播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

日曜大工にあると便利かも:ラインレーザー

日曜大工で役に立つラインレーザーを紹介します。



▲本体のみ



▲付属の小型三脚に取り付けた状態

製品名:Leica LINO L2
メーカー:Leica Geosystems
サイズ:96×91X54mm(カタログ値)
重量:320g(カタログ値)
電源:単3形電池x3本
耐候性:防塵・防滴
標準価格:¥44,900

ラインレーザーは、水平や垂直を簡単に出すための道具で、壁面や天井・床面に直線のラインをレーザーで表示することができます。通常は、正確な作業が必要な内装業者が使います。

投影できるラインは水平、垂直、十字の3種類。ボタンを押す度にラインの種類が切り替わります。

壁に水平や垂直のラインを投影して何になるの?と思う方も多いでしょうが、日曜大工好きの方ならどんなに便利か想像できると思います。

たとえば壁に棚を取り付ける場合。
適当に取り付けると当然斜めになってしまい、見ていて気分が悪くなる棚になってしまいます。床からの距離を測って棚を付けると水平になりそうですが、我が家のような古い家だとゆがみがあって、床や天井からの距離を測って棚を付けても若干斜めになったりします。人手があれば、離れた場所から指示を出してもらい、水平に棚を付けることも出来るでしょう。でも、家庭での作業だと手伝ってくれる人がいなかったりします。
そこで、三脚にラインレーザーを取り付け、壁面に水平な線(あるいは十字)を投影してから棚を付けます。

自分の体の陰になってラインが消えたり、工具を取ろうと思って振り返ったときにレーザー光源を見てしまったり、多少の不都合はありますが、短時間で完璧に水平、垂直にモノを設置出来るのは便利です。
退職して毎日が日曜日という方なら良いでしょうが、たまの休みに、限られた時間内で作業をしないといけない、なのに家族が手伝ってくれないお父さん達には良いのではないでしょうか。

ネットワークをいじっている方なら、モールの取り付け時に便利です。きれいに垂直に貼られたモールはきれいですよね。適当に貼られたモールなんて、斜めになっていて見苦しい。
室内のイベント会場にポスター等をまっすぐ並べて貼るときも便利。

私の場合は、(電池交換時など)壁掛け時計の取り付け、掲示物の貼り付け等にも使っています。

上の写真の三脚は背が低いですが、それをカバーするための機能として、三脚に磁石が内蔵されています。
三脚を折りたたみ、下の写真の形状にすれば、金属製の柱やパーティション、ホワイトボードなど、磁石がくっつく面の好きな高さに固定できます。



▲磁石を使って壁面に固定する場合のセットアップ

微調整が必要な場合のために、下のようなアクセサリも付属しています。



▲LINO L2の付属品。左は本体の向きを自由に変えるためのボールジョイント。右はレーザーの位置を定めるためのターゲットプレート。

ボールジョイントを三脚に付ければ、LINO L2本体を傾け、斜めのラインを投影することが出来ます。
レーザー光源は振り子のようになっており、普段は多少傾いても完璧に水平・垂直のラインを表示するようになっています。しかし、階段での作業など、場合によっては斜めのラインを投影する必要があります。そんなときのために、光源をロックする機能があるので、このボールジョイントを使えば、斜めのラインも映写出来るのです。

ターゲットプレートは仮留め用の粘着材で目的の高さの壁面に貼り付けるか、背面の脚を広げて床に置いてて使いますが、上端の磁石で天井の鉄骨や金属製の柱などに貼り付けることも可能です。



▲鉄骨などに取り付けるための磁石

ターゲットプレートの中央部付近(ターゲットのブルズアイのある周辺)は裏に反射板が貼り付けてあるので、レーザーが当たっている場所が見やすくなります(反射板のある所にレーザーが当たると明るく見える)。

これらの道具一式が収まるソフトケースが付いているので、保管や運搬は簡単です。



▲付属の専用ソフトケースに一式を収納した状態

付属の小型三脚ではなく、普通のカメラ用三脚に取り付けることも出来ますから、様々な高さや角度でレーザーによるラインを投影することが出来ます。

想像力さえあれば、色々な使い道が見つかりそうな、便利な道具です。