自然林が広がります。

 


▲美しい自然林

 

9:45
939.9m三等三角点(点名:横行)に到着(地図中「テレビアンテナ」)。南方面に多少の展望が開けています。

 

ここには大きな共同テレビアンテナが立っています。アンテナの下には収容箱やアンテナが散乱しています。
どうやら最近機器の更新をしたようです。

 


▲939.9m三等三角点(点名:横行)にあるテレビアンテナ

 

先は長いので、休憩もそこそこに出発。

 

送電線鉄塔の手前でもきれいな自然林の風景に出会いました。

 

10:15
送電線鉄塔(上野横行線85番鉄塔)に到着(地図中「上野横行線85番鉄塔」)。北東方向にだけ展望があります。

 


▲送電線鉄塔(上野横行線85番鉄塔)とその周辺の様子

 

写真では、鉄塔から先(写真奥側)は暗く見えますが、薄暗い区間はすぐに終わり、また自然林のきれいな風景に戻ります。

 

10:31
妙な段差に出会い、足下を見ると碍子の破片が落ちています。やまあそさんのレポートにあった鉄塔跡でしょう(地図中「昔の鉄塔跡(?)」)。

 

ここからしばらくは両側が自然林の気持ちよい尾根道が続きますが、やがて周囲は植林に変わります。
そして、また周囲の風景は自然林に変わりますが、今までのなだらかな道とは違い、少し斜度がきつくなります。

 

11:00
950.3m四等三角点(点名:六郎谷)に到着。展望はありません。
ここは三角点標石の隣に真新しい図根点標石も立っています。

 


▲950.3m四等三角点(点名:六郎谷)の様子

 

ここから先は、周囲が自然林の、なだらかで気持ちの良い道です。

 

しかし、11:30頃から間伐材が転がる植林になり、再び自然林に戻るものの、うっすらと笹が生えた道になります。

 

11:44
996m標高点に到着(地図中「南への明確な分岐は無い 要注意」)。ここから南へ進みますが、道標なんてありませんから、この標高点を通り過ぎてしまわないように注意が必要です。

 

南へ進むと広い自然林ですが、すぐに植林の斜面に変わります。この歩きやすい植林の尾根を、適当に南へ下ります。

 


▲南へ下る植林の尾根の様子

 

11:53
すると、数分で林道(地形図の実線道)終点に出会いました。

 


▲林道終点に出た

 

ここで昼食をとることにします。
本日のメニューは米軍の携帯食料、MREレーション。一時期、ミリメシが流行りましたが、どうなったんだろう。MREレーションは不味いと言われていますが、私にとっては、小学校の給食と同じレベルだと思います。美味しくはないけど、不味くもない。

 

12:20
食事を終えて出発。

 

左手に尾根を見ながら林道を600mほど歩くと、左手の尾根と林道の高さが等しくなります。ここで尾根の方へ入ると、眼下に真っ黒な道が見えます。
近づいていくと、キャタピラの跡がついた、ぬかるんだ黒土の道だと分かりました。

 


▲ぬかるんだ作業道(地図中「新設の作業道」)を歩く

 

12:40
地形図の実線道と合流しました。

 


▲地形図の実線道は、快適に歩ける

 

この実線道も未舗装の道ですが、乾いた土の道で快適に歩けます。
地形図に載っていない作業道との分岐が何カ所かあるので、要注意です。

 

12:58
新戸倉スキー場のトップに出ました(地図中「樹氷コースリフト小屋」)。

 


▲リフト小屋から見るゲレンデの様子

 

ここからはゲレンデを左手に見下ろしながら、ちょっと急な斜面を登り返して898.5m三等三角点(点名:戸倉山)を目指します。

 

13:08
898.5m三等三角点(点名:戸倉山)に到着。
三角点標石は、放棄された小屋の南側の薄暗いところに、4つの保護石に囲まれて埋まっていました。

 

後は、ゲレンデを下り切れば下山完了です。

 

13:32
枯れ草等で滑りやすくなっている斜面を慎重に下ること20分。ようやくゲレンデの最下部に到着しました。

 

スキー場を出て県道48号線を東進して若杉峠に戻るわけですが、どうせなら道谷集落の中を歩こうということになり、集落の中を通りました。

 


▲道谷集落の中を歩く

 

集落の入り口には不動明王の石像や六地蔵があり、集落の中はのどかな雰囲気。のんびり歩いて集落を抜け、県道48号線を峠に向かって登ります。この舗装路歩きがきつかった・・・。

 

14:25
若杉峠の駐車場所に到着。

 

自然林が多いきれいな山でした。
測量や林業のテープはありましたが、ハイカーが付けたようなテープ類や道標はなく、気持ちよい山歩きが楽しめました。展望があまりなかったのが残念。

 

わーさん、かずさん、今日もありがとうございました。