播磨の山々

兵庫県姫路市周辺の山歩きと山道具の紹介をしています。2019年5月、Yahoo!ブログから引っ越してきました。

姫路城

今日は久しぶりに姫路城に登ってきました。

 


▲対応する地図は、国土地理院発行の2万5千分の1地形図「姫路北部」

 

9:00
自宅を徒歩で出発。

 

9:15
姫路城のメインゲート、大手門に到着(地図中「桜門橋・大手門」)。

 

この付近はここ数年できれいに整備され、売店を避けるようにうねっていた道路は直線になっています。
その工事に合わせて大手門前も整備され、桜門橋という木橋が復元されています。

 


▲復元された桜門橋(奥に見える門が大手門)

 

大手門をくぐって左を見ると、姫路城の天守閣の優美な姿を楽しむことが出来ます。

 


▲大手門を入ってすぐに楽しめる、優美な天守閣の姿

 

目の前には芝生の三の丸広場が広がっており(地図中「三の丸広場」)、道は広場の左右に伸びています。
お城へ入るのに一般的なのは、左奧の入城ゲートへ向かうルートですから、左へ進みます。

 

9:25
入城ゲートに到着(地図中「入城ゲート」)。
おとな一人¥600のチケットを券売機で買い、受付の女性に渡して中へ入ります。
このゲートの裏にはコインロッカーがあるので、天守閣内の行動時に邪魔になるような荷物がある場合は、ここに預けておけば良いでしょう。サイズによって料金は¥200~¥400となっていました。

 


▲ここでチケットを購入する

 

最初に出会うのが菱の門。冠木を見ると、名前の由来となった菱の紋章があります。

 

このまままっすぐ進めば短い距離で天守閣へ行けますが、せっかくなので遠回りをし、西の丸長局(地図中「西の丸長局」)の南端へ向かいます。

 

9:40
長局内部は土足厳禁なので、入口でナイロン袋を取り、それに靴を入れてスリッパに履き替えます。

 

城の外周に相当する城壁内部なので、外側を向く面には狭間(銃眼)や石落とし(石垣を這い上がる敵兵を攻撃するための穴)があります。
窓の敷居には、敷居に雨水がたまらないよう、外へ排出するためのパイプが付いています。

 

長局の内側(天守閣側)には数メートル四方の小部屋が並んでおり、そこには奥女中達が暮らしていたそうです。
北端の化粧櫓には、貝合わせを楽しむ千姫の人形が置かれています。

 


▲西の丸長局内部の様子(左に見える断面が三角形の空間が石落とし、三角形の下部にある四角い穴が狭間)

 

長局の一部には足場が組まれており、補修工事をしているようでした。

 

9:55
長局の北端から外へ出て左(北)へ進むとすぐ、ゲートから直進するルートと合流します。
その先は、時代劇でおなじみの風景です。

 


▲時代劇の撮影によく使われる場所

 

ここからは「いろは」順に名前が付けられた門をくぐって天守閣へ近づいていきます。

 

城壁には通路を通る敵兵を狙えるように配置されたたくさんの狭間がありますし、門によっては、鉄板で表面が補強されているものもあり、戦闘用に作られた建造物であることが分かります。

 

ちの門の次に備前門をくぐると、そこは池田輝政の屋敷跡地。今は広場になっており、天守閣を真下から見上げることが出来ます。
広場の南端から北を見れば天守閣、南を見ればなかなかの景色が楽しめます。

 

ここから見る天守閣からは、普段感じる優美さではなく、何だか威圧感を感じます。

 


▲池田輝政居館跡の南端から天守閣を見上げる

 

ここからいよいよ天守閣内部に入ります。
天守閣への入口は水五門。大天守を出るまでトイレはないので、この広場にある公衆トイレで用を足しておいた方が良いかも知れません。

 

10:17
池田輝政居館跡広場から先は、通路が手すりで分断され、右側通行になります。
水五門をくぐり、スリッパに履き替えます。

 

天守閣への入口は、まるで倉庫の入口のような素っ気ない扉。入ったところは地下1階です。

 

木製の急な階段を上がった地上1階には、巻物や絵図が展示されています。さながら美術館のようです。

 

2階は私好みの展示、つまり武器や武具の展示がメインになっています。壁に火縄銃や槍が掛けられ、天井近くの釘からは火薬袋がぶら下がっています。
城は本来軍事施設なので、このような展示が似合っています。白く美しい外観からは、内部のこんな様子は想像できないでしょうね。

 


▲大天守閣2階の壁は、火縄銃や槍がかけられている

 

3階~5階には特に展示はなく、6階(最上階)は休憩所兼展望台(?)となっています。

 

10:40
最上階に到着。
四方の景色を楽しんだ後、順路に従って下ります。

 

天井と階段の距離が近いので、下りでは頭をぶつけないように注意が必要です。

 

11:00
再び池田輝政居館跡に戻ってきました。ここから備前門をくぐり、右へ進みます。

 

備前門を出てすぐ、左へ下る石段があります。これは通称腹切丸への通路。
いかにも切腹に使われそうな場所ということで腹切丸という名前になっているようですが、実際は城内の施設で切腹なんてさせないでしょうね。
切腹丸は袋小路になっていますし、薄暗い雰囲気があるため、処刑用の空間に見えたのでしょう。

 

切腹丸から備前門前へ戻り、南西へ進みます。
そして、りの門をくぐった先には、有名なお菊井戸があります。

 


▲お菊井戸

 

次はぬの門。これを抜けてしばらく歩けば、いの門。いの門のすぐ先が、チケットを買ったゲートになっています。

 

11:20
ゲートに戻ってきました。ゲートの出口側には土産物屋があります。

 

今日はやけに気温が高いので、自販機でアイスクリームを購入し、体を冷ましました。
このまま帰ってももったいないので、天守閣の東へ行き、城の北側を通って帰ることにします。

 

三の丸広場の北端を東へ進み、トイレのある突き当たりを左へ曲がります。そのまま道なりに歩けば、東側の入城ゲート前に出ます。
その前を素通りしてさらに北へ進むと、右手側に姫路神社が現れます。

 

神社をちょっと見学し、地形図の庭園路(2本の破線で描かれた道)を歩いて反時計回りに城の周囲を歩きました。
この辺りは観光客があまりおらず、長閑な雰囲気が漂っています。

 

姫路城の北側は原生林になっており、南から見た時の優美な石垣や城壁は見えません。このワイルドな雰囲気も、個人的には気に入っています。

 


▲お城の北側の様子(右側の土塁は石垣の内側で、この土塁の向こう側は壕。左の公園の向こうも壕で、その壕の対岸が原生林)

 

道なりに石垣の内側を歩いていくと、北勢隠門と南勢隠門の2つの城門跡に出会い、好古園と壕に挟まれた区間の後、大手門前へ戻れます。

 

11:50
大手門の西200mほどの場所へ出てきました。

 

ハンディGPSの記録によると、地図に表示した赤い軌跡の長さが約4.5kmでした。