播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

一泊二日で行く奈良県の大峰山(山上ヶ岳)1日目

一泊二日で奈良県の大峰山へ行ってきました。修験の世界で言うところの大峰山ですので、地形図でいうと「山上ヶ岳」にあたります。
この記事では、一日目の行動のみを記載しています。
不動講の方々に同行させて頂いたために、変わった光景を見せて頂くことが出来ました。

 

姫路不動講の方々が毎年この時期に大峰山へ行かれるということで、私も便乗させて頂きました。

 

11:20
姫路市街を出発。
神姫バスの貸切観光バスを利用しての旅です。

 

15:13
途中3カ所ほどでトイレ休憩をしながら、細い道で対向車とのすれ違いに苦労しながら、4時間近くかけて奈良県吉野郡天川村の洞川(どろがわ)の旅館街に到着。
私はバスの中で寝ていたため、姫路からの詳しい道順は分かりません。

 

荷物を宿に置き、すぐにバスに乗って母公堂(地形図で洞川の東約1.7kmに記載されている)へ向かいます。
本来は、ここから先が女人禁制なのだそうです。最近はそれが緩み、登山口まで女性が入れるようになっています。

 

15:26
母公堂に到着。

 


▲地形図にも載っている母公堂

 

役小角(えんのおずぬ)の母親である白専女(しらとうめ)を祀っているそうです。

 

早速ここで読経。最後はホラ貝で締めくくります。ホラ貝の音は良いですね。

 

この後、再びバスに乗り込んで登山口へ向かいます。
登山口は地形図で母公堂の1.4km東にある、913.2m三角点のある場所です。

 

15:54
ここは大橋茶屋という茶屋と、比較的大きめの駐車場があります。

 


▲大橋茶屋(奥に見える山並みは、大峰山に登るときに通る尾根)

 

登山口には赤い欄干の橋がかかっていて、それを渡ったところに門があります。
この門をくぐると、左手側に石碑がたくさん並んでいました。

 


▲登山口の橋と門

 


▲姫路不動講の石碑前で読経

 

女人結界は、この数十メートル先にあります。

 

16:30
バスで旅館に戻り、今度は龍泉寺(地形図に記載あり)へ向かいます。
水行をするとのこと。

 

16:40
龍泉寺境内にある龍王池へ、ふんどし一丁で入るのが水行なのだそうです。
昔は素っ裸で入っていたそうですが、最近は女性の観光客も多いため、ふんどしは身につけるようです。
まぁ、それでも素っ裸で修行をしている人もいましたが・・・。

 

ちょっと見苦しいところがあるので、ここでは水行の写真は載せません。

 

それが終わると、こんどは龍泉寺の中へ入ります。
先達(せんだち)辞令の交付があるとのこと。

 

修験者には階級があり、大峰山に登って修行をした回数などによって階級が上がっていくそうです。
今回は数名がその辞令の交付を受けられるとのこと。

 

龍泉寺の「導師」と呼ばれていた僧侶が儀式を行い、最後は渋い声で辞令を読み上げて修験者に手渡します。

 


▲儀式の様子(フラッシュ無しで撮影。撮影の許可は得ています。普通の観光客はこの場所へ入れません。)

 

この僧侶の立ち居振る舞い、儀式の雰囲気が何とも言えず魅力的で、かっこうよく見えます。

 

辞令交付が終わると、後は宿へ戻って明日の登山に備えるだけです。

 


▲私たち一行が利用した宿「さら徳」

 


▲さら徳内部の様子。妙に懐かしい雰囲気がするのは、私が子供の頃に来たことがあるからか。あるいは、昔の旅館はみんなこんな感じだったのかな。

 


▲私たち一行が宿泊した広間(ここで雑魚寝)

 

大峰山への登山は、午前3:30に旅館を出発とのことで、早めに就寝しました。