概要
風邪気味なので、軽い散歩程度の山歩きに出かけてきました。
行き先は姫路城の北にある八代山(別名:柴崎山・金山)で、山の西から東へ横断することにしました。
八代山の周辺には(法律やマナーを守ったうえで)車を置けるところがないため、路線バスを使用します。
▲八代山山頂付近から見た姫路城(直線距離約1.5km。望遠レンズで撮影。)
本日の行程はこちら。
- 姫路駅北口から神姫バスで「下池(しもいけ)」バス停へ移動
- バス停から東へ歩き、八代芝崎公園近くの送電線巡視路入口から入山
- 山頂近くの展望所で昼食
- 展望所から東麓へ下山
- 「平野南口」バス停から姫路駅へ移動
▲対応する地形図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「姫路北部」
▲カシミール3Dで作成したルートの断面図
姫路駅から登山口へ
11:10
姫路駅(北口)にある神姫バス北9番のりばから13系統の路線バスが出発。
11:27
「下池」バス停で下車。運賃は¥250です*1。
▲下池バス停
「下池」バス停の少し南から住宅街の中を北東へ延びる道に入り(上の画像参照)、300mほど進んだら八代芝崎公園に突き当たります(地図中「八代芝崎公園」)。
▲八代芝崎公園のある交差点
ここで右を見ると登山口があるのですが、頭上の送電線を追って北を向くと、奇妙な送電塔が立っているのを見つけました。
公園から170mほどしか離れていませんし、送電塔好きの方はぜひ見に行ってみてください。
11:34
奇妙な送電塔というのは、道路上に立っている総社線3番鉄塔(地図中「総社線3番鉄塔」)。
一般的に送電塔は田んぼの中や空き地など、通行に支障が出ない場所に立っていますが、ここのはどういうわけか道路を跨いで立っています。
▲道路を跨いで立つのは総社線3番鉄塔
▲送電塔は太い柱でできた土台に乗っている
面白い送電塔の見物を終えたら、登山口へ戻りましょう。
登山口から展望所へ
11:37
登山口に到着(地図中「登山口」)。
下の画像の通り、カーブミラーの右から山の中へ入ります。
▲登山口(送電線巡視路の入口)
https://maps.app.goo.gl/v3X5qGxsvg1fxWeB6
▲登山口の位置
この道は八代山の上にある総社線4番や5番鉄塔への送電線巡視路ですから、よく整備されていますし、斜度も緩やか。
▲広くて歩きやすい道が山頂へ延びていた
11:42
総社線4番鉄塔の右横を通過(地図中「総社線4番鉄塔」)。
山の中の鉄塔はそのまま立っていることが多いですが、ここは住宅街に近いためか、柵でしっかり守られています。
▲総社線4番鉄塔は右を巻いていく
総社線4番鉄塔からわずかに下り、山頂へ向けて登り返す直前で道が二股に分かれました。
方角を考えると左が山頂なので、ここは左へ。
▲山頂直前の分岐は左へ
地形図では山頂に寺院の地図記号が描かれていますが、そこにあるのは今は誰も使わない行者堂や、それに関連すると思われる小さな建物群の廃墟。
廃墟を右に見ながらなだらかな斜面を登ります。
▲廃墟を右に見ながら進む
廃墟の先、88m標高点には巨岩と井戸跡(?)がありました。
井戸は岩盤をくり抜いたもので、どれほどの労力をかけたのかと驚かされます。
▲88m標高点にある巨岩と井戸跡(赤茶けた水が溜まっている)
11:48
総社線5番鉄塔横を通過(地図中「総社線5番鉄塔」)。
4番鉄塔と同様に右を巻きます。
展望所(昼食)
11:49
展望所に出ました(地図中「展望所」)。
南東方面に展望が開けています。
▲展望所の様子
https://shimiken1206.sakura.ne.jp/panorama/yashiroyama20241201/index.html
▲展望所で撮影した全天球パノラマ(撮影日:2024年12月1日)
せっかくなので、山頂周辺を少し探索してみました。
▲八代山行者堂(きれいに見えますが、ガラスが割れていて荒れています)
▲行者堂に向かって左に建つプレハブ小屋(ガラスはほぼ無い)
▲西国三十三所巡りができるように設置された石仏群
今は荒れていますが、かつては信仰心のある方々によって大切に維持管理されてきたのでしょう。
さて、展望所に戻って昼食です。
本日の昼食は、ローソンの「特撰 醤油豚まん(税込¥268)」と、自宅から持ってきた豚汁(朝食で食べた豚汁の残り)。
荷物でギチギチの私のバックパック内で、原形をとどめたまま肉まんを持ってくるには頑丈なケースが必要ですが、その目的ではEVERNEWの「Ti 400FD Cup」が最適だと個人的に思っています。
▲豚まんを入れたTi 400FD Cup
▲豚まんはラージメスティンで蒸した
豚まんを取り出した後は豚汁を入れて沸かす鍋として、沸かした後は食器としてそのまま使えます。
▲豚まんを取り出した後のTi 400FD Cupは豚汁の加熱に使う
▲本日の昼食(ローソンの豚まんと、自宅から持ってきた具だくさん豚汁)
昼食を頂いた後は、南東方面の展望を満喫。
▲八代山山頂から300mmの望遠レンズ(望遠端)で撮影した姫路城
▲双眼鏡があれば、明石海峡大橋の主塔も見えた
▲桶居山と高御位山は重なって見える
下山
13:06
食事と展望を満喫できたので、下山開始。
送電線の真下を東へ下れそうな道があるので、それを下ります。
▲東へ下る道
下り始めてすぐに振り返ると総社線5番鉄塔の上部が見えるのですが、先端をよく見ると番号札が付いていました。
ヘリコプターで巡視するための目印かな。
▲総社線5番鉄塔の先端に付いている番号札
東へ下る道は急斜面の上に落ち葉が積もっているため、慎重に歩かないといけません。
▲東へ下る道は落ち葉のある急斜面(振り返って撮影)
後半は丸太階段があり、安全に下れました。
八代山には「金山」という別名もありますが、これは何かしらの金属を採掘しようとした人がいたからという噂を聞いたことがあります。
実際、下山中に坑道跡のような穴を見つけました。
▲坑道跡(?)
13:14
大野川沿い、駐車場の横に下りてきました(地図中「下山地点」)。
▲大野川散策道に下りて来た
上の画像の矢印の通りに進み、橋を渡って姫路市道城西7号線(南北に走る道路)に出たら、バス停に行くため北へ。
市道は交通量が多いですが、幅の広い歩道があって安心して歩けます。
▲姫路市道城西7号線にある広い歩道
平野南口バス停から姫路駅へ
「広峰小学校前」交差点を渡り、右へ進んで同小の校門前を通過してすぐのところにあるバス停から姫路駅へ帰りましょう。
13:26
「平野南口」バス停に到着(地図中「平野南口バス停」)。
次のバスは13:28発。
13:30
2分遅れで姫路駅行のバスが来ました。
13:48
姫路駅前に到着。運賃は¥250でした。
交通アクセス
法律やマナー、常識を守ってハイカーが車を置ける場所は、周辺にありません。
この記事で紹介した通り、路線バスを使用するのが簡単です。
姫路駅でレンタサイクルを借りて来ることも可能。
八代山は小さく、あっけなく歩き終わってしまいますから、八代山だけを歩くのは物足りないと思います。西隣の八丈岩山(はちじょうがんざん)も車をとめられる場所が無い(ルール違反をすれば止められますが、お勧めしません)ため、セットで歩くことをお勧めします。
路線バスを使われる場合はまず八丈岩山に登り、その後八代山を歩くと良いでしょう。
路線バスを使って八丈岩山を歩くルートは、次の記事でご覧いただけます。
参考情報
上記リンク先のルートで八丈岩山から歩き始める場合は、「西新在家」バス停の西にある「ローソン西新在家」で飲食物の調達が可能です。
八代山を単独で歩く場合は、「下池」バス停近くにある飲料の自動販売機で飲み物の調達が可能です。
*1:支払いには現金、または交通系ICカードが使用できます。現金払いの場合は釣銭方式ではなく両替方式(事前に両替をしてちょうどの金額を運賃箱に投入する方式)です。